今現在、アメリカは10月16日の早朝。こうやって今日のブログを書き出しましたが、このブログをすべて書き終わる頃(夕方)には、このあと開くMarketの結果が出るので、もう少しはっきりしたことがわかると思います。

先週リーマンショックで底を経験したあと、低金利というか金利ほぼゼロ状態が未曾有の長期に渡って続き、極端な金余りによる景気の拡大が続いてきました。

そしてこの拡大は本当に大企業と大金持ちを太らせるだけのものでした。

 

その、大企業に対する不信感を利用され、大金持ちとはいえ一介の不動産屋であるTRUMPが大統領になったりしたわけです。

(もちろん個人的には、ロシアの介入があったと思いますが、今の所これをきちっと証明するのは無理でしょう。ロシアと共謀した連中を罰することと、具体的にどこまで選挙が操作されたのかは全く別の次元の問題なので。)

 

失業率はとても低くなったと言われてますが、それはUnder employmentや(自分の本来の望むレベルの仕事よりずっと下の仕事に就業すること。)

 

ともかく、身近で感じるこの格差拡大感は、若い人たちの就職難、そして表面的な景気の拡大にもかかわらず、どんどん増加するホームレスの数から来ます。

 

Baltimoreに越してきたのが、1999年ですから、もう2回大きな、Market Correctionを経験しています。

 

自宅をでて、Highwayに上がる直前の交差点には、歩行者が立つことのできる、分離帯があります。ここがホームレスが一番目立つところ。極端な話、私にとっての景気循環はほぼ正確にここに立つホームレスの数に反映されてました。

 

それが、リーマンショック以来、ホームレスの数が減らなくなったのです。それだけではなく、いままではホームレスというとほぼ、年配の黒人であったのが、

白人、そして若いホームレスが増えてきました。

うちのボブの説明によると、若いホームレスの大部分がOpioid中毒ではないかということです。

あ、このOpioid中毒というのがまたひどいDrug問題で、ある意味格差を象徴してもいる。

 

Opioid中毒になる原因は、いわゆる本物の麻薬から中毒になるのではなく、怪我や事故などでごく最近まで無制限に処方されていた、麻薬成分を含む、あるいは麻薬のような働き方をする強力な鎮痛剤です。

 

Opiumという英語は阿片という意味で、Opioidというのは阿片のようなという感じですね。だから同じDrugの中でも、中毒性が高く、Downerであるヘロイン中毒に発展することがおおいのです。

 

私も、歯の手術でものすごく痛かったときに、一度処方されたことがありますが、とにかくよく効くものの効き方がなんとも言えない変な感じ。

 

怖いので、一晩だけ使って、その後は残りをすべて捨てました。

 

こういう恐ろしい鎮痛剤を、ブルーカラーの事故とか、高校のスポーツ選手の怪我などについ最近まで多量に処方されてました。

製薬会社と一部の医者がぐるになってどんどん使った時期がかなり続いたのです。

で、例えばコカイン中毒などと違い、どちらかと言うとブルーカラーの更に都市部ではなく、郊外というか田舎といったほうが良い地域で蔓延していったのです。

 

そういう人たちがやがてあぶれて、例えばBaltimoreのように、Drugの闇市場があるところにやってきたりするわけです。

 

さて、Marketは今日大幅に上がりました。本当にどこか遠い国のことのように、私の身の回りで景気のいい話は聞きません。こんなこと、アメリカに来て初めてです。

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