少し前にこんな記事が、日経オンラインにでました。記事そのものは短くて、どうやらフェムテックという特集連載記事のひとつです。

「生理にサヨナラして分かった男女の違い」議連会長の野田聖子氏

 

で、最初に読んだ時、正直引っかかることのほうが多かった。

だって、大物らしき国会議員さんが、生理があるおかげで女性は実力を出し切れていないという言い方を簡単にしてしまうのだから。

 

でも、フェムテックに関しては、遅まきながら大事なことだし、どうしようかとおもっていると、この少し後に、この記事がでました。

 

ピルの効果は避妊だけと思う人の大いなる誤解、生理で年6800億円損失、向き合い始めた企業も

 

そもそもアメリカの性差別に対しての動きをみていると、基本一番最初に経口避妊薬俗称ピルが使われ始めたころは、結局’Sexual Consent’という概念がまだ確立されてなくて、ピルに後押しされるように一時は広まった夫婦交換やらFree Sexという実験は、結局女性側がうんざりすることで終わった。

それと同じころに、アメリカではフェミニズムの運動が大きく進んできたわけで、ピルのとらえ方もだいぶ女性が主体になったものに変わってきた。

そもそも初期のピルは、基本必要以上に強すぎて、副作用の心配も高かった。

が、その後開発がすすみ、今のピルは基本低用量ピル。副作用も少ない。

 

そして、これ、女性主体に考えてくれる少数派の婦人科医はこの日本ですら、私がアメリカにやってくる前に知られていた。

 

つまり、昭和末期すでに日本でもピルが生理周期の安定とPMSや不定愁訴の軽減に効くことは知られていたのです。

 

で、少数派の婦人科医は、実際PMS,生理痛、生理周期の安定という’治療目的’でピルを処方していたのです。

 

で、結局何を今を今言いたいかというと、アメリカではピルの普及が進んでいるので、普通生理痛はあまりひどくないか、もしくは存在しない。

 

アメリカでは、PMSは病気扱い。つまり低用量ピルではホルモンを安定させられないレベルの分泌異常です。

後、60年代からは、アメリカの場合成人女性の場合、圧倒的にナプキンではなくタンポンが主流。

昔々、私が母にタンポンを使うと行った時、母は真顔で、

 

処女膜が破れるとパニック起こしました

 

ただあれは昭和の話。

 

でも、こんな記事が出ているというコトは、日本ではいまだに女性の多くに生理痛やPMSがあって当たり前という医学の進歩無視の’常識’がまかり通っているのですね。

 

ちなみに、アメリカの場合、というかアメリカですらずいぶん前からピルは保険でカバーされ無料です。

 

で、一本目の記事に戻り、私は今朝もう一度なんの気なしに、この野田聖子議員の略歴を読んだのですね。そしたらこのかた、

 

51歳で長男(一人息子)を出産している

 

ということは、当然卵子提供受けています。若い時から何度も妊娠出産を繰り返している場合は、かなり高齢でも妊娠出産が可能ですが、出産経験がない場合は、子宮以前に、卵巣が完全に老化します。まあ、卵巣が一生の間に生産できる卵子の数は決まっていて、だから妊娠出産すると、その間排卵が止まるので、基本先延ばしになります。

 

さらに、出産はとくに母体が若すぎる(10代)場合は危険を伴いますが、後産で、老廃物が排出されるので、いわば子宮が一時的に若返ります。私もそうでした。妊娠して一時的に若返り、帝王切開だったので出産後すぐは大変でしたが、回復後一年ぐらいはかなり若返ってました。その後どっと老け込みましたが。

 

で、野田さんですが、やはりアメリカのネバダ州で、卵子提供を受けて妊娠してらっしゃいます。

 

その後、ものすごく興味がわいて、この方の背景を調べたら、なんと田園調布雙葉で、上智大学卒。しかも高校は卒業せずにアメリカの高校に留学して、そのあと親にひきもどされるかたちで、海外子女の受け入れに優しい上智の比較文化科に入ってるのですね。

 

私自身が、四谷に中学受験ではいっているので、このタイプの話一年に数回はあるのよね。

 

後、自民党初の女性総理になる可能性があるといわれて以来、とんいかくネットではひどい誹謗中傷が蔓延してますね。雙葉でいじめとか。いやむしろ雙葉で育って、共学校の女子にいじめられるというパターンが一番多いけど。文春の今の旦那さんの過去のすっぱ抜きとかさすがという感じ。

 

正直、田園調布のことは直の知り合いがいないけど、こと四谷や横浜に関する限り、共学校レベルのいじめはないですよ。理由がないもの。私はボッチ気味だったけど、実は下級生にやたらモテたりしましたし。茶巾とか、これ完全に2チャンネル系のデマですね。

 

あと、さすが雙葉出、男運はまあないですね。というか、基本この方はお嬢さん育ちですね。はなっから男にステータスを望もうとしないタイプです。この人完全に地方の旧家育ちのもとやんちゃなお姫様で、おじいさまに見込まれてあと継いだのでしょう。

 

ただこの人、小池百合子さんにくらべるとかなりネアカで、あと完全に英語力あるでしょう。小池ですら、そこまで女性には不人気ではない。で、野田さんはすでに、女性支持者の基盤強いと思います。

 

さて、もう一度記事にもどって、私が一番ひっかかったことば、見出しでしたがね、

 

日本の女性は損をしている

 

これ間違っています。損をしているのは女性だけでなく、

 

日本は、女性を抑圧することで、全体として損をしてます

 

あと、いい加減に不妊治療という言葉をやめましょう。英語で私思いつきません。

 

アメリカの場合この手の治療を総合して呼ぶ場合は、

 

Reproductive Technology

 

といいます。人工授精、精子、卵子の提供、ホルモン治療などすべて含みます。

 

あ、最後にフェムテックですが、アメリカの場合まだまだ男性中心すぎるベンチャーBusinessで、女性に焦点を合わせた商品、テクノロジー、ビジネスの立ち上げのサポートですね。

 

アメリカだって、ずっと長い間、医学の研究一つとっても、

 

男性の症例ばかり見ていたという時期が続きました

 

実際、男性の症例が多い問題ほど、率先して研究が進んできたのです。もっとも卑近な例だと例のバイアグラ。

 

たとえば、女性のいわゆる繁殖可能期から、閉経後へのTransitonに関しては、フェミニズムの流れがあってこそ研究が進んだのですよ。

 

アメリカの場合、とにかく肥満が多いので、心臓病や動脈硬化関係の病気は多発しますが、こういう病気ですら、男性と女性では、症状、初期の兆候などが違います。

 

男性と女性は違うと今アメリカでいう場合は、この文脈で言われることが普通です。

 

日本の女だからどうのこうのと抑圧され、差別されるその言い訳にされるのとはずいぶん文脈が違います。

 

後、女性に生理があるように、男性も男性ホルモンが老化に伴い一定以下に減少するまでは、いろいろな形でホルモンに振り回されています。

 

ほら、第二次性徴の時とか、四六時中性的なことしか考えられなかったこと忘れてません。後、日本の通勤電車の強制猥褻行為の多発と見逃しとかひどすぎません。

 

 

 

 

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