暗黒化する資本主義 SNEPと新種底辺労働者の増加について

暗黒化する資本主義

SNEPという言葉をご存知ですか。

これは、solitary non-employed person の略で、孤立無業者だそうです。

和製英語で、NEETよりもっと深刻。家族意外に接する人のいない無職の人たちです。

 

日本の場合今のところ一番多いのは20代だそうですが、一番深刻なのは中年になってからリストラされそのまま仕事が見つからず引きこもりに近い状態になってしまうひとたちです。

 

実は私のFPのクライアントの中には、旦那様がこの状態になってしまわれてる方がいく人かいるのです。

まあうちのBOBも、自転車のデリバリーを始める前はこの状態でした。今の仕事はお金の面では最悪ですが、見ていて明らかに積極的そして自発性がもどってきましたから。とはいえ、それはそれで、もし彼一人だったらほぼどん詰まりの状態なのですが。

 

今の相場は私から見ると何かとても底が危うい気がします。

何せ大企業やお金持ちにとって金利はゼロみたいな物ですから少しでも良い情報があれば株はあがります。反面今のfed chair Yellenさんが、それでもあまり金利を上げることがないのは、それによってようよう保てるバランスが崩れることです。

 

いくら失業率が下がっても、職探しを諦めてしまったこのSNEPはもう失業者として数えられことすらない。

 

少し前にサンフランシスコに住んでいるBobの友人と話したことがあります。

サンフランシスコは不動産があまりに高くなってしまったので普通の中間層がもう住めないような状態になっているのだそうです。彼がそれをひしひしと感じるのは受付をやってくれるようなひとが、たとえ時給$20でも、もなかなか見つからないのだそうです。

 

さらに少し前から中国のお金持ちが不動産を現金で買いあさり、しかもそこに誰も住まず普通に貸すこともしないのだそうです。

 

サンフランシスコの場合かなり強力な店子保護法があるので。わたしが、それじゃもっと低賃金の肉体労働者はどうするのと聞いたところ、そういう人たちになると逆に3LDKに15人とか言う感じで、暮らしているのだそうです。ちなみにサンフランシスコみたいな西海岸として肉体労働者というと、きほんメキシコそして南米系です。

 

その反面、IT系の高額所得者の特権階級ぶりもエスカレートし、砂漠地帯の真ん中でやるBURNING MANというサブカル系の有名なお祭りの横に、

なんと250万を会費としたgated communityが登場したそうです。

(このgated communityというのもともと郊外がたのデベロプメントのひとつで、デベロプメント全体をおおきな塀で囲んでしまい、居住者とその人たちによって許可された人たち以外は入り込めないようにしたものです。) 何かもう本当に世も末という感じ。

 

こうやって世界の二層分化がどんどん進んで行くとやがてmiddle classが縮小し、下層階級の固定化が始まってしまいます。そうなってしまうと社会からどんどん希望が消えていきます。

その先にあるのはなんなのでしょうか。

さらに、SNEPまでいかなかったけど、今や大量のUnder employedが増えてます。Bobだって大学で勉強し直そうなんて気を起こすまでは、年収500万強のまあ、専門学校卒にしてはかなりいい年収でしたが、いまのところ学費を払えるめどが立つまでデリバリー職です。もちろんアルバイト扱いで福利厚生まったくなし。そのうえ、実はSocial Security Taxという形で避けに課税されます。

 

実は、このデリバリー職さらに、Uberみたいな、組織化されたでも基本白タク業。こういうのって、アメリカ式の’お客様は神様’あるいは’Customer Centric’なんていいます。

 

私が主に食料品を買う、WholefoodがAmazonに買収されて一番変わったのは、デリバリー用の冷蔵庫がどーっと増えてしかも夕方いくと、それを運ぶ人たちがやたらと屯しています。

おかげで、Eat In コーナーがひどく減りました。お店の人にこぼしたら、これは一時的な状況で、来年の秋ぐらいに、今の3倍ぐらいですぐ近くに新装開店すると教えてくれてすこしほっとしましたが。

 

さて、デリバリーでも、Uberでも皆それぞれ自分の車を使うのですよね。で、よほどの特別な例外を除いて、皆結構ボロな車手仕事してます。

しかもこの手の仕事は、時間的制約があるので皆必要に迫られて無理をするのです。その結果は、

車の修理人と罰金にお金と時間が飛んでいくのです。

Bobもこのトラップにハマりました。今の時点では正直たとえFastfoodでも結果的にはマシだと思う。

確かに車の運転だけ見たらストレス少なそうに見えるけど、結果は手元に残るお金も少ないし、時間もすごく不規則。

あと少しで、Bobは大学にもどれそうですが、そうでない人のほうが多いでしょう。

 

人は衣食が足りてこそ礼節を知ることができるものです。固定化した下層階級とは希望というものが想定できない精神状態です。私はそれがとても恐ろしい。

 

西海岸を中心とするtech 系の能力信仰というものはいかに自分たちの育てられた環境が目に見えるもの見えないものを含めとてつもなく例外的な特権であったという事実に対する完全な無自覚からくるものにみえます。

だからこそ文化的に抑圧され続けた女性の参加が他の職業に比べものすごく少ない。

これだけはいえます。

自己責任を言う人ほど実は自分が育てられた環境がいかに特権的であったかに無自覚なのです。

 

私は自己啓発の有用性を買いますが、でもそれは一人だけでは絶対無理です。

 

いまの私にできることはもっとまめに人との繋がりを持ち続けることそしてできる範囲で助けることだと思います。

 

コメント

  1. 実を食べる より:

    落ちちゃったら這い上がれない社会ですよね。私もひどい毒親育ちで底辺(工場→風俗→派遣社員→介護士→体と精神壊して障害年金と生保)で今はひきこもりです。明るいひなたを歩きたいんですけどね。なかなか難しいんでしょうか。人並みの普通の幸せがほしいと日々思ったらひきこもりになりました。

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