私自身のことを振り返った場合、なんといっても父と母のお金に対する価値観のあまりに激しい違いによって、長い間引き裂かれてきました。

 

父は、大学卒業後一年で大手商社をやめ起業し、さらに健康を害するまで自分のビジネスを順調に伸ばしてきた人間です。だから、お金に関してはとても細かった。無駄金をきらい、後相手が誰であっても値段がある限り交渉が可能だとという信念のもとに、お金とつきあってきました。

 

まだ父が元気だった頃、その時は珍しくLas VegasだけでなくLos Angelesに滞在したのですが、母の指輪を買うために3人でTiffernyへとむかったのです。で、めでたく気に入ったものが決まりさて購入というときになって、父は私にこういったのです。

’現金で支払いするから、セールスタックス分だけ負けさせろ’と。

こういう時私はどんなに恥ずかしくても、父の言うことは遂行スルのです。私としては随分歳がいってからアメリカに来てしまったので、いい年して経済サポート受けてましたので。このぐらい父のためにやるべきと言い聞かせてきましたから。

 

で、さっそく当たり前ですが英語で言われたことを伝えました。

 

一番ビックリ下のはここで、そのセールスの人は特別嫌な顔をせずにどこかに電話をかけ、

その後交渉成立。

明らかに、こういう交渉をしたのは初めてではなかった対応でした。いや、いい勉強になりました。

 

さらに父はどこにいっても本当にせっせと領収書をとってました。(私も日本に行くと、どこでも領収書をきちきちにとります。)中小企業主の最大の特典?!は、いろいろなものを会社絡み、あるいは会社所有にして経費として計上できることです。

 

アメリカに来てまでこれをするので、そのころの私は時代(80年代後半)のせいもあり、母と一緒に調子にのって、かなりスノッブでしたので、こういう父のお金にたいする細かさが嫌でした。

 

正直、バカで思い返すとかなり恥ずかしい。

 

一方母は、いわゆる戦前は良かった没落過程から父のところにお嫁に来たので、まだ私達が小さかった頃、よく古き良き彼女の子供時代の思い出を聞かせてくれました。(なんせ親戚に旧華族とかいたりしたので、母はそのことが自慢でした。)

 

父のビジネスが軌道にのり、そして父と母との関係が改善し、二人で仲良く頻繁に最初は香港マカオが中心、私がアメリカにいってからはLas VegasとAtlantic Cityに結構頻繁に行くようになってからは、母は金銭的にはかなり裕福になっていたと思います。

 

ただ、母の金銭感覚は結局、’お金を自分より下の何かとして見下す’、ここから抜け出すことがありませんでした。

 

結局、頭では父の正しさそして健全さを理解しながら、感情的には母の影響を吹っ切ることが本当に長い間できませんでした。

 

これが本当にスッキリしたのは、今のキャリアを初めて自分でビジネスをするようになってからです。

 

クライアントを直に探すビジネスをして初めて、しみじみと実感することがあるのです。さらに娘という扶養家族ができたことも、変な見栄を捨てるためにとてもプラスになりました。

 

 

まず、私の金銭感覚がどうかわったか、Before - Afterやってみましょう。

 

お金は自分より下にあるもの ー>  お金はお金、上でも下でもない
お金のことを考えるのは卑しい ー> お金とはきちんと向き合い、考えるべき
お金に細かいのは下品だ ー> お金は大切にしないとしっぺ返しを受ける。
より多くのお金を稼ぎたいと思うのは卑しい ー> 自分の仕事の対価を受け取るのは誇るべきこと
お金で幸福は変えない。 ー> お金があるからこそ買えるもの、可能なことはたくさんある

 

で、最後が一番逆説的なのですが、

 

周りの人間に対して、圧倒的に気前が良いのは父で、ケチというのではありませんでしたが、母はあまり自分以外の人間にお金を使うことに興味がありませんでした。

 

私はといえば、これは最初から父ににていて、人を招いたり、人にものをあげたりプレゼントしたりするのが好きな人間に育ちました。いまはまあ、何しろ実の娘がいるので、お金も時間も彼女優先になってしまいましたが。

 

どうですか、私の中のビリーフ開放は、今更というひとも、え、そういうふうに思っていいのという人もいるのではないでしょうか。

 

 

では、自分のお金に関するビリーフと向き合うために効果的な5つの質問を紹介しましょう。

 

1.お金を使った、後で罪悪感を感じますか? で、その結果自分のお金の使い方についてなるべく考えないようにしますか?
2.自分が何故貯金しているのかその理由について考えてことがありますか? それは、ただ貯金すべきだからしていると思いこんでいるからですか?
3.高いものを購入したあとで、ひどく後悔したことはありますか? こういう後悔はしょっちゅうあることですか?
4.自分のお金がらみの状況について心配したことはありますか? お金のことで夜も眠れないほど心配したことがありますか?
5.お金とは下賤なので、お金について余り考えるべきではないと思ってますか?

 

もし、どの質問についてもNoと言い切れるのでしたら、あなたは基本健康的な金銭感覚の持ち主です。

 

たぶん、大抵の方は5つの質問のうちのどれかに引っかかるのではないかと思います。

 

まず、5に関しては、とにかくお金に対して偏見をすててきちんと向き合うことはとても大事で、そして必要なことだと自分に言い聞かせてみてください。

 

もちろんすぐは、腑に落ちないと思います。

 

でも、そもそも、そのためにこそ私はこの’お金の五季’をかきあげたわけです。で、それぞれの質問にたいおうする季節を、ここにあげときますので、読み返してみてください。

 

1.これは、冬編と夏編で、カバーしてます。健康な消費とはどんな感覚なのか、そしてお金で買える幸せについてです。
2.これは、春編で集中して説明してます。
3.これも、冬編と、夏編で説明しています。
4.これは、土用編で、説明してます。
5.これは全体のテーマでもあり、後冬編でもある程度関わってますね。

 

この後、子供たち、そして 自分の配偶者やPartnerとどうやってお金についてどうComunicateスルことができるのか、次回以降深堀りしていきます。

 

大事なことは、まず自分の内面を理解しないと、自分以外の人間ときちんとお金の話をするのは非常に難しいのだということを心に止めておいてください。

 

まあ、お金に限らずCommunicationてそういうものですが。

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