日本語本のKindleが使えなくなって、紙の本(’夢十夜’を十夜で’高山宏)を読みながら考えました。

シェアする

いろいろWebで調べて試しましたが、今のところうまくいきません。ここにいたるまで既に何度も調子が悪くなって、いろいろそのたびにリセットして使ってましたが、とうとううんともすんとも言わなくなりました。

唯一試していないのはKindle OriginalのUSB コードをPCにつなぐことですが、もうどれがKindleのコードだったか分からないのでこれは試せませんでした。

また来年の2月に日本に戻るのでそのときに日本のAmazonのカスタマーサービスに電話するつもりです。

とはいえ、厳密に言うとKindle本はまだ読めます。スマホも、Ipadも今は日本語のKindle Accountにセットしてありますから。では何が問題かと言うと、

Bedで読む時がつらい。

Ipadを初代から使い始めて、Amazon日本のAccountが使えるようになった2015年まで、ずーっと英語のAmazonと、アプリを使って読めるものは基本全てIpadで読んできました。

父が1994年に逝ったあと、更に母の具合が悪くなった2005年から、その母も逝った2015年春まで、日本にほとんど戻らなかった時期がありました。その頃は本当にIpadに頼ってました。

版権がExpireした本をただで読める、青空文庫にもずいぶんお世話になりました。

一方いろいろ試しましたが、Amazon日本のAccountは、日本の住所と、日本の銀行口座やCredit Cardがないと設定できませんから。

まあ、一年に一回ほど日本からいろいろと本を送ってもらいましたが、高かった。あ、自分で注文していたこともありましたね。とにかく送料がすごかったっけ。

というわけで、やはりIpadに凄く頼っていたわけです。思い返してみると、この頃だいぶ疲れ目がひどくなり、視力低下が加速した感じです。

それでもIpadは起きている限り、非常に使いやすい端末なのですが、Bedで読むのいろいろと問題があります。

私の場合、もう何十年も基本本を片手に寝落ち、これが欠かせない就眠儀式なのですね。

で、寝落ちしやすいのが、横向きで本を読む姿勢。

だから文庫本が一番手軽。

そして2015年に、キンドルの日本語本用が使えるようになって、眠る直前の読書はすべてこのBasic版のKindleになったわけです。

まあ、寝落ちするので実に頻繁にKindleを落としてましたっけ。

もしかしてこれも具合が悪くなった原因だったらいやだな。

ともかく一週間前ぐらいから、紙の本に戻りました。実は一時的にIphoneで読むことも試したのですが、さすが一回落としてこりました。幸い以上はありませんでしたが。

で、最初に手をとったのが、夏に日本で取り寄せたこの本、

半盲奇才の英文学者、高山宏さんが大学で実際に夏目漱石最大の不思議作品’夢十夜’を講義した内容をもとに書かれています。ですから実際の学生さんたちの提出したノート、そして最終レポートなんぞも掲載されていてとても楽しい本です。

なにより、高山さんは、まるで香具師のごとく、人様に講義するのが好きな人なのでしょうね。

私が高山宏という英文学者を知ったのは、 まだ昭和の頃、友人だった小さな文学系の出版社の編集だった人にプレゼントされたのがきっかけです。

忘れもしない’アリス狩り’、1981年初版で、もちろん今は絶版、今はこの新版が手に入ります。

これが、すごくおもしろくて、1985年に、’目の中の劇場’アリス狩りIIを、確かNew York の紀伊國屋書店で見つけてすぐ買いました。

で、’アリス狩りI’も面白かったのですが、とにかくこの本で、完全に高山ファンになりました。

さて、彼の本については改めて書きますが、ここで改めて愕然としたことがあります。

高山宏を書籍でAmazonサーチすると、256ヒットしますが、Kindle本でサーチすると、

たったの一冊です!!

そうなのです、私が本当に大枚はたいて読みたい本は、基本電子書籍になっていないのです。

なんでだろう。著者の意向なのかしら。電子化することにそんなにお金はかからないはずだから。

アメリカだととにかくアマゾンが普通の本屋をバンバンつぶしてしまったこともあり、更にアメリカ人のアマゾン依存は日本の比ではありませんから、英語版で電子書籍化された本はずーっと豊富です。

で、2015年以来、気がついてみると私自身の読書の質がかなり落ちていたのですね。

Kindleで探しやすい本というと、売れている小説やら、ベストセラーの実用書が多い。Kindle Unlimitedなどになると、この傾向はさらにひどい。

気がつけば、紙で注文した本がいくつか溜まってました。

日本語の本が読まないまま溜まるなんてことはKindle依存以前はなかったのに。

まあ、面白い小説もあったけど、ミステリーとか読みすぎた。ミステリーって一回読むとほとんど読み返さないので、私の中ではコスパが(情報源としての)一番低いものの一つ。

さらに、英語の本となると、かなり読んでいないものが溜まってしまった。これ本当にまずいですよね。

というわけど、実は故障してよかったとも思っている、読書中毒の私でした。