これは、ものすごく考え込まされた記事です。なんというかすごく誤解を招きかねない内容です。

「やる家事」よりしんどい「考える家事」の破壊力、名もなき家事の神髄は「しない家事」にある!?

 

著者の梅田 悟司は、一応著名なコピーライターではあるけど、なんか略歴を見ているとCommunication コンサルタントみたいな感じでもあります。

そもそも、彼が’ワンオペ家事’問題に首を突っ込んだのは、4ヶ月半に及ぶ育休休暇をとった際に、家事の際限のなさに感じたこともツイッターし、それが結果的に1200万ものフォロワーと出したことがきっかけです。

 

で、こんな本も出しています。

 

 

この方は、こんな本もだしていて、こちらは正直読むつもりです。

 

 

今回の記事の前に、いわば’名もなき家事’という本の紹介を兼ねての記事もありました。 こちらはとても面白かったし、何よりよく言ってくれたという感じがあったのも事実です。でも、結局買わなかった。

 

彼の内容はすべて、

 

家事というものはやっかいでス。という啓蒙

 

なのです。だからこそ普段うんざりしている主婦(嫌な言葉だ)は、夫や、子供に読んでほしいという感想がでてくる。

 

でも、私は結局この’名もなき家事’買いませんでした。で、今回の記事を呼んでその理由がはっきりしました。

 

何一つ根本原因にも、解決策にも触れてない。

 

例えば今回の記事に例としてあげられている’考える家事’をみてみますね。

 

  • 嗅覚の覚醒 (匂いを嗅いで選択が必要かどうかチェック)
  • 洗濯の選択 (おしゃれ着を、どう洗濯スルか悩む。)
  • レジ2回並び (一通り買い物を済ましたあとで、夫から食べたいもの注文がはいり、そのためにもう一度買い物をする。)
  • 手料理スルー (買ったお惣菜がはけて、手作りの料理が残る)
  • さまよう部位 (レシピの肉の部位の指定で悩む)

 

こういうことに、なんで頭を使うかというと結局、

時間がきつい、でも家事の手抜きをするのは気が引ける。

 

これなんです。

 

昔の話ですが、真ん中の妹を一番下が揶揄したことがあります。真ん中の妹は基本、一番下よりずっと仕事ができ、だからこそ忙しい。で、彼女は掃除がまったく苦にならないたちなのですが、一方で料理が苦手。で、いろいろと料理の手抜きをスル方法を試してました。たとえば、最近また人気が出てきた材料がすべてプリカットされ、後は炒めたり、焼いたりスルだけの状態になって配達される、料理キットとか。

 

それを、知った一番下の妹は、’あれでは女としてだめ’みたいな言い方をしたので、さすがに私はびっくりし、釘をさしましたが。

 

この妹は、我が家にやってきたことがあって、彼女のために友人を呼んでPartyをしたのですが、そのときにわざわざ私の友人の一人に’家が汚い’と言っていたのを後で知ってびっくりしました。彼女が泊まった部屋も、Partyを開いた部屋も掃除したのですがね。私個人の領域はて抜いてましたっけ。

 

はっきりいいましょう。

世の中には家事の得意な人がいます。あるいは私のように結構料理が好きとか、真ん中の妹のように掃除が好きとかいます。(アメリカ人の女性には、家をきれいにすることが趣味な人とかは結構います。でも本当に料理が好きというひとにあったことがない。これは全くの余談。)

でもそれは、人それぞれの得意、不得意です。

 

家事は、必要だからやる。それだけです。

 

できるだけ手抜きしながら、自動化できることは自動化してやる。

 

そうそう、またもやこの漫画の引用。もうこの漫画女性必読書ですね。ちょっと大げさですが、女子力の呪縛から、解き放たれるために、あ、ドラマ化もされたそうですが、(若干期待できない。オリジナルもあるとかで、漫画の破壊力が維持できてるのか心配。

 

深夜のダメ恋図鑑 5

深夜のダメ恋図鑑 5

深夜のダメ恋図鑑 5

[著]尾崎衣良

 

この漫画の第5巻の冒頭のエピソードが、日本の女性にかかる’家事上手が当たり前’的な締め付けのお話。もちろん切れ返してます。

 

 

あ、専業主婦の方、まず仕事は今や、時短とライフバランスが叫ばれる時代です。なるべく仕事と同じ用に対応しましょう。

 

手抜きという言葉が嫌でしたら、合理化、効率化といいましょう。ターゲットを定めてやることを決め、それを’仕事時間にこなす’。

 

昼間に休憩を取るのは全く理にかなってます。というのは主婦は、子供たちや配偶者の世話を、彼らの仕事時間や学校のあとまでやることが多いのですから。

 

さらに、さすが週2日は無理でも、せめて週一で、ノー家事デイを作りましょう。朝ごはんはかってに食べてもらい、昼も残り物かSandwichで済ませてもらいましょう。で、夜は普通に外食にすればいいのではないですか。

 

でも、専業主婦といっても、育児が終わるとパートに出てる方とかが普通でしょう。でしたら気兼ねなく、

 

手抜きをしましょう。

 

