今朝、プレジデントオンラインでこの記事が目に入りました。
「投票するなら女性に」都議選で敗北した自民党が、次の選挙でも苦戦が予想されるワケ
今回の都議選は、自公連合が思いのほか苦戦という結果になってまあ、いろいろと分析でましたが、この記事が一番的を得ていると思います。
まあ、さすがに女性議員が増えたという分析はそれなりにありましたが、たいていのこの手の記事は男性が書いているので、突っ込みがすごく浅い。
まあ、日本の場合どんなに優秀でも、ことある程度以上の男性となると、まあエリートだと結構若くても、
性差別に対する世界の常識がまるで分っていない
ひろゆきも認める頭の良さでは、そしてアニメや漫画の生き字引である、オタキングこと岡田斗司夫さんでさえその例にもれない。たまたま彼のほかのアニメの分析を見ていて、その引きで出てきた、この‘アナと雪の女王‘の主題歌‘ありのままに‘を分析してますが、完全にミスっているのです。
‘ありのままに‘は、別に化け物宣言でも、人間放棄宣言でもなく、簡単に言ってしまえば、女性に押し付けられた拒否宣言です。このアニメ見に行ったとき、途中のミュージカル部分では、あまり音楽的に好みではないので退屈しましたが、話の落とし方には、
本当に驚愕しました。
Disneyは、もともとダイバーシティや、ポリこれにものすごく配慮することをMarketingの主戦略に据えているコンテンツ企業ですが、この作品が生まれるまでは、こと女性キャラに関する仕切り直しが甘かったのです。
でも、この作品がモンスターヒットとなった結果、Disneyは、ほかのアニメでまとめて有名なお姫様を多数とうじょうさせ、自己批判とぶっちゃけまでやらせています。
この作品は、大きくまとめて次の三つの点で、それまでの女性ギャラがらみの常識を覆したのです。
1.王子様はあてにならない
2.女の子も自己実現していい
3.女の味方は女、Sisterhood 賞賛
あ、話がそれてしまいますので、この歌に関しては、すでに記事を書いていますので、そちらを読んでください。
’アナ雪’英語主題歌は、実はフェミニスト宣言!!世界ヒット確定の Frozen 2(アナ雪2)はフェミニストシンボルの氾濫で私ですら驚愕。
だから、オタキングさえ、日本以外で進んでいる共通認識がことフェミニズムに関してだけはかけているので、ずれてしまうのです。ただ、フェミニスト宣言が、化け物宣言と分析される感覚というのは、
ヨーロッパの魔女狩りのロジック真っ青ですね。
つくづく、性差別指数121位の日本の闇の深さ知りました。あ、そいう言えば今思い出したのですが、そもそもオタクカルチャーって、強力なミソジニーに基づいて発達している部分があるし。
それはともかく、都議選に関しては、自民党をはじめとする邪魔叔父たちが、もう歯切りし利しているらしい。それこそ、また小池百合子にしてやられたってね。
ちなみに私は、小池知事に関して、こんな記事を書いている。こういう記事を書いた肝は、大体みんな政治家に何を求めるのかと聞きたかったから。女性だというだけで
聖女さまでも期待するわけ?
この前の都知事選の直前に、女性によって書かれたとても嫌な感じのアンチ小池本に腹立てて書いた記事です。
’女帝 小池百合子’という本を、私は読まない。別に小池知事問題の多い人だと思うけど、とにかく読まない。
ともあれプレジデントの記事のどこが秀逸だったかというと、Pointは二つ。一つ目は、
女性議員の数が3割を超えたこと
これは、いろいろ研究されていて、いわゆるMinorityが3割を超えると、集団全体のDynamicsに変化が始まるのです。だから、これはすごく大きな道標です。
ちなみに、主要党派ごとの女性議員の割合は、
- 都民ファスト 38%
- 自民 15%
- 公明 13%
- 立憲 29%
- 共産 58%
共産が多いのは昔からだけど、都民ファストは、自民、公明に比べてその多さが目立ちます。
で、次のポイントは、この記事の肝である。
女性候補が少ない党は、今後特に都市部では苦戦する
この記事の非常に重要なPointは、女性有権者が、とにかく腐っても女性候補に投票するという声が実はものすごく大きかったということを明らかにしてくれたところです。
さらに、自公は、いわゆる年功序列が強く、そもそも若手をそうそう増やせないし、経験者優先。だから当然女性候補を立てられない状況は続く。
いやー、自分でいい初めてなんだけど、