なんとなく先週日経ビジネスオンラインを開いて、ふと

 

背筋が寒くなった。

 

これ日経ならでは。というのはここ見出しに著者の顔が入るのが普通だから。

 

で、みんな中年からもう少し年の言ったおじさんばかり。

 

でも、一つだけ性別がわからない外国人の記事がとても気になったので、それをチェック

 

“GAFAの天敵”の覚悟「ネット神話を打ち破る」

 

結果デンマーク人の女性でした。経歴かなりすごい。

 

このマルグレーテ・ベステアーさんは、

1998年、デンマーク教育相さらに、2007年デンマーク社会自由党党首そして2011年は経済相として活躍。そのうえで2014年から欧州委員会の委員として競争政策の担当トップとして、GAFAに対する規制を強化する動くの中心となってます。2019年12月に発足した欧州委の新体制で、デジタル政策の担当トップとなり、上席副委員長に就任してます。

 

こういう人が女性である確率が、日本の外では本当に50%に近づいているという2020年の現実は、この日経ビジネスオンラインのポータルには反映されていない。

 

たぶん日本国内のおじさん支配層だけですよね、ここまで日本のジェンダーギャップがひどいまま放置されていることに無自覚なのは。

 

そのこと一つとっても、グローバルなんのその見事に

 

危機感ゼロの脅威の無自覚ぶり

 

年末のまとめ記事の一つとして、こんなのがありましたよ。

 

メガネ禁止、伊藤詩織さん、小泉環境相…2019年海外メディアは日本をどう報じたか

 

ハイヒールの強要なんて、あめりかだと大体1980年代に問題になりましたね。て、何十年前位の話でしょうか。30年以上前の話ですよね。

 

眼鏡に至っては、正直信じられません。

 

これって、女性が知的に見えることが嫌だって言ってるのです

 

こちらの記事も、あぜんとしましたね。

 

女子に「下着は白」「ポニーテール禁止」…市立中の校則に人権侵害と批判

 

ほとんど、一部オジサンのロリータ妄想を忖度してるのではと思いました。いや、下着規制とかもう、信じられないぐらいキモイです。

 

なんでも、浜松市立中学校全48校のうち、10校に下着を白色などに規定する校則のあることが浜松市のトランスジェンダー(TG・心と体の性の不一致を感じている人)当事者らで作る「浜松TG研究会」の調査で明らかにされたそうです。

 

髪型の極端な規定もやめてほしい。

 

まあ、女子高のお嬢さん学校でブランドイメージに傷がつくからというのは少しわかりますが。

 

公立は、実用的な制服以外、もはや髪型とかの校則は一切廃止すべきでしょう。

 

ともあれ、こういう日本を続行させようという意志のが強く感じられる、こんな記事が最近男の子の育て方的本をお出しになって、開成中学校の校長先生からの談話として載ってました。

 

このひと、前半はまだ、突っ込みどころがあるものの(風呂なし3万円て、どこの世界の話ですか?東京都か銭湯、もはやほとんどないですよ。シェアハウスで、一人5万以下で上げるというほうが、ずっと現実的だし、いい訓練になると思いますが。)後半に言っていることがすごいのです。

18歳の一人暮らしは「風呂なし3万円」で十分だ

 

まずここ、

 

今のご家庭は、お父さんが家で食事をすることが少ないこともあり、子ども中心の食事になりがちです。それならなおさら、家から出さなくてはなりません。なぜなら母親が自分のためにつくってくれる食事が、一番いいに決まっているからです。’’

 

完全に、専業主婦家庭が前提ですね。現実では、どうやって手間を省くか主婦側もいろいろ工夫して、時短そして手間の削減目指している時代に、

 

手作りがいちばんというのは罪悪感しか生まない

 

さらに、

 

’「息子が結婚できるかどうか」を悩んでいる親御さんは非常に多いのですが、家にいる息子のために尽くしている間は、難しいかもしれません。脱ぎ捨てたパンツも、いつの間にかキレイに洗濯されて“自然に”タンスに入っているし、トイレットペーパーも“自然に”補充されている(笑)。誰かがそれをしている、ということに思い至ることはありません。’’

 

というか、家庭ですでに幼児以上だったら、少しずつ自分のこと自分でやらせるのが当たり前だろう。どういう育て方が前提なんだ。

 

パンツぬぎすってってどういうレベル?

