さて、桜日さんの作品としては、こちらのほうが圧倒的大ヒット作です。
人気男優として不動の地位を築き 、5年連続’抱かれたい男一位’だった西條高人が、そのタイトルを年下人気急上昇中の、東谷准太に奪われるところからお話が始まります。
そしてその夜二人で飲みに行き、酔いつぶれた高人は、半裸の醜態を晒しそれを写真に取られ、脅されているものだと思いこんで交換条件を聞いてやると大見えきるのですが、
准太に奪われてしまいます。
これねー、好きな人はこれでもいいのかもしれないけど、何というのかな高人が、やたら襲われキャラすぎるというこ、そう簡単にやられてしまうものなのか、なんか都合よくないと私は思いました。
同じ桜日さんの年下S攻めでも、’年下彼氏の恋愛管理癖’の最初の襲いかかりシーンのほうがエロいです。
で、それは多分、こちらの方は襲われた方ももともと好きだったから。だから行けない行動で関係が始まっても割と受け入れやすかったのですよね。
あと、またまた好みの問題ですが個人的には准太のキャラビジュアルイマイチなのよね。あの金髪と茶髪混じりがどうもちゃら過ぎで乗れません。
あ、あと准太くん、基本はワンコキャラなのよね。そのへんのギャップに萌えるひともいるのでしょうが、私はいまいち。
と、悪口ばかりここまでかきましたがでもちゃんと5巻までしっかり買っているのはなぜでしょう。
それは高人が、可愛くて、きれいで、目が離せない
別に准太でなくても、読者の私達だって高人の役者としての魅力には目を引き付けられるのです。で、これ一種のツンデレキャラでしょう。
きついこと言うけど、基本他人には優しい。タカビーそうな態度でいながら、役者としてまわりをうまくとりこみ、調整しつつ仕事をしていくという細やかな気配りができる、結構優等生ぽいのです。
さらに、高人には花がある。だから、役作りの延長でしらずしらずのうちに、(まあ、BL漫画ですから、みな男もきれいならいける設定ですよね。)相手役を煽っているのです。結構後輩の男優たちに好かれまくってます。
ははは、私だって高人のキャラグッズ買ってますよ。
劇中劇というわけで、第二巻目のエピソード”紅葉鬼’という時代劇でまた年下の男優と共演しますが、かっこいいんだよね。
結果、もう准太と全く同じパターンで襲われそうになりますが、今回はワンコの准太からしっかり邪魔が入ります。
高人って、いやゆる受けキャラとはちょっと違う。俳優としてはむしろSキャラで相手の演技を引き出していきます。実は一巻目のおまけの短編に’彼のドSスイッチ’という掌編がありまして、これの主人公がSキャラになったときのキャラが凄くエロくて煽りまくりなのです。
そうか、人によってはギャップ萌えというのもありか。でもそれはわたしだめ。
とはいえ、ほぼ美少女ツンデレキャラだった高人が、准太との関係を受け入れて心から淳太とむきあっていく第五巻は盛り上がります。
始まり方はともかく、確かに新鮮なカップルなのですよね。それまでのパターンとは違う。
ちなみに、この10月からアニメが放映されるそうですが、アメリカのストリーミングにくるのだろうか。もしNetflixに来るなんて言ったらそのためだけに、私速申し込みますよ。