では、日本の女性を家事の呪縛から解き放つ5つのパラダイム・シフトとしてまとめてみましょう。

 

1.家事は手抜き、自動化で合理化する。

これがまず最初に出てくるのには理由があります。

日本人女性は基本家事に時間を取られすぎなのです。これは、同じ先進諸国どこの国に比べても一緒です。

で、ワンオペ育児まで押し付けられて、当然少子化進みますよね。

でも、今の状態で夫にもっと手伝えと言うのは、現実的に難しいのです。

ですから、一番簡単な方法は、とにかく

ご自分が家事にかける時間を減らす。これに付きます。

だから、手を抜く方法を考え、一度決めたら、それに従います。その時点で二度とあれこれ考える状況を消去できます。

 

具体的な例を冒頭であげた、’考える家事’の対応策としてやってみましょう。

 

  • 嗅覚の覚醒 週一あるいは、隔週で洗濯スルことに決めてしまう。
  • 洗濯の選択 なるべくおしゃれ着は買わない。おしゃれ着は格安クリーニングに出すコスト前提で買う。
  • レジ2回並び 夫に聞かない!!
  • 手料理スルー 週日は、基本ヒトサラ料理でシンプルにする。
  • さまよう部位 部位指定があるような細かいレシピは週日使わない。

 

要するに、週日は手間暇かけることは一切しない。

 

2.個人的な持ち物はそれぞれにケアさせる。

 

今は全自動の洗濯機が多いし、いまだに背広を強要されるような職場で夫が働いているのでしたら、職場ようの服はすべて格安クリーニングに出してもらいましょう。

 

そうでなくても、家族一人一人に別々の洗濯物入れを割り振り、一人ひとりに選択してもらいましょう。まあ、小学生ぐらいまでは子供の分は仕方ないと思いますが。

 

中高生の、汚れた下着やら、トレーニングウエアなんて、男の子がお母さんにあらってもらうなんて、

キモい。

 

女の子の場合は、割とすぐ自分で洗うと思います。大体日本の母親は子供の世話焼きすぎです。

 

他にも、車でも、スニーカーでも、一人ひとりに全部やらせましょう。

 

後、子供部屋とか、夫の書斎とかあるのでしたら、そういうところはそれぞれに掃除してもらいましょう。

 

あと、これも大事ですが、ゴミの分別はそのばその場で各自にきちんとやらせましょう。

 

後、ゴミ出しやリサイクルぐらいは、夫にやらせましょう。

 

3.週末は家事を減らし、一日はNo 家事デイとする。

 

ここで大事なことは、家事も仕事なので、なるべく週日に少しずつこなしていくということです。

洗濯に関しては、とにかく一回分貯まるたびにやってしまうと簡単です。

掃除に関しては、大きな掃除は大体2週間サイクルで回せます。

 

部屋の整頓だけは、一日の終りにやったほうが楽です。ただし、家事を無理にやらせるのは無理でも、どれほどいやがられようと家族が、自分たちが散らかした後をその日のうちにかたづけさせることだけは、やらせましょう。

 

これは、いわゆるBronken Glass効果の問題もあります。片付いてさえいれば、そうじしなくてもそれほど気になりません。そして片付けぐらい一日の終りに5分で済ませることで。後々らくになる’家事’はありません。

 

4.自動化家電にはお金をかける。

これは、勝間和代さんが先駆者ですね。

 

ただ私は個人的にほとんどDish Washerを使いたくないので、洗い物が大変なものは使ってません。

で、ヘルシオのホットクックと、ヘルシオのグリエ(過熱水蒸気のオーブントースター)を頻繁に使ってます。

 

ただ、我が家では、まだルンバなどのロボット掃除機は使えません。なんせ、ものが多すぎ、そして段差の多い家なので。

 

ただ、やりやすさという点では、手で持てるタイプの軽量掃除機を使ってます。一度の全部屋掃除機をかけるわけではないのでこれで十分。

 

今の日本の洗濯機は、脱水だけでもかなり水キレしているので屋内干しで乾いて楽です。これも一回分だと、ずっと楽ですよね。

 

5.住空間はメンテの楽さを優先する。

 

今の若い人たちのほうが、この点分かっていらっしゃる。

 

要するに最近の若い人たちより上の世代は、’豊かになること’が’所有物を増やすこと’だと思い込まされて来たのですよね、

 

そういえば、アメリカのイケアでさい、小さい空間、多目的空間のデザインルームが増えてきましたっけ。

 

すでにモノを持ちすぎている人の場合はもう、

断捨離しかない。

 

面白いことに、勝間和代さん自身の、家事ハックへの目覚めも、ご自分の汚部屋脱出プロジェクトと並行してます。

 

 

私なんか、今の家に住み始めて20年経つわけで、本当にそこら中にものを溜め込んでいてときどき絶望的にすらないます。

 

それでも、少しずつ減らします。減らすしかない。

 

そう、思い切ってより小さくて、でも機能的な住居に移るという手もあります。私自身、今の家を、娘が大学に入学した時点で売るプロジェクトを始めます。

 

まあ、でも一番強調したいのは、

 

とにかく気楽に手抜きしましょう。

 

あなたは、家事のために人生の大半を奪われたいですか?

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