ダイバーシティは、結局何もしない、未知に触れようとしないあなたのためのリスクヘッジです。

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はい、今日の引きは、東洋経済オンライン記事

日本企業が米国企業に絶対勝てない最大理由、トヨタを超えたい企業はサードドアを開け

いやこの記事、本当にタイトルと関係ないです。基本サードドアと言う翻訳本を売ろうとして、この記事の語り手である中沢孝夫というかたに話を聞いたのでしょうね。

一生懸命、サードドアを売ろうとする東洋経済のために、中沢さんは自分の経験談をシェアしてますが、私はますます’サードドア’という本に興味が持てなくなった。

まあ、一応話はサードドアの著者であるアレックス・バナヤンが、伝説的ホワイト企業である、ザッポスのトニー・シェイにCEOの仕事をやってみたいと申し込んで、二日間トニーに密着する話から始めてるのですがね。

でもね、これって、基本サードドアの威力というよりは、ザッポスとトニー・シェイの特殊性なのです。

ザッポスの話は私きちっと読んでます。今のようにSharing Economy がむしろ新たな搾取の形態として形骸化する前、’Share’を読んだ頃、何故か一緒に読みました。

こうやって振り返ってみると、逆にホワイト企業のパワーの持続力の方を感じます。ただザッポスはAmazonに買収されてます。まあ、その時の条件はZapposのホワイトカルチャーを変えないということだったので、未だに一応

Good company to work for

に選ばれています。

日本の特に中小企業の未来を考える上でZapposの話はいろいろな示唆に満ちています。決して新しい本ではありませんが、まだZapposに続くような会社ないですね。

Googleの場合、ある時期までは企業版大学院みたいで良かったのですが、結局上場後少しずつつ普通の企業に近くなってきて、実はこのところ昔のカルチャーを取り戻せという社内反乱が起きてます。

そういえば、私にもサードドアにぶつかった件が3度あります。一度目はドアを開きましたが、2度目と3度目はそこから立ち去りました。

サードドアなんて大げさな事言わなくても、自分なりにリスクを取りながら生きていると、

必ずチャンスはあります。

さて、サードドアの話はともかく、私はこの中沢孝夫という方にとても興味を持ちました。

彼は、高卒のまま

45歳まで、ずーっと郵便局ではたらき、労組にも参加

で、45歳(1989年)で初めて大学に進学してます。さらにそのまえに、この記事では80年代に、アメリカに行ってます。

で、そのときにFed EXを始めとする、宅配便の仕組みを学んで日本に紹介したりしてるのですね。でろくに英語もできないのに行ったそうです。

そうなんです、こういう度胸と基本的Communication能力が大事

私が、サードドアみたいな本に興味が持てないのは、結局

金銭的成功に焦点が合いすぎだから。

いや、私の知っている若い人たちって言えば、Web経由もしくは、Net上だけで知っている方がほとんどですが。

で、たとえばアルファブロガーであり、Youtubeも軌道に乗せているManabuさんや、イケハヤさんを見ていると、

ああ、煮詰まっているなと感じます。

大体、Zapposのトニー・シェイは、Zapposをたち上げる前に、すでにIT系の会社を成功させて、億単位の資産を手に入れていています。

で、いろいろやりたいことを試した後で、(例えば自分主催のRaveとか、いやこの人基本的にCoolですね。)Zapposという形で、自分の考えるホワイト企業を作ってます。

Web経由で、それなりに繋がりのできた若い人たちの一組はJmatsuzakiさんと仲間。

彼らは、見ていて楽しいです。なんせ、肝心のJamatsuzakiさんと彼の立ち上げ以来の親友は今やドイツに在住ですからね。

Diversityの根本は、いろいろな異種文化がぶつかり合うことによって、刺激が生まれ新しいものが生まれてくるだろうという発想です。

ところで、異種文化とは、外国文化だけでなく、とにかく自分が属していない文化生活圏でなければすべて、

異種文化であることをお忘れなく

だから、

  • 外国で、そして異文化の中で暮らすこと
  • 会社を作って、いろいろな人と一緒に何かをすること (で、いろいろな人とは、老若男女、そして外国人を含む。)
  • 仕事を中断して、サバティカルをとること

みな、いわばダイバーシティ的エネルギーを向上させる状況です。

まあ、それなりの成功というぬるま湯に使っていると、そのまま

ゆでガエルになるリスクがどんどん高まっていくのです。