今朝、ダイヤモンドオンラインにこんな記事が載ってました。

グローバルダイニングの東京都提訴が、「小池劇場」の幕を開けかねないワケ

 

ほら、私が日本に着いてすぐくらいに話題になっていた、グローバルダイニングの、東京都相手の訴訟がらみのお話ですね。もう一つ関連記事があり、これは割とまともに小池知事がグローバルダイニングに対して取った施策の法的問題について議論してます。

小池都知事のグローバルダイニングへの「命令」は暴挙だと断言できる理由

 

議論そのものはいいことなんです。大体日本の法規制というか、法務関係のお役所って、結局

江戸時代のお上間隔から抜け出ていないから

 

大体、日本のまだ起訴さえ決まっていないのに、平然と長期にわたって被疑者を勾留できるのからして、完全に民主国家の規範から外れてますし。

ただ、ことコロナに関しては、とにかく欧米諸国のほうがある種苦戦してます。

それもこれも、例えばこの記事で問題になっている’営業の自由’と、公共の安全を測りにかけた場合どうなるかということについて、第二次大戦後の世界では、今まであまり深く議論されていなかった。

アメリカ暮らしが長い私から見ると、いままで戒厳令がだされたり、非常事態宣言がだされるのは、

災害などが原因の短期間

 

ですから、今回のコロナ禍のように、そろそろ1年に渡って、異常事態が続き、いろいろな形で不自由を強いられる状況を想定していませんでした。

当然、経済をとにかく回したい側と、とにかくコロナを鎮火したい公共自治体とでは、

優先順位が違いすぎる

 

だから、小池知事がやったことが法的に問題があるかどうかは、議論されて当然だし、さらに、

 

グローバルダイニングが、訴訟に出るのも当然の権利でしょう

 

まあ、もともと法廷で決着をつけるのが好きなアメリカでは、おかげでそこらじゅうでコロナ規制がらみの訴訟が起きてますし。

 

ところが、この二つの記事は、それなりの分析から始まりながら、とにかくどんどん論点がずれていく。

ぶっちゃけ、この二人が強調していることは、

小池知事は自己中のポピュリスト、騙されるな

 

いや、たぶん小池知事ってその通りだ思うよ。ただ、ポピュリストの’受け’の対象が、東京都民だったりするので、同じポピュリストといっても、トランプサポーターとは、

 

ずいぶんの受け狙いの政策が違う

 

それに対して、今の菅内閣とか、無策無能でありながら、その自覚すらないでしょう。

後、もっと面白いのは、

東京を囲む県知事との差!!

 

正直、いかにもオジサンという人たちがもごもごやっている間に、小池知事のはっきりとした物言いはつい好感度あがります。あのバカ丁寧さも、わざとらしいという人がいる反面、私なんぞのおばさん、そしてばあさん世代から見ると、あ、苦労してたんだろうなあと思います。

考えても見てください、東京都はなんだかんだ言っても、日本中で一番女性がそれなりに自分たちの活躍ベースを作り上げてきた地域です。

政治では、具体的な政策と同じぐらいイメージが大事です。

アメリカだって、今回の大統領選、盛り上がりに欠けるとか言われた割には、結果Bidenさんたちの圧勝でした。そりゃー選挙人を競う激戦集では、僅差もありましたが、それこそ総投票数見たら、もう歴史に残る圧勝でした。

Biden陣営は、候補が決まってすぐ、副大統領候補は女性にするといってましたし、ただそれが女性であるだけでなく、有色人種であったことは、大きなかけでした。でも、結果その賭けに勝った。

ヒラリーさんは、その点、無難路線を取りすぎた結果、なんといっても有色人種票が伸びなかったし、さらに、もともとは民主党基盤である北部州のいくつかで、トランプに僅差で負けたし。

変な話ですが、大黄な変化って、マスイメージレベルで感じることができます。

私にとってのその最大のシンボルは、口枷をはめていた禰津子ちゃんから、煽り上等の呪術廻戦の女子高専生たちへの移行ですよ。

あ、ところで気づいたのですが、

 

マスコミの呪術廻戦分析は、みごとにこの女性像の新しさを無視

 