 

今の洗濯機全自動でしょう。

 

開成にやれる親だったら、子供部屋ぐらいあるだろ。洗濯物のかごぐらい置いとけよ。どういう

知恵遅れだよ

 

で、この後にくるパラグラフがこちら、

 

’しかし、1人暮らしでパンツを脱ぎ捨てて出かけたら、帰るとそのままの形で部屋にぽつんと残っている。イヤですよね。冬に家に帰れば、暗くて寒い。寒さが身にしみるのです。そんなとき、シチューをつくって待っていてくれる彼女がいたら、「このまま一緒にいようか」となります。結婚が早くなるのです。’

 

ははは、いい落ちですね。

 

要するに、早くお母さんが今までやってくれたことを肩代わりしてくれる、新しい奴隷をみつけなきゃという’独立意識’が強まるというわけですね。

 

この記事、プレジデントオンラインさんでしたが、いやー女性以上に若い男性がすごく腹立てていたんで、私少しホッとしましたが、

 

そういえば、本当に何度も何度もこのブログで紹介したこちらの漫画ですが、

 

 

この、最新刊に’深夜のダメ恋図鑑’最強の、ダメ男 諒くんが、いかにしてこんなダメ男になったか、いわば’Making of  Dame男 諒くん’ ともいえるエピソードげでてきてます。

 

彼のおうちは、昭和の’理想家庭’で、完全に家では無能なお父さんと、それをずーっと可能にしてきたお母さんでできてます。

 

 

その情景が、諒君のいとこさんの、一成君の視点からしっかり語られてます。

 

自分で家賃を払うこともできず、しっかりパラサイトシングル化している諒くんを一成君に面倒見てもらっては、お気軽に提案する両親にんたいして、一成君が言い返したシーンをこの記事のサムネイルにしてみました。

曰く

’ほら例えばさ、工場で出た産業廃棄物は自分のところで処理するのが当然じゃないですか’

 

令和の今、

今更好き好んで、ワンオペ家事や、ワンオペ育児をやろうなんて若い女性はただ減るだけでなく、完全に滅亡していくだけです。

 

まあ、いまだに専業主婦志向の若い女性は確かにいます。

 

こういう方たちは、基本自己評価が低く、今の日本のオジサン支配ジェンダーギャップ121位の社会で、とても生きていくのは大変そうという根拠で、まあ専業主婦を目指すわけです。

 

で、専業主婦を雇える経済力のある夫というのは、普通若くても完全に昭和のオジサンです。

 

女性のほうの自己評価が’Low Enough’な場合は、モラハラ、DV一直線です。こういう過程で再生産される子供が怖い。

 

そうでない場合は、今の女性は

 

逃げます。

 

まあ、今の少子化を見ていると、基本はなっからそんなの嫌という女性が増えてます。

 

さらに、今の若い人たちはオジサンの搾取によって旧世代よりずっと生活が苦しいので、共稼ぎが前提。

 

そうなると、結婚しても何のサポートもないこの国で、子供を育てようなんて家族はどんどん希少価値になります。

 

あのさー、日本以外のアジアだって、少なくとも男女両方とも一応学歴があるレベルなら、日本よりずっとましです。

 

まあ、アジアの他の国はなんといっても貧富の差が激しいので、そちらの搾取がきつくはありますが。

 

といわけで、最後にひとこと、

 

若いかたもおじさんも、この漫画は男性こそ読んでほしい。

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