えー、アメリカ時間木曜夜、仕事時間が完了し、あまり期待せずにアメリカ最大のアニメストリームサービスのアプリをIpadで開いたら、飛び込んできました、

’ギブン’

 

えー、これアニメになったんだ!。びっくり。しかも製作は大手の

ノイタミナですよ。

 

やっぱほら、令和はどんどん、BL漫画原作がのびるといったでしょう。確かに’囀る鳥は羽ばたかない’のOVA化は嬉しいけど、あれは、やはりかなりBL漫画に慣れた人じゃないと、初心者が読むとちょっときついかも知れない。

 

その点、この’ギブン’はいい。

ギヴン(1)

ギヴン(1)

ギヴン(1)

[著]キヅナツキ

 

現在5巻まで刊行されている作品は、

 

リード・ギターで高校生の上ノ山 立夏

もともと3人のインストだったところに、ボーカルとして加わる 同じ高校の佐藤 真冬

いかにもまとめ役らしい大学院生で、ベースの中山 春樹

いわゆるAB型タイプのよくわからないイケメン音大性である、ドラムの梶 秋彦

の4人を中心にした、いわゆるバンド漫画です。

 

高校生バナレしたギタリスト上ノ山が、昼寝用の隠れ場所と決めていたとある校舎の踊り場で、Gibsonを抱えた真冬に出会うところから物語は始まります。

 

もちろん、これBL漫画でもありますから、基本Boy meets Boy, 立夏が真冬に、そして真冬が立夏を通じて過去の喪失から立ち直っていく過程が、お話の中心軸になります。

 

私はこのバンドもの好きで、さすが漫画はお金が飛ぶので諦めましたが、最近の少女漫画の傑作’覆面系ノイズ’は、幸いAmazon Primeに入ってたので、しっかり全部見ました。漫画でしたらこちらでどうぞ。

覆面系ノイズ 1

覆面系ノイズ 1

覆面系ノイズ 1

[著]福山リョウコ

 

このアニメ化は、とてもバンドの音、特にボーカルが良かったのです。お話はとても平成な、背景が昭和に比べると、いかにも暗い少女漫画的三角関係を中心にしたバンド漫画です。

 

そして、’ギブン’のアニメ化ですが、なにせノイタミナですから、作画はとてもキレイ。割と原作漫画そのまんまという感じのキャラデザです。

 

ただアニメにしてもらってすごくいいなと感じるのは、この4人のうち、主人公残り二人のキャラがきちんと立っていてすごく嬉しい。

こういうところがすごく丁寧なので気持ちがいいのですよね。

 

そして肝心の音なのですが、

 

センチミリメンタルです。

 

で、肝心のボーカルはどうするのかまだ知りませんが、最低インストはこの人達がやるみたいです。

 

私が、センチミリメンタルの音を最初に聞いたのは、確か’12人の死にたい子供たち’の映画版サントラでした。

 

この曲は、ピアノが目立っていたので、ああキレイなボーカルね、ぐらいの印象しか持たなかったのですが、

まず、エピソード1のいわばクライマックス、立夏が初めて真冬の前でギターを引くシーン。

 

えー、ギター超かっこいいじゃん。

 

で、その後OPを聴き直したら、え、こっちもギターすごくきているじゃん。

 

いやこれアニメ化の肝なんですよう。だって、たとえ月並みでも基本真冬も立夏も、音楽を媒介にして通じ合うんですから。

だから、立夏のギターは饒舌で、かっこよくあるべきなのです。

 

と言うわけで、この作品はBL的要素にバンド漫画要素が絡み合っているというより、バンドそして音楽を描く中で、かなり自然な成り行きでBL的要素も入ってきてしまってる、こういう感じなのです。

 

この作品の場合、正直私のように擦れた汚超腐人にとっては物足りない表現の配分が、逆にもっと普通のアニメファン向きには、

バランスがよくて生きる。

アニメで見ると、正直本当にみんなすご~く

 

可愛いと萌えてしまう。

 

この萌って、たとえば腐女子のファンフィクションがやたら多いスポーツ漫画の傑作’ハイキュー’を見ながら、ワ~烏山かわいー(というか大体、立夏はなんとなく烏山に似てる。)、ツッキーお茶目と萌える感じですね。

 

唯一BL漫画らしいキャラというと、それはいわば真冬だけなのです。

 

実際漫画の展開も、真冬が中心に話が進む時はわりと、BL的雰囲気満載になりますが、なんか立夏はいくら真冬に惹かれても、なんかどこかBL的熱とは違うと感じてしまうのです。

 

で、正直ぶっちゃけますと、私二巻まで読んだ後、なんとなく萌えきらずそのまま買ってなかったのですよね。

 

で、このアニメ化でびっくりして残り三巻すぐ読んだのですが、案の定というかまるでお話の中心がバンドの残りの二人のメンバーに移ってましたよ。

 

で、この二人がらみの話は、年がいっているせいかもっと普通にモエモエのBL漫画ぽ買ったです。それほど独創的な話ではないのですが、とにかく一番年上のベースの春樹さんの書き込みが、多分この人Bisexualでしょうという部分も含めて、すごく切なくてよかったのです。

 

漫画はまだ完結していないので、フルのレビューはその時に。

 

でも、この作品絶対普通の少女マンガ誌でありだと思います。わざわざBL漫画誌に掲載すると読者を限定してもったいない。

 

まあ、このアニメをきっかけにBLファンが増えてくれればいいなと思うのですが。あ、そうかBL漫画初心者のための10作とか今度やってみよう。

 

でも、このポスト書くためになんどかアニメ見直しているのですが、このアニメ本当にさり気ないシーンの

会話が楽しいです。

 

いわば脇役キャラのVCがすごくいい仕事しているということなんでしょうね。

 

この続き書きましたので読んでみてください。

ギブン’ 第9話,真冬の歌が解き放たれ、’ギブン’は、’喪失を物語る’神アニメとなりました。

 

 

 

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