夏の終わりの小旅行二日目、アメリカ最大の古戦場Gettysburg訪問しました。

シェアする

少し間が空いてしまいましたが、先週の小旅行二日目はホテル・リゾートから30分ほどの可の有名なおなPennsylvania州のGettisburgに行ってきました。

英語だとCivil War(直訳すると内戦という意味です。)私達が世界史で習ったときは南北戦争と呼ばれる奴隷制の廃止をかけ、Unionと呼ばれた北部、そしてConfederacy と呼ばれた南部がアメリカを真っ二つに分けて戦った戦争ですね。

この戦争の結果がアメリカの近代化を推し進めただけではなく(北部は工業化を勧めていましたが、南部は奴隷制に頼ったアメリカ版の荘園制度のようなものでしたか)、実はアメリカ人にとって自国が戦場になった最後の戦争なのです。

Gettysburgしそのものは人口一万に満たない小さなTownshipですが、年間訪れる観光客の数は100万人を有に超えます。

こじんまりとした、昔のままの町並みを囲んで南北合わせおよそ17万人が戦ったこの古戦場が10マイル平方に渡って広がります。

この地図を見ていただくとわかりやすい。基本グリーンのところがほぼ全て古戦場でした。

とにかく歩いてみることのできる距離ではないのです。このパンフレットの赤い線が見学コースで、車で行くことを前提としたものですから。

Gettiburgのきれいな町並みを通り過ぎ私達がまず向かったのはVisitor Center.

が、Visitor Centerもなんだか大きくて何をどう始めればよいのか戸惑いました。何しろアメリカの古戦場なので私だってあまり何も知らないし。

とにかく何か始めようと、チケット売り場にやってくると、いろいろな展示場以外に、バスツアーというのが目に付きました。あこれならいいんじゃないかと思ったところうちのが意外な盲点?に気づきました。

’あれ、うち3人だから、ガイド付きで自分の車で行ったほうが安いよ。’

そうなんです、バスツアーは、大人一人$35、でもガイドさんを雇って自分の車で行くと人数にかかわらず$75。どちらにしても安くはないけど、絶対バスよりいいでしょうとこれに飛びつきました。

早速確かめるとちょうど15分ぐらいで出発できるガイドがいるとのことで即決まりました。

早速やってきたのは、カーボーイハットをかぶったおじいさん。割と真面目そう。まず私達ん持っていたパンフレットの地図に赤線と赤い矢印・黒線と黒い矢印をさっと入れてくれました。赤いほうが南軍、黒いほうが北軍のフロントラインというわけです。

この2つのラインをまあ、頭に入れながらだいたい戦闘が起こった順に、ほぼ所定の見学コースをたどりながら大体2時間かけて見て回りますからと言われました。

そして、車の中でとつとつと続く説明は、でもなかなかわかりやすいトリビアが多くて結構面白かった。私実は一番しつもんしましたよ。

まず、この戦いはGettisburgの戦いと呼ばれ、最大かつ戦争の勝ち負けを決定づけた重要な戦いだったそうです。南軍が7万に、北軍が10万に、圧倒的に歩兵ばかりが多く、主な武器はかなり旧式の大砲と銃剣。(銃としての性能はまだひくかった。)

戦いは1863年、7月1日から3日にかけて行われ、北軍の勝利に終わったわけですが、この時点に至るまでどちらかというと南軍のほうが有利なのではという状況だったのだそうです。が、この戦いに負けたあと南軍はほとんど勝利することなく、1861年に始まった戦争は1865年に終了しました。

さて、まず出身州を聞かれたので、メリーランド体と告げると、メリーランド州のメモリアルに止まってくれました。

これは、割と地味めなメモリアルだそうです。

このGettysburg古戦場全体で、メモリアルの数は1300を超えると聞いてびっくり。

確かにこの広い野原にこういうものがやたらと散らばっていて、あとでよく考えるとさすがしんみりしました。州によって数も豪華さもずいぶん違うみたいです。New York州とかはとても数が多い。

基本、北軍が陣取っていいたのが3っつの丘、南軍は平野部のみ、更に北軍側が南側に位置していたので、南軍は補給線をほぼ断たれてしまったのでした。

それはともかく、負けた南軍のほうが、いくつも見事なメモリアルが目に付きました。

これは南軍総大将のリー将軍の銅像。この人はVirginia出身で、もし南部が独立したら初代大統領になっていただろうと言われた人。大体戦争のはじめ南部のほうが有利だったのは、この人のもとに将軍クラスの指揮官があつまってきたから。

まあでも、結果的に体制は歩兵の数と補給戦できまったわけですが。

こちらは、Deep SouthはLouisiana州のメモリアル。さすが、フレンチカルチャーの影響の成果、正直今回車を止めて眺めたなかで、一番美的センス高かったです。だからどうなのというぶぶんもあるけど。

あ、これは北軍の中での一番のお気に入り。New York 州のそのまたアイルランド系移民の歩兵軍団のものだそうです。なんかアメリカの古戦場のど真ん中で、ケルト十字を見るのって不思議な感じです。

さて、ガイドツアーも終盤にかかってやってきたのが北軍が選挙した3つの丘の中でも一番の高台。ここをどうにか落とそうとした南軍と壮絶な戦いになったそうですが、

最高の見晴らし地点でした。

張り切って久しぶりに、Iphoneのパノラマモードです。

なんか、小さいのしかアップできませんでしたが、しばらくすごく感動してました。本当に素敵な長めだったのです。もう情けないぐらい月並みだけど例の芭蕉の句がこれだけぴったり来る情景もないとおもいましたよ。

あ、バスツアーの場合は音声翻訳サービスみたいなものもあるそうです。

気候的にはちょっと暑すぎましたが、かなり勧めたい観光スポットです。