アメリカにやってきたのが、1984年の12月で、最初の一ヶ月はWest VirginiaのElkinsというかなり辺鄙な所にある大学の英語学校に入りました。
今思うとものすごくなまりの強い地域だったのですね。そのあとOhio州、クリーブランドから1時間ちょっとのところにある、KentStateUniversityというあまり巨大でない州立大学が私が学部レベルでの留学先に選んだ目的地でした。
前回にも触れましたが、最初はゲストハウス兼用の寮ぐらし、今考えると本当に何もなく食べ物の状況も最悪、他に日本人が数人はいたらしいのですが、その人たちに会うこともなく、あの最初の春学期は本当に今考えるとよくもったなと思います。
大体、留学一年目なんて、寂しいことこの上ないのが現実です。だからこそ、下手に日本人の多いところなんていくと、とてもじゃないけど寂しさに負けて他の日本人とつるんでしまうパターンが多いのですね。
だからこそ、そんな日本人コミュニティのあるところは避けなくてはだめ。で、アメリカ人とまともに付き合えるようになるまでは、クラスに行き勉強する以外は、もう

ひきこもりと同じ、自分だけがおしゃべりの相手です。

私の場合、一般的な9月の秋学期からの開始でなく、行きがかり上冬からというのもかなり孤立度を高めた理由でした。
さらに悪いことに、私がKentで学生生活を始めた年は大体10年に一度ぐらいでやってくる、寒くて雪の多い年でした。たしか1月の半ばごろに最初の大雪があって、その後週に数回の割合で降雪がありそのまま3月の終わりまで根雪が残ってましたから。
そのうえ2月にその年最悪の冷え込みで生まれて初めての本当に痛いという表現の合う寒さも経験しました。そのときの気温が華氏でゼロ度以下になりましたから。
これ摂氏だと零下20度近くなります。空気が極度に乾燥するので、ちょっとこすれても痛くなります。最初のアメリカだったといくこともあり、ジーパンでこすれ易い部分が丁度床ずれのようになってしまいつらかったです。
でそんな日々をとにかくがり勉で明け暮れ、持ってきた日本語の本もすっかり読みつくしてしまいでも、まだ英語の雑誌をそうそう気軽に楽しめるほどの英語力はなく、気晴らしにはまったのが実は

天気予報だったのです。

私あのころ夜11時のローカルニュースの天気予報が本当に楽しみだったのです。
本当に根暗でしょう。
アメリカの場合3大Networkがありますから、ローカル局も最低3局あります。私がはまったのはそのひとつの、結構ローカル有名人のお天気おじさんがホストをする予報コーナーでした。
お天気そのものだけでなく、季節がらみのお知らせとかイベントの話も多く、このおじさん自身が入れ込んでいるものもありました。一番有名なのが、映画のタイトルにもなりましたが、

Groundhog day

これはGoundHogといういたちと狸の中間ぐらいの小動物の行動パターンで、その年の冬の終わる時期を占うと言うものです。伝統的には2月の2日。
確かこのとしはGroundhogがいそいそとでてきたので冬の終わりは遠いという結果だったと思います。
まだ、Newsがいまいち分かりにくかったころ、そのおじさんのとてもクリアーな英語が、私にとってはじめて8割がた理解できた、本物の英語でした。
考えても見てください。いくらなんでもSnowとかCloudy とかすぐわかるし、HighとかLowとかいってればああこれ気温のことかと分かるし。
それと華氏が今一ピンと着ませんでしたから、最初はしょっちゅう頭の中で換算してました。おかげで、摂氏と華氏の変換表が頭の中にできました。
英語のヒアリングまるでと言う人、まずは天気予報から始めてみましょう。自信がつきます。もちろん、読むにしてもとにかく単語が限られているので、すぐなれてきます。でなれると、辞書なしで読めてさらに自信が付きます。
あ、もちろん前回紹介したジャンル別和英を使えば、気象用語の逆引きができて便利ですね。
それと、アメリカの天気はちょっと不謹慎ですが半端なくスケールが大きいので面白いです。
もちろん、今でしたらウエブでかんたんに色々チェックできます。Videoも色々多いしおもしろいですよ。
こちらがアメリカで一番大きなお天気サイトです。
ぜひ試してみてください。

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