ロックダウンのアメリカから その9 このコロナ禍が、日本的問題を解決する最後のチャンス。改善すべき日本的問題7つとその対策の肝考えてみました。

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先日、一体なんで食料品スーパーに家族全員で出かけるのか理解に苦しむと書きましたが、今朝この記事を読んでその理由が少しはっきりしました。

一体いつまで続く…自粛による「コロナ疲れ」の末、私がやめたこと在宅勤務に怒り爆発! 精神崩壊寸前

この記事のなかで、いわゆる日本的問題を一つにまとめた文章があります。

’都市への一極集中・それに伴う住宅問題・長時間勤務・満員電車通勤・家事育児の夫婦分担のひずみ・子育て女性の社会進出の難しさ・育児休暇に対する社会の無理解・リモートワークの環境不備・ハンコ社会’’

で、これを基本まとめ直して、どんな対策が可能なのか考えてみました。

まあ、今度の安倍政権の無能さ加減でも露呈しましたが、正直すべてはオジサンそしておじいさん世代の昭和的社会への固執が基本原因ですね。

1.どうでもいい作業に時間を取られすぎる

一番象徴的なのはハンコです。あれはもはや完全に形骸化しているけど、どこへも行かない。

欧米はずーっと昔からサインを使ってますが、それがIT化やリモートワークの増加とともに

E signitureがどんどん増えています。

たとえば、私がお客さんと商品でも、ファイナンシャルプランの契約でも結ぶ時には、たいてい結構なページ数のある書類に記入し、さらにサインが必要です。

ただし、今現在すでに90%ぐらいは、完全に電子化されています。それを可能にするのが電子署名 E signiture。ほかにたとえば本人の日本でいうところのマイナンバーにあたるSocial Security Numberなどで暗号化して、パソコン上に直にサイン代わりのまあ、Checkを入れていくような感じです。

さらに、このコロナ禍で、こういう電子化に拍車がかかっています。

というのは、たとえば私の場合、すべて自分の親会社の製品なら100%電子化されてますが、たとえば契約関係にある第三者の製品を使うとなると、そちらの書類も必要になります。で、こういうやり取りがいままで結構ネックでした。ただ、そういうケースに関しても、このコロナ禍をきっかけに、なるべくすべて電子化しようとしているわけです。

まあ、最悪、サインが必要な部分だけはお客さんにPrintしてもらって署名をおねがいし、そしてそれをScanして送り返してもらうという手を使いますが。

いまや、Scanといってもスマホやタブレットがあれば、特別なPinter -Scannerはいらないし。

とにかく、いかに書類を電子化し、それをクラウドにため、さらにShareするかということです。

実は、この件に関しては、私の所属先も、この3月からすべてクラウドにお客さんのファイルをストアできるようになりました。

さて、もう一つの日本のネックは、

バカみたいな会議の長さと多さ

はっきりいってしまうと、日本の会議は8割がた、メールなどで確認すれば済むことです。それとダラダラしすぎ。

細かく言えばまだいろいろありますが、基本この二つを改革すれば、8割が他の問題は解決でしょう。

で、ネックは、ハンコを押すこと、なんとなく意味のない話を長々したがる、そういう昭和べったりの能力の低いオジサン上司がずっとがんになっていたのです。

まあ、Zoom会議とかなると、あまり長くやってもだれるのがはっきりするし、さらに

2.通勤に時間を取られすぎる

今回のコロナ禍で一つはっきりしたことがあります。

大都市で働く日本人は、まるで通勤することが働いている証明

わざわざ、通勤地獄を毎日経験しないと、まるでまじめに働いているとは認めてもらえないような、無茶苦茶な前提。

はっきりいえるのは、通勤の緩和に必要なのは、時間差通勤などというなまぬるいものではなく、基本

通勤をやめる

ここが基準です。

とにかく、できるだけ通勤をへらす。ずらすのではなく。

当然リモートワークが仕事の遂行の前提となります。

一週間に一回、それもコアタイムの10時から4時みたいだったら、どれだけ人間的な仕事環境が作れるでしょうか、まじめに考えてみましょう。

3.It化の遅れ、特におじさんたちのIT無能力がひどすぎる

もうね、これ本当にひどいです。

妹の会社でも、社でスマホを持たせてますが、使いこなせているのは基本若い人たち。

大体、家であまりパソコンすら使わないオジサンが多すぎる。

ITとか、もう中小企業の多い日本で、何も大きなシステムを一から構築しろなんて言ってません。そんなことする必要もほぼないし。

今回のコロナ禍では、まずZoomが広がりましたが、次にはSlackや、ほかのスレをたくさんたてられる、いわゆるチャットツールが広がるべきです。

というのは、典型的な中小企業である妹の会社ですが、スマホでとにかく長々とGroup Line Chatやってます。まあ、それまでは電話しかなかったので進歩ですが、今週末あたりから私が設定して、Slackを始める予定。

