ネットで買った切符の発券をしてもらったら、もうその時点でClerkのお兄さんが、
’It is a great movie’と熱っぽく一言
実は、娘のストレス対策を兼ねて(とにかくアメリカのちゃんとした大学での勉強は課題がきつくて大変)金曜日の夜はMovieというルーチンで、私たちが言ったのは初日夜8時の開演。一番前の列以外はすべて満席。やっぱり若い人が多い。
私のReactionをいくつかあげると。
本当に日本の復興すごかった。ゴジラ超怖い、でもやっぱりカッコよくもある。日本の普通の人がみんなすごくまとも。日本の田園風景は心のふるさと。やっぱ生きていてよかった。あのへんな形の新型機のモデル欲しい。
こんな感じ
さて、まず一番感心したのは、
娘が途中で飽き状態にまったくならなかったこと。
これ、実は娘を映画に連れていくようになって以来初めて。次に夫の感想(アメリカ人のGame オタク。日本のコンテンツも大好き。大体うちの家族は、シンゴジラ2回見てます。日本でと、アメリカにもどってからと。)
トトロ見に来たはずなのに、火垂るの墓見てしまった感じ?
これ翻訳すると、彼にとって実は一番、もう100%シリアスな映画(アニメだけではなく)No 1が’火垂るの墓”なので。(ちなみに私は見てません。原作ずっと前にアニメのこととか知らずに読んでて、絶対見たくないと思ってるので。)
ふつー、ゴジラ映画見ると、まずはゴジラの感想が色々出てくるものなのに、映画を見終わった時の反応というのが、
凄く、まともでいい映画をみた
だってさあ、この映画すごくない?
- 娘を飽きさせないほどの、完璧なペーシング
- 夫が、火垂るの墓に例えるほどの、ドシリアスな人間ドラマ(いやー、くさい言い方にしかならないけど、でもその説得力がすごすぎて結局感動してしまう。)
- 各種戦艦、幻の震電、戦後わずか数年の銀座の再現、ゴジラがらみのコマかい生態
- ゴジラそのものの魅力と迫力
- Blue Rayの小型核爆弾並みの、爆発効果
- わき役一人一人の存在感
- 小物の時代考証
- 音楽、例のやつ含めて、使い方よすぎる。あと、音楽なしのシーンもうまい (これは、内の夫の韓国映画に対しての最大の苦情が、映画音楽がくさすぎるなので。彼はそもそも私より韓流好き。ただ、K-Pop嫌い。J-pop大好き。新し学校とか私より先にはまって悔しかった。)
など、など
娘は、結構最後の震電の突撃シーンが良かった、でも生きていてよかったと言い、私は、あのゴジラがBlue Rayで戦車ごと国会議事堂を爆破するシークエンスがとにかく目に焼き付いた。とっさに敷島をかばった典子の動きもふくめて。あれでもう典子の敷島への思いが確定したわけだし。
あと、一方で女性の描き方もすごくまともだった。隣のおばさん澄子の変化の流れも、典子が銀座で働きだす流れも、すごく良かった。で、こういうDetailでフツーに、映画がGlobal Standardなのかどうか結構決まってしまったりする。
シンゴジラは、ゴジラ映画としては、本当に楽しかった。(ただ、内の家族には、ゴジラが出てきたシーン以外は全くだめでした。)大体私は、ゴジラが進化していく各ステージがすごく気に入って、我が家には、(さすがしっぽだけのゼロはないけど)、3ステージ全部のふぃぎゃありますんで。結構ぶきかわの蒲田君が好きだったりします。
一方で、とにかく毎回耐えられなかったのが、石原さとみの登場シーン。あまり日本の女優さんのことよく知らないので、私はてっきり大根女優だと思ってしまった。英語の発音もひどかったし。後で、他の作品で見かけて至極まともな女優さんだと認識を改めたけど。
ですからまあ、私ほかのシンなになには一切見てません。エバンゲリオンとかは、オリジナルシリーズはまだ1990年代に、アメリカのコンでビデオで揃えて視聴して、敵方ロボットのデザインには感動したし、まあシンジありだと思ったけど、あの時点ですでにこの監督の女性観は嫌でした。(レイはオジサンの妄想、アスカはただあわれ、とにかく女性キャラのセリフがもう聞いていられない)
まあ、マイナスワンと、シンゴジラの比較は、あのにこにこ無害風な笑顔で、結構頻繁にきつくて鋭い指摘をする岡田斗司夫先生が、やってるのでそちらを見てください。ちなみに私は、シンゴジラ以外は、見てませんし見る予定もないです。
あと、ここまで書くと割と明白だと思うのですが、シンゴジラは、コアのゴジラファン以外には、海外では受けません。一方このGodzilla minus Oneを監督、脚本、特撮監修した山崎貴は、
世界に届く実写日本映画を作った至上三人目の監督になるでしょう。
(最初の二人は、言わずと知れた黒澤明と小津安二郎)
アメリカ人のYoutuberたちの、この映画絶賛度はすさまじい物があるのですが、結構な人が、今年一番良かったと言ったり、
予算が15億と知って信じられない発言多発!!
最後に、この映画実は今週開始した劇場映画の中では、実は一番になる可能性が高いのです。というのは、今週すでにぶっちぎり一位が確定している映画は、いわゆるハリウッド製作映画ではなく、
RENAISSANCE: A FILM BY BEYONCÉ
そう、あのビヨンセのライブドキュメンタリーなんです。普通の切符の倍の値段ですが、それでも生コンサートよりはずっと安いし、まあ最近のアメリカの映画劇場はかなり綺麗だし音声すごいし、この人とタイラースウィフトはもう、アメリカではお化けメジャーEntertainerですから。