今朝この記事を読んでさすがに私もいろいろ突っ込みたくなりました。

9時10分前を理解できない若手を生んだ日本語軽視のツケ

 

著者は、健康社会学者(PhD)の河合薫さん。この方自身が小学4年生から、中一まで外国暮らしでかなり苦労なさったようです。

この方が、日本の性差別がらみの話を書くときは割と納得することが多いのですが、今回は前半、’オジサンの常識’を一般の常識扱いしている感じがしてちょっと引っかかってしまったのです。

’9時10分前’が理解できない

 

という状況そのものが、いまいちはっきりしないのですが、私は

多分、デジタル表示で時計を見る場合、9時10分前みたいな表示がないからではないかと思います。

 

だって、8時50分と言ったらすぐわかったのですよ。

だとしたら、日本語の問題以前に、デジタルネイティブである若い人たちと、どちらかと言うと未だパソコンや、スマホが苦手な世代、この2つを比べた場合とにかく育ってきた環境があまりに違うと思うのです。

 

少し前のAnimeで、攻殻機動隊OVAのなんかに、’Innocense’という作品があったのですが、その冒頭の会話が、極端に’専門書の丸読み上げ’みたいで、すごく不思議だったのです。

 

これが、ピンときたのはPokemon Goで、AR的な世界観というものが初めて実感できたときです。そうか、ARゴーグルみたいなものをかぶっていて、目線で情報が検索できたらあんな事できる。

 

私が、最新のGameとSFに興味を持つ最大の理由は、

 

未来世界の先取りです。

 

攻殻機動隊の原作は漫画ですが、あれが実にExtrapolation豊富なSF(サイバーパンク的要素も含めて)であることに間違いはありません。

 

さて、この記事の後半は、日本の教育が日本人の英語力向上に重きを置くばかりに、肝心の国語教育を疎かにしてきたという内容になってます。

 

さらに、国語ができないと理科系だって不得意になるみたいな言い方をしてます。

 

が、これは特に日本語の場合

全く嘘です。

 

私は、根っから分析的な人間なので、とにかく国語が大嫌いでした。

 

大体母国語って、かなり非論理てきなプロセスで学習されるわけで、その中でも特に日本語は言語族の中でも数少ない、述語が中心の言語なので、文学表現言語としての豊かさがある一方で、事務的内容やら、論理的内容を伝えるのに都合が良い言語ではありません。

 

まあ、実感としてアメリカに30年以上住んで、ほぼ英語で暮らしていて、たまに日本にもどってくると、日本語らしい表現に混乱することがあります。

相手が何を言おうとしているのか、わかりにくいのです。

 

逆に、ひょんなところで、’私の日本語がはっきりしすぎて’、相手に’喧嘩腰’あるいは’批判してる’と感じがいされることもあります。

 

どうして、若い人ももっと上の人達も、こんなに

’想像力が働かなくなってしまったのでしょうか?’

 

それは、一番簡単に言ってしまえば、

同調圧力’に甘んじる生き方をしてきたから

と言うことになります

 

大体、この記事の前半に掲げられている各種の’例’は、

 

  • 慣用句だったり、慣例に基づいた日本語の使い方だったりですよ。
  • いや、若い人は、’あぐら’なんて知らないし。
  • 改行を知らないのは、普段のスマホでのやり取りではむしろ使わないから。(かわりに、一旦切って、次のメッセージにする。)だから、メールのように一通にすべて収める通信ほうほうだと、かわりに改行すると教えてはどうですか?
  • いわゆる取説の日本語は、私にもすごくわかりにくい。英語のマニュアルのほうがたいてい分かりやすいですよ。
  • 辞書はもう引きません。Googleします。後、和英辞典の訳語はたしかに古い。

 

結局、日本語力が全体的に劣化したのではなく、主にモバイルテクノロジーとネットの普及で、若い人の使う日本語が急速に変化したと取るのが正しいでしょう。

 

若い人が吸収するコンテンツと、中年以上が吸収するコンテンツは、どんどん離れてきている感じだし。

 

まあ、後半でもっと日本語の本を読ませろとか言ってますがね、私はそんな事言わずにまずは漫画や、ゲームを好きなだけやらせればいいと思います。

 

私が、’よく聞いてくれました’とばかりにあげられた’例’を読んでいてすごくうんざりするのは、

こぼす前に説明してあげればいいでしょう。上司なら

 

たかだか、日本人だというだけで、まったく同じ知的背景を持っていると仮定するほうが間違っています。

 

特に今の世の中は、5年以下に期間で、生活感覚の一部を根こそぎ変えてしまうようなテクノロジーが生まれてますからね。

 

結局、同調圧力に屈して来た人間は、

目下(この表現からして実はだめ)に人間に同調圧力かけて当然だと信じている。

 

私の場合、まあ根が理科系だといこともあって、最初は翻訳もののSFから小説を読むことが好きになりました。でも、それいぜんから漫画は好きでしたよ。

 

漫画でも、Gameでも(まあ年取った私にとって、手先の反射能力を上げるのはきついですが。)いろいろやっていると、

欲がでてくるし、自分なりの好みや興味が深まってくるものです。

 

相手の言動が、自分の想定外だったら、いい機会だと思って、より深くCommunicate しましょうよ。

 

おじさんの愚痴は聞くのうんざりでsも、たとえばスマホの上手な使い方を聞いたら結構教えてくれるでしょうし。

 

そして若い人も、まあ半分外国語みたいなものだと思って、文学作品や少しかたい本を読むのもいいですよ。

ほら、男の子が基本少年漫画ばかり読んでいて、ある日突然BLやら少女漫画を読んではまるって結構あるでしょう。

あれと同じです。

私は、ある時期なぜか、中国哲学やら(なんといっても韓非子がすごい。)、故事成語、最後は十八史略にハマりまくりました。

 

 

あ、そうだ、韓非子読んでいたら、十八史略の前半にでてくる歴史的事象がバンバンでてきて、なんかすごくイキイキして面白かったんだよね。

でも、ああいうのから、ほら最近はやった’キンダム’なんかも生まれてくるわけで、世界が広がると思います。

 

さらに、今はこういうのも漫画でまず読めます。私はなんでも漫画から入ればいいと思う。で、本当に気に入って深堀りしたくなると、原本読みたくなるし。

 

だから、字ばかりの本が今は苦手なら、RPGやアドベンチャーGame,そして漫画を読みましょう。

 

あ、ちなみに今って、モバイルデバイスで電子書籍が読めるいい時代ですよね。

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