個人的には、’転スラ’以来の感動ですよ、このいわば女性向きのこのジャンル。丁度’転スラ’と同じように、最初は何だこのタイトル、なんで高評価なのとためらった挙句に、はまりましたから。
たぶん、’来世は他人がいい’以外で一番読み返すことの多いジャンルです。(’来世は他人がいい’に関しては、一応極道の恋人というサブジャンルであるのですが、この作品以外は、’正直漫画としての面白さのレベルがいまいちなので、私はいい。)
そして、’転スラ’が転生チートものの興隆を生んだように、この作品がいわば’乙女ゲーの悪役令嬢転生’という新しいジャンルの台頭を生み出したと思ってます。
いまだに作品名をきちんと覚えられない。まあ転スラもしばらく正式名復唱できなかったですがね。
転スラと同じく、そもそもはラノベ、それが漫画化されて、人気爆発というパターン。
そしてこちらが、アニメ化のPV
なんか転スラと韻を踏む感じの、はめふらの略称で親しまれてます。
設定は、乙女ゲーに入れ込んでいるJKが、タイトル通り’乙女ゲーのNPCであり、アンタゴニストである悪役令嬢に転生するところから始まります。
このカタリナというキャラは、彼女の乙女ゲー知識によると、基本どんなルートでも、
破滅確定!!
というまあ、考えようによってはかなりマニアックな設定です。で、お話はこのカタリナが破滅ルートへのフラグを避けるために悪戦苦闘するさまが、しっかりBisexual 逆ハーレムロマコメとなってます。
一応、カタリナにもそれなりに魔法の素質があり、で属性が土。で正直魔力は大したことないので、将来貴族社会から追い出されても生きていけるように始めたのが、
広大な敷地の一部での農作業
アニメはまだ始まったばかりで、正直漫画そのまんまでそれほど際立ったところはないのですが、やはりこのあまりにもバカげた設定の下、カタリナが
農作業姿で鍬もって走り回るのは、ひたすら笑えます。
ちなみに、サムネイルはこの農作業モードです。
まあ、ギャグ漫画というわけではないのですが、コロナ禍のロックダウンで鬱に襲われかねない今日この頃には、非常にありがたい笑えるアニメですね。
さて、この作品では、そこまで強調されてませんが、イケメンが多数登場する乙女ゲーには、女性プレイヤーにとって、実は重大な欠陥があります。
主人公の女が、絶対的に受け身でなんもしなくて、あほ
確かに、私が普段話をするプレイヤーはアメリカ人ですから、よりはっきりした物言いをするのも事実ですが、結局こんなサブジャンルがブレイクしたのは、みながイケメンの二次元キャラは好きでも、
典型的な乙女ゲーの主人公タイプにうんざりしてるからです。
カタリナは確かにギャグですが、でも彼女は自分の運命を変えるために、積極的に奔走しまくるわけです。
これが、悪役令嬢たるゆえんです!!
まあ、少女漫画の主流の主人公たちも、昭和に比べると本当に様変わりして、自分から動くはっきりとした自我を持ったキャラが圧倒的に増えてきました。
それでも、乙女ゲーは遅れていた。
例えば、私の大好きなクラッシック’薄桜鬼’ですが、(私は完全に土方ルートです。)私あの女の子の名前すら憶えていない。
キャラデザからして、なんで乙女ゲーの主人公なのに、ギャルゲーの主人公みたいにふわふわ受け身なわけ?!。違いは胸の大きさだけでしょ。
さて、積極的に世界参加する悪役令嬢たちというサブジャンル面白い作品が多い。
まだ一巻しか出ていないけど、まずRentaで読み返しが最も多かった作品トップ3に入るのがこれ、
いや、監獄に入っていてどうやって楽しく生きられるのかなーと非常に不思議だったのですが、評価がやたら高いので読んだのです。
大当たり!!
厳密にはこれ悪役令嬢ものですが、いちいち乙女ゲーに転生というBack Story設定はありません。でもまあ、とにかく出てくる令嬢たちはみんな有能か、頭脳明晰の策士。一方王子様タイプは、そろいもそろって顔だけの無能。
とのかく、いつもあほな男にうんざりさせられ、ぶりっ子だけで世渡りする年下の女にいらいらさせられるお局扱いされてるあなたなら、もう絶対はまります。
もう一つの押しは、こちら、こちらはこのジャンル王道ですが、すごいのは転生前がもろ税務署につとめていた暗いOLという設定です。
悪役令嬢に生まれ変わったことで、彼女は領地の経営に乗り出しますが、転生前の能力を生かして、
領地がらみの文書をものすごいスピードで読み、
銀行というコンセプトを導入したり
複式簿記をおしえたりするんですよ!!
これは、あまり魔法とか出てこないので、その分実務感がすごい。フリルのロングドレス来ているからと甘く見てはいけません。
最後にもう一冊、これははめふらに近く、どちらかというとロマコメ要素が多いのですが、やはり設定と展開が凝っていてすごくはまってます。
ほら、せっかく乙女ゲー始めたけど、攻略対象のイケメンより、NPCのとある子がすごく気に入ったということありません。
これが、もろその設定。もちろん悪役令嬢には違いないので、将来の破滅フラッグを避けるという意味も兼ね備えて、全盛で、入れ込んでいたNPCにであって、すぐ
結婚を申し込むのです。
さらに、糸目のふわふわ系のNPC君が、実は腹黒優秀キャラだったりして楽しくもあり、さらにさらに、これ異世界転生チート物要素もありなのです。
とにかく、悪役令嬢は自発的に新世界で生きるのですね。