アメリカで何度も読み返した本 その3 新十八史略  留学当初 中国史歴女化しつつあった私

乱読、耽読、熟読

先日、封神演義の話をしたときにちらっと触れましたが、留学後に確かNew Yorkの紀伊国屋書店で見つけたこの小説とことなり、新十八史略は日本からもっていきました。

 

アメリカに行く数年前、へそ曲がりの私は突然中国系の本に凝りだしまた。その頃はいわゆる女性誌、それもTeen雑誌を中心とした、ライターけん構成とかやっていましたから、とにかく個性を出したくて、中国系の本にハマりだしたのです。

 

おかげで、時折私の引用に気づいたおじさん(というか団塊よりもう少し上の年代)に喜ばれましたが。

 

きっかけはやはりとりっぴいなこれです。

 

 

本当に、茫洋としていて、天の邪鬼で読みやすいのです。で、その勢いでこの本も買いました。

 

 

中国系の仙人の世界ですね。割と淡々としてました。この中で一番面白かったのは、なんと言っても 山海経。

これ、中国の幻獣図鑑みたいなもので、挿絵付きでした。この本もしかして絶版かな?

で、その後は、突然路線変更して、これ、

 

はい、法家の韓非子の韓非子。いまは、文庫版とかたくさん出ているので簡単に手に入りやすいです。

あと、なんだかんだとおじさん向けにビジネス書としてアピールした、意訳本とか、解説書もあるけど、私の感想は一言。

根暗

いちばん有名な章が’説難’、要するにいかに人を説得するのが難しいか、もう粘着質まるだしで、しつこくしつこく歴史上の実例を並べながら説明してます。

これで、私は完全に中国式哲学のパターンに嵌ってしまいました。

つまり演繹ではなく、帰納。

しつこくしつこく、過去の実例を挙げて行く。

まあ行きがかりで、あまり期待してなかったけどこれも買ってキチンと読みました。

 

わたしがもっているのは、1980年台に刊行されていた、徳間書店の中国の思想第9巻です。

 

月次ですが、かの有名な為政の一説すきです。

’四十にして惑わず、五十にして天命を知る、六十にして耳順う、七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず、’

でも、論語っておじさんにもおじいさんにも一見人気あるふうだけど、まるで当てはまらない人の多いこと。

ともかく、このあと次に読む本を探していて見つけたのが、私の愛読書となったこの、薄めの文庫本全六冊。河出文庫でした。

今ならこちらで手に入ります。

 

実は今本棚を探したら見つからないので、(韓非子も見つからない。)しばらく悩んでいたのですが、日本の妹の会社の貸出用に無期限提供したことを思い出しました。

 

この本は、中国の神話に始まる古代から、元によって南宋が滅ぼされるまでを、ものすごい勢いでまとめた歴史書ということになります。

 

で、とにかく故事成語のもととなった歴史上の事件がとにかく全部でてくるので、それだけで結構面白いのです。なんていうのかな一ページごとに決め台詞があるような感じ。

 

アメリカに来て、まだろくに友達ができなかったころも、とにかく自分の世界に閉じこもりたかったときも、この本のおせわになりました。

お風呂に浸かりながら呼んでいたこともおおかったので、かなりボロくなってます。

おかげで、私にしては珍しく、一時期は感じが得意にすらないました。

もちろん、PCでWordsとか使うようになって、手書き出かけるものはまた激減しましたが。

 

ただ、今の中国を見ていて、そしてこの本のせいで中国の歴史のパターンが頭に入っている状態だと、やはり中国って悲しい国だと思います。

 

あの、王朝が変わるごとにとにかく前王朝を皆殺しにしていくパターンは怖い。中国三千年とかいうけど、あの国には国体の継続性なんてものはない。

 

だからこその最近の勃興なのでしょう。果たして中国は国民の過半数をMiddleClassにまで持ち上げることができるのでしょうか。

 

でも、そんなことが共産党独裁と同時に成り立つとは思えないけど。また、日本に行くときっと私中国人観光客にげっそりしてしまうのでしょうね。

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