風邪がだいぶ良くなって来ました。結局一番結果的に聞いたのは、金曜日やたら寝まくったこと。木曜日の夜に飲んだアメリカ製の風邪薬が強すぎて、金曜日一日中ぼーっとして、午前中に2度寝下だけでは飽き足らず、ランチの後もまたしっかり2時間ほど寝ました。その上さらに昨夜は普通にしっかり眠りましたから、さすが今朝はスッキリしました。

 

まあ、年をとって風邪ひくと風邪そのものからほぼ回復しても、その後体力が回復するのに時間がかかるので、まだ本調子ではありませんが、土曜日の朝の散歩も一応こなせました。

 

さて、未来の資本主義を考える場合、日本にとっての大きなKeywordのひとつが

引きこもりです。

 

で、久しぶりに東洋経済オンラインです。今日取り上げる記事のタイトルはこれ、

「中年の引きこもり」ドイツではありえない理由 「親元を離れないこと」は社会的に格好悪い

 

別に、アメリカに長年住んでいる身としては、目新しことなにもないのですが、いわばアメリカずれしている私であっても、日本の女性、もしくは接客業における’感情労働’のあり方そして’世話焼き’は異常です。

 

以前、日本の男のダメさ加減に関して、この漫画を取り上げました。

深夜のダメ恋図鑑

深夜のダメ恋図鑑

深夜のダメ恋図鑑

[著]尾崎衣良

 

さて、この漫画、4巻の後半から、女性に対していわば’それなりにまともな反論’をする、男性が現れます。まあ、この方いろいろと拗らせてもいますが、次の一言はすごく大事な点なので、とても印象に残っているのです。

 

 

愛情があるうちは身の回りのこと何でもしてやって、尽くして結果何もできない男にして、冷めたらポイか’

’大方、彼が何もしないことにあきれて愛想をつかしたんだろうが、そうさせたのはアンタだろ。’

 

もちろん、これって基本言いがかりなのですよね。だって、大人の男と女の関係なのですよ。男だって他に好きな女ができてポイポイすることよくある話です。

基本、彼がいっていることは、彼女さんは彼氏をちゃんと

’しつけなくてはいけない’

 

って、言っているわけで、それって本来、

 

親の役目です。

 

だから、この彼がかばうダメンズが期待しているのは、サムネイルにあるとおり、(読みにくくてすみません。)

’母の愛は変わらない’ ー> ’おまえのの愛は変わらない’

 

だったりするので、実は弁護になってません。

 

でも、もはや男に期待するのはおそすぎるのではと、私は現実的になるのです。

だから、もしこれから子供を持ったら、女の子には経済的自立を優先し、女子力をつけろというプレッシャーをやめること。

そして男の子に対しては、基本自分のことを自分でできる人間に育てることです。

 

で、今までの日本は、ずーっと、女に女子力という締め付けをかけ、一方で男の世話を子供の頃からやきすぎていた。

 

だからこそ、日本の引きこもりを見ていてたった一つだけこれはいい加減にやめたほうがいいということがあります。

 

それは、親、特に

母親が面倒を見続けることです。

 

たとえ、自分の息子がホームレスになっても、成人したら家を出てもらうべきでしょう。

 

引きこもりというのは、とても微妙な問題です。それはブッチャケたはなし、2種類の全く違うタイプの問題が同じような症状を呈しているということです。

 

一つは共依存の問題。

そして、もうひとつは引きこもりは単なる症状に過ぎない、もっと根の深いメンタルヘルスの問題。

 

日本という国は、’感情労働’という女子供に負担を掛ける形で、メンタルヘルスときちんと向き合うことを避けてきたのだと思います。

 

まるで、皆で一緒に、成熟を永遠に先延ばしし、そのために有料であれ、無料であれ自分以外の人間の’感情労働’によりかかる。

 

確かに、今更、(ポストモダンですし、)西欧的近代自我を目指せなどと言っているわけではありません。

 

ただ、特に男性の場合、あまりにも、

’お世話され慣れてます。’

 

反面、女性は、世話をすることで手一杯で、逆にまともなコミニケーションをとらなくなっている。

 

私がこんなことに思いを馳せたのは、ここ数日風邪で、そしてBobも風邪で、お互い多少の助け合いはしましたが、重病ではないので看病などなしに回復しつつあるわけです。

 

基本お互いよほど具合が悪くない限り、まあ忙しいのでどうにかします。よほど具合が悪いとなれば医者に行きますから、運転はお互いしてあげますが。

 

でも、よくある話じゃないですか。(そしてこの漫画シリーズの一番のダメンズがモロコのパターンですが、)、若い男の人が結婚を考えるきっかけが、

風邪とかで寝込んで、ああ結婚してたら看病してもらえる。

 

的パターン。

これ、本当にアメリカでは、まず聞いたことないです。

 

というわけで、すでに大人でしたら、

料理は、ホットクックなどにお金をかけて、手抜きと時短にはげみましょう。(ホットクックにしろ、野菜をカットしてくれるブレンダーにしろ、機械なので、男性に嫌とは言わせません。)

洗濯は、自分の分を銘々。今の洗濯機なら簡単でしょう。

アイロン掛けは、なるべく必要のないものに置き換えて省きましょう。ワイシャツなどは、男性自身にクリーニングに出させれば良い。自分のものだけでいいでしょう。

掃除に関しては、ものを減らして、簡略化しましょう。後、多少汚くても、整頓だけすれば生きていけます。

 

ゆめゆめ、女子力を高めようなどと思わないことです。

 

とにかく、男性の世話はやめましょうね。子供の世話を50%するだけで本来手一杯ですし。

 

私自身、長いアメリカぐらしで、どんどん手抜きが気にならなくなりました。

大体気にしていたのは、私だけでしたので。

 

ところで、この漫画評はこちら、これも過激なタイトルですね。

なぜ少子化がとまらないか、だめ男に言いたいセリフ満載 ’深夜ダメ恋図鑑’尾崎衣良、女性のための漫画ですね。

 

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