日経ビジネスオンラインで、少し前から任天堂の強みについての分析の連載が続いています。
今までの回は、回顧録みたいで、今いちそれほど面白いと思わなかったのですが、今回のはいいです。
[議論]任天堂とアップル、似て非なる「ソフトとハード」戦略
記事の肝は、任天堂の強み三つ。
- ’技術の進化’に惑わされず、常に娯楽やであり続けた
- 成功は絶対に続かないという信念
- ’アップル’と似て非なるもの
で、この順番だけど、3については、さらに深堀りがあって、
アップルはハード屋、でも任天堂はソフト屋
こんなまとめしなくても、実は故岩田社長のNintendoの英語でのQuotesが、すべてを物語っている。みんな、日本人にわかりやすい英語だから、そのまま味わってください。もちろん一番有名なのはこれ、
’“On my business card, I am a corporate president. In my mind, I am a game developer. But in my heart, I am a gamer.”
私がアメリカに住みだしてから、一番アメリカじんがエモく反応した日本人は、岩田社長で、彼が無くなった時のNetはすごかった。あの時とにかくこのフレーズの引用がそこらじゅうで氾濫しましたっけ。
’’Gamer at heart’
泣かせるよね。
さらに、これも、この分析のまんま、
“We consider ourselves, above all else, as a gaming company. We believe other companies (in the console marketplace) see themselves primarily as technology companies.“
これも、そのまんま
“Above all, video games are meant to just be one thing: Fun for everyone.”
ちなみに英語の元記事はこちらです。あ、岩田社長が無くなった直後の記事です。深い尊敬と敬愛を感じる記事ですね。
11 Memorable Satoru Iwata Quotes
だから、Stadiaがこけたばっかりなのに、なんでアマゾンがGameのサブスクサービスを始めるのやらと、私はあきれています。
あと、日経が今更任天堂の強さについて、あれこれ分析しているのも、去年はとくに、すごもり需要もあって、任天堂の業績が半端なくいいから。
でもねえ、Stadiaがランチされたときなんて、みんなNintendoの強みと比べるなんと今年なかったよね。
私は一貫していってますが、日本に未来があるとしたらそれは、
コンテンツ力です
もう、ポータルはほとんどインフラ化しているから、そこからさらにどう伸びるのかというと、ああ、Notionみたいにクラウドに本当にアメーバーみたいに触手を広げることのできるSAASがたまに出てくるぐらい。
ともあれ、日本はコンテンツ力が、将来性を考えると世界で唯一アメリカに対抗できる国です。さらに、日本そのものがコンテンツとして成立してしまう、非常に稀有な国です。
そういえば、現実のMMRPGのVR化はまだまだですが、どんなGameが遊べたらいいのかという妄想なら、すでに日本で過剰なまでに生み出されています。
それが、今のラノベの主流ですよ。
そうか、私が、ラノベに惹かれるのは、昔々BLに惹かれたのとそれほど違わない状況なのですね。あのころは裏少女漫画だったのだから。
アマゾンのサブスクなんてくそくらえ、それより