えー、昨日は昼妹と出かけたりした結果、まったく昼寝ができない朦朧とした状態で行ってまいりました。妹の会社の女性社員さん二人とご一緒だったのですが、一人は全くこのジャンル処女。

 

正直、映画の内容にかなりショックを受けたのではないかとちょっと気にしながらの鑑賞ではありました。

 

この劇場版アニメ、公開スタートが2月15日ですから、もう三週目です。その割には劇場9割近く埋まってましたので割と感動。

 

第2章『囀る鳥は羽ばたかない The storm breaks』製作決定!

 

 

この決定が発表されたのが、同じく2月15日でしたから、その時点で前売りの売り上げが出てそれが目的値に達したということでしょうね。

 

さて、ここからはネタバレほぼ全開になりますので、漫画版を読んでいない方は、アニメ化漫画どちらか済ませてからどうぞ。

 

漫画の単行本は今6巻まで出てますが、今回のアニメがカバーしたのは、2巻の大体3分の2ぐらいまで。で、主人公矢代の友人影山とその恋人久我のサイドストリーも、OVADとして製作されることが決まってます。実にめでたい。

 

どうなんでしょうね。これ3回でやるのかな。2巻の残りの部分は矢代と影山の高校時代の話だし、まあフラッシュバック的な部分は、その後の巻にも出てくるから、私としてはむしろ現在の話に焦点を合わせてコンパクトな3部作にしてほしい。

 

と、前置きはこのくらいにして、アニメの話ですよね。

 

今回のアニメ化して一番良かったのは、

 

百目鬼です。CV神です。

 

CV.羽多野 渉さんでしたが、BLものまったく処女の彼女も、すごく渋くてかっこいいと感心してました。

これ、実はすごく重要です。というのは百目鬼という男は、矢代が隠し持つ光のようなものに恋い焦がれてしまう人間なので。

 

’頭は、優しくて強くて綺麗なひとです。’

 

こういうセリフが、低めの男性的なでも静かな声で発せられるのと、もう感動するしかないでしょう。

 

正直、アニメの制作者もこのキャラが一番気に入っているのかねえ、と思えてきますからね。

 

それに対して、肝心の主人公である矢代ですが、まあ漫画でだって、最初からいわゆるBLによくあるようなキャラとはかなりかけ離れた人です。

 

BL上級者向きによくでてくる、いわゆる淫乱受けともまた一味違う。

 

矢代というのは非常に屈折の多いキャラです。

 

なんせ、限られたシーンを除いて、矢代が発する言葉は、

 

韜晦のかたまり。(本音ゼロ)

 

さらに、CV.新垣 樽助さん頑張りましたよねと言いたいのは、一体何回

 

尺らせろ

 

と、言ったでしょうかね。

 

もう、CVさんの声は、おじさんぽいことも時々あるので、’あ、面白いこと言うじゃない’という矢代らしい、ひねったセリフが決まる一方で、基本、

 

変態で、好き物で、結構暴力も振るうおじさん

 

何ですよね。

 

で、比率として別に漫画の流れからあまり外れていないものの、アニメにしてCVつけて、擬音がはいると、逆に生々しすぎて気をそがれてしまうのです。

 

たとえば、アニメ終盤、矢代と百目鬼が明け方を待つ間ピンク映画館で過ごすシーンがありますが、これ、漫画だと絵はありますが、音がありません。

 

ところが、アニメではわざわざピンク映画の喘ぎ声を入れている。

 

こういうリアリズムは、むしろ邪魔になる。私たちファンは萌えはしても、BLで発情するわけではないので。

 

いくら、成人向け内容が多い漫画が原作だからと、変なリアリズムは持ち込まないでほしい。

 

幸い、百目鬼と矢代の性的なシーンは、百目鬼の声とキャラが場の色を決定していることもあり、ポルノにはなっていない。

 

そして、百目鬼をここまで矢代に入れこませた矢代の立ち姿は、

 

幸い、神々しさく輝かしいものにすることに成功してます。

 

でも、ここまではいいのです。ここまでは許せる。

 

許せないことが一つあります。

 

きっと予算が足りなかったのでしょうね、とにかく引いているシーンの質がひどい。遠景もかなり雑。そう、雑だと感じてしまうシーンがなんだかんだと2割以上あるよ。

 

これ、どうにかしてくれませんかね。

 

細かいいちゃもんはつけるものの、アップシーンはそれなりにいいんです。あと終わり方も、ちょっとDrug Store Cowboyのラストみたいで良かったしね。

 

最後に、Endingの歌は正直、原作には合わない感じで良くなかった。

 

私の頭の中には、何度も何度も繰り返し見た’囀鳥’予告編のジャズフレーズがこびりついてしまったので、妙にアニメの掟みたいな歌声は邪魔でした。

 

まあそれでも、こういうアニメに決してしやすいとは言えない、そしてBLとはいっても、Boyはどこにも登場しないこういう作品がアニメ化されたことは、やはりうれしい。

 

というわけで、次作の製作費に貢献する意味も込めて、私はもちろんDVD出たらしっかり買います。夏ごろに出てるといいんですが。

 

後、7巻がやはり今年出るそうですね。でこちらの特装版にOADがつくそうで、買い逃しがないといいのだけど。

 

あ、ただ今回一つ思ったこと、正直こういうアニメは一人で見たいです。反省

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