最近つくづく思うのは、
日本にとって、コロナはIT化のための黒船
ではなかったのかというコト。
これのせいで、リモートワークが必要となり、その結果、
リモートワークは可能だと分かった
さらに、リモートワークをするうえで、これからはいろんな仕事を
クラウド経由でやる
で、突然、普通の日本型企業で、まだ紙の書類、ハンコ、Faxがらみの雑用に追われていても、
Zoomとか、Slackとか
使い始めるようになってきて、だからやっと、
SAASが何か理解できるようになった
私が、妹の会社にかかわり始めたのが、2015年。以来少しずつ自分ができることを探してきたけど、一番はっきりしたのは、
日本の中小企業って、まだ20世紀のまんま
という結論は、すでに4年ほど前には出ていたのですが、日本にいる時間が限られていたこともあって、とにかくどこから手を付けようかかなり悩んでました。
なんせ、最初は私がMBAで学んだことで、みなにも使えそうなことのセミナーやったりしていたのですが、それすら最初は、Whiteボードと紙のPrint Outだよりでした。
それを、まずはパワポにかえ、さらに、営業全員に会社のスマホを持たせ、で、妹(社長)が好きだったこともあり、しばらくはGroup Lineをかなり使ってました。
後、Googleカレンダーを使って共有を始めたりしているうちに(一方、内はまだOutlookをきちんと活用してない。OfficeのSmall Business版をサブスクしているのに。これは夏か、秋に直す予定。)、とにかく私がアメリカにいる時でもMeetingができるようにとまずは、
Zoom から開始
これも、当初はガタガタしましたが、結局私が会社のCardでサブスクすることで落ち着きました。これが2017年かな。
さらに、2018年から、
Slack 開始
で、Slackの使用開始後も、逆にいろいろな問題にぶつかり、それを是正し、そのうえで、使用法を拡大しと、
かなりの試行錯誤がありました
で、今現在Slackでは、いくつか、活発もしくは、強制ポストのチャンネルが確立してます。
- Online朝礼チャンネル:基本週日社員全員、最低一言挨拶する
- 宿題共有チャンネル: 毎週習慣化の課題を決め、それの結果も報告
- 工事チャンネル: ゼネコンごとに、工事関係のコミュニケーションをとる。Fileや写真の共有も。(これは以前Group Lineを使っていたのを移行。この後Backlog にさらに移行する)
- Privateチャンネル: 限られたメンバーだけで情報や意見を共有する。例えば役員会議のチャンネル
と、ここまでは私一人で引っ張ってきました。
私は、アメリカでずーっと仕事をしてきたので、クラウドやITを21世紀のアメリカ大企業レベルでユーザーとして経験してきています。
さらに、少し前までは、いくつかOnlineコミュニティに参加していたこともあるし。あ、アメリカのOnline Community も一つありましたね。
というわけで、ともかく
私は、SAASやクラウドにすでになじんでいます
だから、何がどんな風にできるようになるか、かなりきちんとイメージできるのです。
で、実は、ごく一部の企業を除いて、
日本の中小企業では、このイメージが欠けている
どんな風にやりたいのか、どんな風にするのか、そういうイメージが湧かないと、結局業者に丸投げして、高いお金を使って、かなり使い勝手の悪いシステムを作ってします。
さらに、中小企業で、へたに独自のシステムをつくると、アップグレードや、システムの機能の変更などがすごく難しくなる。
ともあれ、これが中小企業の問題なんて、ある意味日本の状態を楽観視し続けてました。
けさ、プレジデントオンラインで見つけて、読んで、本当に唖然とした記事です。
「ワクチン接種にも悪影響」気が遠くなるこの国のデジタル化の道のり業者に責任を押しつける無責任体制
アプリの不具合の話がメインではありますが、それよりもここを読んでぶったまげました。
‘…、厚労省にシステム開発の専門家がいないことだ。筆者はかつて…15回ほど開いた会合で、地方のメンバーがオンライン参加するのに一度としてまともにつながったことが無かった。その際、作業は業者がやってきて配線や運用を担当したが、つながらないオンライン会議に厚労省の職員はなす術がなかった。5年前のことだ。’
‘…各省庁にも「府省CIO(情報化総括責任者)」が置かれ、その下に「CIO補佐官」がいる。もちろん厚労省にもCIOがいるが、歴代、ナンバー2の厚生労働審議官が兼務している。もちろん、厚労省幹部はITの専門知識はほとんどない官僚として上り詰めた人物だ。’
で、
政府に「IT室」はあるのに、連携が取れていない
で、さらに、
‘…だいたい「ITゼネコン」と呼ばれる大手通信・電機会社の独壇場になる。もちろん、実際にソフト開発するのはそうした「ITゼネコン」の下請け企業だ。まさに、かつての公共工事と同じ構図なのだ。’
お金を無駄に使って、なおかつろくなものができず、相変わらずIT化は進まないというもう泣きたくなるような構図です。
まあ、私が政府をどうのこうのできませんが、妹の会社では、
私が責任をもって、すでに来ている未来につなぎますし、イメージもってます。
まあ、だからこそ、たとえSAASを導入する場合でも、高いコンサル料払って、やるのでしょうが。だからこそ、私がドヤ顔になるのです。