私の20代前半はProfileにあるように一旦毀れてから這い上がってくる過程、そして20代後半はフリーランスのライターとして食べていけるようになった時期でした。

そして1984年の5月の連休の真っ最中に、まあ初めて自分の未来について一人で考えました。あの日、とにかく悶々として眠れなくなって明け方近くなって突然、

そうだ、留学しよう

とホント天啓みたいにひらめいた。

大学へ進学せず、ソレでもどうにか食べていけるようになったし、仕事先の人の中には私の可能性を買ってくれる方もいたりしたのですが、そうなって初めて自分がいかにきちんと勉強したいかが露呈してしまった。

あのころ、Webなんていう便利なものはありません。私が所有した初代のパソコンでやっていたのは、黎明期のRPGゲームばかり。

夜が明けて、街が起き出して最初にしたことは歩いて15分ぐらいのところにある駅ビルの本屋に駆け込むことでした。

留学に役立ちそうな本をぜんぶで15冊位買ったのです。

で、残りの連休は、ひたすらこの本すべて読み吸収し、得た情報をもとに連休明けすぐに行動を開始しました。

 

最初にやったことは、2つの英語クラスに編入すること。

一つはTOFELの準備クラス。これはなぜか駿台予備校が、サイドビジネスとしてやっていたのでそこにしました。ああでもどうやって探したのかしら。多分本のなかにかなりの情報があったと思います。

もう一つは会話学校。日本の夏休みが始まるタイミングで通いやすい英会話学校を見つけそこに入学、確か最上級のひとつ下にすぐ入学を許されたと思います。

そのクラスの先生がたまたま、その会話学校で一番人気のある先生で、上級せずに、その先生のクラスばかりとっていた、ファンのような人たちもいました。

 

私のようにはっきりと留学を目的にしていた生徒はいませんでしたが、確かに活気のあるクラスではありました。私はだめもとでその先生に交渉し、英文を読んでまとめる個人教授をしてもらいました。

実はその先生、他にも個人教授はしていたらしいのですが、今までは皆’アメリカ人の友達がほしいだけ’とかいっていたのがおかしかったです。

 

と、ここまでは割と誰でもやりそうですよね、本気で留学したいなんて思った場合は。

 

私は、自分の当時のお仕事まで、しっかり利用したのです。

 

ぎりぎりまでライターとして働いていたので雑誌の編集さんにもちかけ、英米の女の子向き雑誌から面白そうな記事を抜き出しそれを基にした短い連載物をのせることに成功しました
これの最大の目的は馬鹿高い直輸入雑誌の購入費用を出してもらうこと。締め切りがあるので、モチベーションがあがります。
しかも、そのころの私に一番みにしみる、ガールズトーク的ないようのものばかりを読んでいたので、内容から単語の意味を想像するなんてことが結構身につきました。
たとえば、Abortionでなんのことだかわかりますか?
これ妊娠中絶の意味。あと、Depressionー鬱、Break-up 失恋あるいは恋の別れ。こういう言葉は辞書なんて使わず意味を推測できてわけです。
ところで、こんな苦労とかしなくても、今ならWebでいくらでも

ただで英語が読める

とはいえ、一つだけ大枚はたいてよかったと今でも思ったことがあります。
15冊の本の中で最初に目を引いたのは自分で留学した後、留学コンサルタントになった女性の本でした。栄陽子さんといいます。
栄陽子留学研究所を今でもやってらして、この手のサービスの第一人者ですね。
私は大学にいってなかったし、高校卒業してからもうずいぶんたってましたから、それこそ相談先なんてありませんから、まず最初にそこにコンタクトしました。
あのころのお金でたしか40万ほどだったと思います。かなり高い買い物です。
でも確実にどっかの大学に留学できるのなら安いと思いました。英語での資料請求から文書のやり取りまですべてやってくれます。自己紹介のようなものを書くに当たっての添削指導もしてくれました。
1984年ですから、すべて郵便サービスで結構時間がかかります。これとてもじゃないけど一人でやってたら凄いストレスで、しかも適切な対応もFeedbackもできなかったと思います。

有能なコンサルぐらいコスパの良いものはない。これが私の信条になりました。

それと同時にすぐ、TOFELの受験クラスに申し込みました。TOFEL受験クラスが終了する前に一回目のToFELを受け、そのときはたぶん500点そこそこ。終了後にうけたのでほほぼ550だったので、その点で申し込める大学を探しました。
結果的に秋の始めには。そこそこの州立大学2つから入学許可通知がもらえ、そのうちの一つと入学手続きをとりました。もちろんこちらの方も留学研究所が全て面倒を見てくれました。
さて、TOFELで短期間に50点伸びたのは割と珍しいと言われました。( 確か2ヶ月ぐらいだったと思います。)
実は、私の場合伸びたセクションは読解だけです。
ですからこれについてちょっと解説しましょう。
質問を一つ、英語の教科書とか好きですか?

私大嫌い、超つまらないから

英語の教科書なんて本当に退屈です。
だいたい、日本の語学の教科書って本当にたいくつですよ。
というわけで、自分の興味あるジャンルについて書いてある本、それも雑誌のように写真が大きく、見出しとかで大体の内容が分かるものを読みました。
例の会話学校の英語の先生との個人授業に絡めて、LifeとかTime Magagineにも手を出しました。政治とかは難しすぎたので、私が主に挑戦したのは科学系の記事でした。
その勢いで、科学ジャーナリズム系のペーパーバックを一冊読み始めましたっけ。読み終わらなかったけど半分以上は読み進みました。
とっつきをのぞいてあまり辞書は使わなかったのを覚えています。
今思うと、実用書みたいな内容、趣味とかもいいでしょ。でもそういうのはすべて、

Webでただで読めます。もう一度強調

 

一番このレベルで勧めないのは小説。たとえアメリカ版のラノベでも、読みにくいと思います。

でも、読解力から英語力を伸ばすって、一番効率いいしコスパもいいでしょう。

みんな教材売りたいから、ここ言わないのかしらね。

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