アメリカの分析では、真っ先に取り上げられるPointの一つですよ。あ、これもう一度書こうかな。

正直、私のブログ相変わらず地味に低PVですが、そのなかで突然伸び始めてます。元が超低いので大したことないですが。で、その引きは、Notionと呪術廻戦がらみなのですが、なかでも、恵ちゃんのBL萌えと、なんと釘崎野薔薇様絶賛登場記事の伸びが多いのです。つまりたとえば五条先生ネタ、もしくは漫画の行方や、アニメの普通のレビューはほかでもいろいろやっているけど、この二つは結構私の特徴であろうと思います。

あれ、小池知事がどっか行っちゃった。

ともあれ、今朝のMorning Cross (週日7時からの、Max TokyoのNews Show, お気に入りです。)で、なんといまだ日本的設定の、アシスタント役の女性ホストが、あの森元総理の話がらみで発言したのですが、

 

政治家をいい人かどうかで判断すべきではない

 

そうなんです。

私が、そして妹が、判断の基準とするのは小池知事の政策です。

さらに、私や妹は、すでにシニアということもあり、基本経済より、健康そしてコロナ規制のほうが優先順位高い。

民主主義ですから、立場が違えば、優先順位は違う。

ちなみに、最初の記事で一番不思議の思ったのは、小池知事がいぜん、都内の禁煙条例を推し進めたことに対して、なぜかすごくNegativeにまとめています。で、その時に小池知事とサポート関係に入ったのが、医師会で、今回の飲食業界から見ると、脅しととられたきつーい規制、そしてグローバルダイニングへの見せしめ処置など、同じ医師会のサポートがあったからこそできたという書き方をしてます。

うーん、これ完全におかしいよね。これ論点の対立であり、優先順位の違いから来ているだけでしょう。どっちがいい悪いという道徳的判断で、どうなる問題ではないでしょう。

たとえば、極端な例として、あなたが済んでいるマンションの一階に、グローバルダイニング系のレストランがあって、そこが若者で遅くまで賑わっていたら、すごく怖いでしょう。逆にあなたが若くてグローバルダイニング系のレストランで働いていたりしたら、時短は生活に怖いぐらい響く。

だから、舵取りが難しいわけです。どこの国も何かしらの犠牲なしに、コロナ禍対応してません。

中国は、民主主義の過程なしで、徹底隔離に成功したわけだし、

鎖国政策で、乗り切ったニュージーランドみたいな国もある。

アメリカは、トランプの無策で50万人以上の死者をだし、Bidenが就任してからは、とにかくワクチンに焦点を絞って頑張っている。

日本は、もともとマスクをし慣れた国で、国民の節制で基本どうにか持っているでしょうね。

その意味では、法律はどうあれ、たとえば過半数の都民は小池知事の政策支持でしょう。

それをなんで、小池知事が、東京都最大のリスクという結論になるのか、私には理解不能です。

あ、この状況、禁煙条例の話になると、もっとすごいですよ。著者は小池知事の’悪辣’な前例として挙げているつもりだけど、逆効果だから。このひとわざわざ、禁煙条例反対派の議員は、飲食業界とタバコ業界からサポート受けていたって説明してくれてますから。

もう、笑います。そのほうが普通にレストランでの喫煙やめてほしいという大多数の都民にとって、ずっと問題あるサポート団体でしょうが。何考えているのだろう。

というわけで、2年前の選挙の時も、小池知事バッシングの再来なんでしょうね。あの時は、おじさんに圧倒的に支持された女性ライターのひとが、タイミングよく小池知事の暴露本を出版して話題になりましたね。

でも、妹に聞いたら、普通の小池知事支持で、結果も圧勝。いやー、ほかの候補者が知事選で勝てると思っているところが逆に鼻についた。

小池知事が、閣僚時代いろんな政治家に気に入られるべく、とつまり昭和のオジサンに気に入られるように頑張ったのは当然本当のことでしょう。でも、あの上野千鶴子さんでさえ、仕事先では常に根回しを欠かさず、足を引っ張られないよう気を付けてきたといっているんですよ。だからこれって当然サバイバルスキルでしょう。

で、知事になってからは、別にいいひととも思わないし、失策もいろいろあるけど、

無策無能の政権と対決しつつ独自路線やってますよ

 

あのさー、昭和に弾圧され日本から亡命した人間としては、たとえば千葉県知事の森田健作とか見ると、もう虫唾がはしるわけ。

だから、なんだかんだいっても今や昭和のオジサンの残滓に、一人対決しているような小池知事は、支持を失わない。

ただ、そんなレベルのことです。選択肢が、ほかに生まれない限り、変わりませんよ。

 

 

 

 

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