基本表紙が気になってRentで最初は48時間買い、結果的に何度も読み直す羽目になって慌てて無制限レンタルに変更したといういわくつき。
私、基本は読んだ順からレビューかいてますが、やはり新しい才能が登場した時は、とてもとても気になってしまってなんか言いたいわけ。
この方他にリストされているのは2作だけ、しかも一作はレデイースコミックで、この話がもう信じられないくらい。
暗い。
どう仕様もない若いカップルの話なんだけど、まあ奥さんもだめだったんだけど、さすが少しずつ学習しているんだけど、旦那のほうがもう信じられないくらい。
くず
この、今風の薄い柔らかい線で、もうドロドロの怖いシーンを描くのです。そういう作家さんのBL二作目。一作目はお話的にはもう本当に単純で、ただエロは薄くてエロいという作風はうかがえました。
で、これ。
とにかく、この’真夜中ミラーボール’を読んで、とにかくものすごく引っかかってしまって。なんか妙に薄ら寒くて、でも生々しくて。
最初に引っかかったのが2巻目のこのカット。
主人公の千晶は、音楽ライター志望の今どきの若い子で、山梨から上京して7年目。なんでわざわざここに山梨なんて書くかと言うと、毎年故郷からぶどうが送られて、でこんなシーンがある。
そろそろ若いだけではやっていけなく、もう若くて可愛いで通用しないどころか、微妙にまわりにはうざがられている。
たぶん、千晶くんて自分がなにか特別な存在になれるかもという願望を捨てきれない人。
どうやら、結構外見は可愛いみたい?
それがきっかけで、たまたま仕事先で出会ったゲイのモデルの子に乱パに誘われることで、多分心の何処かで望んでいた世界に足を踏み入れる。
特別男が好きでも、特別誰かにひかれたわけでもない。
でも、自分が美味しそうな匂いをまださせているうちに、そんな自分の魅力を多分確かめたいのでしょう。
腐ってしまう前に僕を食べて
だから、簡単に堕ちる。
でも、この千晶くんに、どうやら社会的なカーストはずっと上の、でも性的にはかなりビッチな太芽が興味を持つのですね。
たま~に線が不安定になるけど、時々すご~く微妙に魅力的な表情も描ける人。
あと、もろセックス出ないシーンに凄くエロいシーンがあったりするのが新鮮この上ない。
でも、薄く淡々とした画風に騙されてはいけません。
このあと、何かとてもどろどろになりそうな予感がするのです。
凄く生々しくて目が話せない私。