だいたい、ITなんておおげさなこといわなくても、

  • Zoomと同じようなVirtual 会議ツール
  • Slackのような、スレをたくさん建てられるチャットツール
  • Googleカレンダーや、Outlookなどの、予定を共有できるツール、
  • クラウドのストレージ (これもOffice 365でも、Amazonでも)

これだけ、使いこなすだけで、毎日の仕事時間ほぼ半分になりますよ。私が横で見ていてやっていることなんて、こういうToolを使えば、本当に余計な時間かからない。

しかも、いまやこの手のツールは、基本サブスク型なので、とにかく

安い

まあ、私なんて、ロックダウンが長引く以上、日本むけに社内セミナーZoomでやるつもりですね。

4.既婚男性が、家では無能すぎる

結局、いわゆる仕事がらみで、バカみたいに時間を取られ、もちろんエネルギーも枯渇してきますから、家に戻っても、何もしない、何もできない。

さらに、こういう男性のバカげた働き方が標準となると、時間内にすべて手際よく終わらせて、例えば子供を迎えに行ったり、家事をやったりすることは、

100%働いているとみなされない、で女性はいつもサブ

だから、この令和の時代に、いまだ、

キャリアか家庭かなどというバカな質問が成立する。

あのさー、在宅勤務でも、朝から寝室に閉じこもって一日中出てこない夫の話が出てたけど、そういうひとって、はっきり言って

どれだけ無能なの?

ほかの国だって、長時間働く人はいます。でもそういう人は基本高級取り。だから、家事とかは、

バンバンアウトソースする。

つまり、大した給料もらっていないのに、在宅でも一日10時間働くとかやってるなら、完全に社畜でしょう。

まるで、考えていない。

まあ、世界中どこでも格差が広がるばかりで限界ですが、コロナ禍の後、本当に社畜的働き方で一体何が得られるのか考えましょう。

みんな、貧乏になって、しかも意味のない作業に長時間自分の時間も奪われてじゃ、正直バカ過ぎないですか。

だから、奥さんは切れます。

5.女性に女子力とやらがいまだにもとめられすぎる

さて、これを別にしたのには理由があります。といのは、女性自身もさっさと呪縛から逃れましょう。

先週書きましたが、基本私が作るのは、夕食だけ、そして夕食もだいたいワンプレーと物がおおいです。もともとサラダがそれほど好きではないので、最近は日本からもってきた無印良品の発酵ぬか床で漬物はつけてますが。

まあ、旦那がご飯作れないなら、あなたが夕食の支度をしている間は、子供の世話は全部やらせましょう。

あと、洗濯は特に共働きでしたら、自分のものは自分という分担でいいと思います。ワイシャツにアイロンとかもってのほかです。ノーアイロンか、クリーニングに出してもらってください。

クリーニングや空いてないですけど、今は在宅勤務なのでTしゃつでもポロシャツでも大丈夫だから、問題ないんでしょう。

掃除は、まあ台所はあなたが食事を作る係なら、風呂掃除はやらせましょう。

子供部屋の掃除は小学校以上はなし。

あと、散らかしたら、散らかした人に片付けさせましょう。

人が散らかした後をかたづけるのは本当にイライラするものです。

小学生以上は、朝と昼作ってもらいましょう。

お弁当は素敵ですが、あれは基本趣味の世界です。手作りサンドと、果物と、飲み物で十分ですよ。

とにかく、平日の朝と昼は、火を使わないことが当たり前なのだと、家族に納得させましょう。

あ、こういうことをあれこれやらせる一番簡単な方法は、

あなたが、やらないと決めたことをやめる。

ランチが冷たくても、朝がシリアルでも、部屋が汚くても、あなたが発狂するよりましだというものです。

とにかく、コロナ禍でみんな家にいるので、精神的に参らないのが一番大事、無理をするとその付けを何か外で解消するという方法が全く使えないので、今までの問題と真っ向から向き合うしかないのです。

