ラノベの人気ジャンルにも色々な移り変わりがあります。

転生物ひとつとっても、以前はどうやったら現実に戻るか、現実との接点をどうするかという要素は決して無視されてはいませんでした。それがいつの間にか、

転生した異世界で無双する

 

このパターンがあっという間にこのジャンルの主流になってきました。そんな中で、私が覚えている限りでは、漫画版でこれを見たのが最初ですが、

乙女ゲーム、悪役令嬢転生ものというなんとも、絶対日本でしか生まれようのない、 摩訶不思議なサブジャンルが誕生し、あっという間に人気を博していきました。

そもそも、このジャンルの基本設定を理解するには、乙女ゲームを知っていなくてはなりません。まあ、基本日本で生まれたギャルゲーの女性版ですね。これもすでに日本のGameのサブジャンルとして定着してます。基本、逆ハーレムロマンスゲームです。

このジャンル、コンテンツ消費側としては、もともと大きな問題がひとつあるのです。

とにかく乙女ゲーの主人公って時代錯誤、最悪のヒロイン

 

以前に、乙女ゲーのイケメン萌えると、アメリカ人のオタク女子たちと盛り上がった時がありましたが、その時に、

 

でも、主人公ってどうしてこう受け身なの?本当にうざ

 

とどうにかならないのかと、こちらでも盛り上がりました。

なんというか、乙女ゲーのヒロインて、もう私がまだ日本にいたころからの少女漫画の主流ヒロインから全く進歩していません。

だから、

今や悪役令嬢なのです。

あ、以前にコンテンツとしてのこのジャンルには、この通称’はめフラ’がアニメ化されたときに記事にしてます。

 

祝い’はめふら’アニメ化、’乙女ゲーの悪役令嬢転生’’というジャンルに込められた日本人女性の深い憤り、お勧め作品もいろいろご紹介しますね。

 

お勧めの漫画とかも、載せましたので、必ずCheckしてください。

で、本題としては、’悪役令嬢’によって浮かび上がってくる、今の日本女性の本音や、欲望これが大事です。

まず、

悪役令嬢は、王子様が嫌い

乙女ゲーのゴールというのは、攻略対象のイケメンと結ばれることです。でそれが王子が存在するような世界観ですと、王子様やら、貴族が攻略対象になります。

悪役令嬢もので多いのは、なんといっても破滅フラグ回避ですので、まあたいていの場合王子様タイプは、

くずです

 

このジャンルの最初のひっとであるはめフラは、そこまでひどくないのですが、圧倒的にひどいのが多い。

だから、悪役令嬢のゴールは、

男に頼らないサバイバルです。

 

さらに、その発展形として、王子ではない、平民やら、いわゆる召使キャラの男の子にはまっているなんて言うバリエーションも多い。

さらにさらに、結構同性と仲良くする、そして同性の良いところにすぐ反応する、こういうのも多いです。

つまり、エリートより実質、

ハッピーエンドより、友情と仲間が大事。で、その先どうなるかというと、

悪役令嬢は、積極的に生きる

はめフラの場合とかでスト、なぜか農業を始めるので、かなり逆ですが、基本悪役令嬢は、とにかく積極的で、能動的です。

これが見て言いて、読んでいて気持ちいいんですよね。

後、設定として悪役令嬢なのですが、中身は転生なので意地悪ではありませんが、いっぽう

はっきりものを言いますね

 

まあ、フラグ回避という大目的があるという前提でもあるので、とにかく自分からどんどん動く。

人を味方につけるべく頭をひねりますが、人任せではないです。そして、

悪役令嬢は、逆境でも冷静に最適行動を探す

基本、王子様役とか、屑が多いので、お話によっては、かなりひどい状況に追い込まれる設定もありますが、そういう状況でも、よよと泣いて助けを祈るなんてことはしません。

はめフラなんて、もう完全に’腹が減っては戦ができぬ’とばかりに、誘拐されても、楽しめるアメニティは、12分に楽しんでます。

そういえば、屋根裏部屋に閉じ込められたり、牢屋に入れられたりなんてお話もありますが、全然めげません。

被害者意識の沼に浸っている暇があったら、英気を温存し、状況改善のために努力します。

最後に、

悪役令嬢は、有能な統治者を目指す

結構多いんですよ、統治の話が。

逆に、国も時代も確定できないけど、王様やお姫様や、貴族のいる世界設定が基本なので、悪役でも令嬢なので、やる気があれば、

政治、経済に大きな影響を及ぼせる

 

なんというか、私が沼って読む漫画って、

男は恋愛脳 (BLです)、

女は帳簿やら、経済機構の検討してる政経脳(悪役令嬢物)

 

という状態ですね。

だからヒロイン脳を捨てて、悪役令嬢を目指すことで、イメージが湧くのではと思います。

さて、それでも、さすがに異性のPartnerも欲しいですよね。

あ、私の結婚なんて三度目ですよ。

日本人女性は、普通に生活できるレベルに達していれば、海外では、日本よりずっと簡単に結婚もできるし、家族ももてます。それと、これすごく大事ですが、男でも女でも、歳は尋ねません。大体履歴書にも実年齢は書きません。年齢書くのは、Full Timeで働きだして、保険に入るときぐらいですから。

ちょっと前にこんな記事を見つけました。

男性ばかりの会議から見えてくる日本の未来 食い止める術は

 

まあ、例の森氏がらみの記事ですが、ここで取り上げたのは、海外で活躍している日本人の統計への言及です。

‘…2014年時点で日本国内の大学・研究機関に勤める女性は1割に満たないのに、海外の大学・研究機関に勤める日本人研究者のうち6割が女性である、というのです。同様に、国際機関の職員は世界全体でみると6割が男性ですが、日本人職員に限ると逆に6割が女性

 

日本て、基本、

男性にげたをはかせる国です

 

例えば、家事一つとっても、男は女にやってもらっても、それが当たり前。もちろん、欧米だって、国によって差がありますが、どうしてもまだ女性が家事にかける時間が多い。でも、

男性は、力仕事を実際にやり、DIYやら、車のことを率先してやることが多い(アメリカの例ですが)

そして何より、

女性が、いくら家事に手抜きしても文句は絶対いわない

日本の何がいやって、女子力という言葉一つとっても、女に対してのおしつけが重すぎる。

 

だからこそ、また

悪役令嬢という原型が生きるのです。

 

いやなことはやらないで、自分の得意なことに集中しましょう。それで十分でしょう。

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