そんなに、自分をすり減らしてまで、女子力高いといわれたいですか。

6.未だに育児が基本ワンオペ、さらに母親と子供の距離近すぎ

まあ、象徴的なポイントひとつ。

日本の社畜のお父さんは、ほぼ全員赤ちゃんのおむつ一つ換えられないでしょう。

共働きの奥さんに、お手伝いさんや乳母さんを雇えるほど極端に収入の多い旦那さんでもない限り、基本ワンオペ育児はもう成立しません。

さらに、日本って、まるでお母さんが家族の奴隷のように何でもかんでもやってる。

で、その仕返しのように、子供、特に男の子が大きくなると、逆に母親が干渉しすぎるようになる。

大体よくある、赤ん坊がうるさいから黙らせろという夫、そういう夫には、さっさと赤ん坊を押し付けたほうがいい。

あと、在宅で仕事をする場合、どう考えてもある程度までは、交代制で子供と一緒にいてやることをお勧めします。

たいていの仕事は、集中を必要とする仕事と、わりと片手間にやれる仕事の割合は、せいぜい半々です。

これは、昭和のオジサンに不謹慎だと怒られるでしょうが、結構こちらでは当たり前なのが、よほどブレストでもやるのでないかわり、普通Zoomで打ち合わせとかいう時は、子供をそばであそばせながらやるというパターン

あと、機械的なInputも子供を横で遊ばせたり、(ところで、3歳以上だったら、結構子供にもいろいろ作業させて、お父さんやお母さんと同じように忙しくさせるのは、割とうまくいきます。子供は本当に、大人のマネが好きだから。)

俺はプログラマーだとか言っている方は、さっさとフリーランスになる方法を考えたほうがいい。プログラマーで、薄給だったら、それはそんな会社で働いているほうがばか。

給料分の仕事をできるだけ効率よくやる

普通に、裕福でない今の中間層が、昭和の日本と同じ働き方をするのか、100%無理ゲーなのでやめましょう。

7.大都市集中がひどすぎる

そもそもこの記事を読んでいて、一つ本当に日本は大変だなあと思ったことがあります。

日本って、アメリカでいえばニューヨーク市以上の人口密度が高い大都市に、ほとんどの人が住んでいるのですよね。さらに、そういう人が、まあ学校とかの都合もあって、家族を持つのも同じ場所。

日本の標準的な、2LDKとか、3LDKの家に、家族4人とかで住んでいて、そこで在宅生活ということになったら、それは本当に、

ものすごく大変だ。

私の場合、やたら古いぼろやに住んでいますが、とにかく広さだけは半端じゃない。少なくとも、家族のほかのメンバーとの距離が近すぎてだんだん息が詰まってくるということはないです。

アメリカでも、都市部はアパート暮らし結構ありますが、それでも、アメリカ基準の広さは、基本同じレベルで、日本の倍ははあります。

値段の差は、アパートの付属施設やら、ロケーション、そして内装のグレードとかで決まるので、広さがそれほど違うということはない。

例えば、あまり良くないエリアと、Water Frontの高級アパートでは、同じサイズの部屋は、5倍ぐらいの値段の開きがあるけど、広さそのものはほぼ同じ。

もっとスペースが欲しい人は、一戸建て住宅や、もう少し手軽な横並びにつながっているタウンハウスという準一戸建て住宅を買ったり、借りたりしているし。

大都市集中を避けるといっても、何も山奥に行けというわけではない。

私は、神奈川県側は知らないけど、例えば東京から見て、千葉の外房とかは基本実は2時間以内で、都心に出られる。

もちろん、2時間は毎日通勤することを前提にはできない。

週一で、まとめてどうしても対面でこなさなくてはならない作業をするために出てくるには、それほどきつくはない距離だ。

実は、このコロナ禍で思ったのは、千葉の外房あたりだと、かってリゾートマンションとして売られた物件が、かなり安く売られている。

私の場合、都心に実家があるけど(しかも、もともと両親の家だったので、ビルの七階と六階を占める、たぶん50坪近くある結構ゆったりしたつくり)、先々外房か茨城の海岸近くに老後に住む家をモテればいいなあとか考えてました。

で、今回のコロナ禍で、もう一度妹の会社のオフィスビルの新築のこと、私、そして妹のついの住処のこと考え直してみようかと思いました。

どうでしょうか、すぐできることも、時間がかかることもありますが、できることはすぐはじめませんか?