最近少し面白そうなBL漫画を探す似に工夫が必要になってきました。

これひとえにRentaで新作リリースが一番多いのがBL漫画なんですけどね。とにかくちょっと目を離すと私が萌える作品を結構見逃していたりします。

そもそもこの作品に行き着いたのは、MADKの第二部、第一話を単品がいして、そこからなんと2度’オススメ’をたどっていきついたのです。

この方の作品実は一つ前に読んでますが、それはあまりピンとこなくて48時間レンタルのまま忘れていたのですね。

 

さて、なんでこの話が久々にすごくハマるものだったかというと、

当たり前に聞こえるかも知れませんが、

恋って理屈じゃない

で、最近の少女漫画の恋愛ってなんか割とまともな理由がある恋愛ばかりで別の意味ではとてもおもしろいのですが、恋愛の凄みを楽しむのには至って物足りないのです。

もちろん、少女漫画の場合相変わらず’そのままの君が好きだよ’的な乙女チックポルノは多量生産してますが。

 

それが、BLってやはり、ちゃんとよくわからない理由で恋に落ち、そして深みにはまる。

だからいいのよね。

 

さて、このお話、主人公の加古30も過ぎて、すでに負け組決定状態、編集プロダクションのそれもバイト。で、なんと10年ぶりに大学時代の二年後輩の北村史夜都ばったり再開するところからお話は始まります。

 

実はこの二人大学時代付き合っていて、はては加古が北村のところへ転がり込む形で同棲まがいの状態でした。ただ加古の卒業をきっかけとして別れたのです。

が、北村のなかでは’お互いのために別れた’ということになっていた別離は、北村にとってはある日、突然大好きな加古に突然振られたというきつい記憶だったわけです。

 

今や北村は、人気ゲームソフト会社のプロデューサー、加古と対象的な勝ち組。

で、加古は仕事絡みの思惑もあり、早速北村の誘いに乗っていわばデート、そして煽られるままにこの元彼としてしまうのですが。

一夜明けて次の朝、北村はまだベッドでまどろむ加古に万札を掴みだして投げつけるのです。

 

おもしろいのは、加古の反応。

 

まあさすが、バカにされたのだろうか、それとも復讐のあてつけか腹は立てるものの、せいぜいその程度。何よりこの時点で彼は、背に腹は替えられずそのお金で借金を返します。

 

で、これで縁が切れると思いきや、仕事先の上司に頼み込まれ、また北村と合う羽目に、そこでも北村の態度がさらに加古を混乱させる。

 

でも、また結果的に北村に煽られて、二人はベッドをともにするのです。

で、今度は北村、加古に自分のADになれなどと言い出す。

まあ、加古はなんだかんだと北村との肉体関係は嫌じゃない。が、結果的に上から手を回した北村の思い通りに移籍するはめになります。

 

で、ここまで読み進んできて、加古ってかなり鈍感バカじゃないかと私は思うのです。でも、そういう鈍感バカって、結構もてるのよね。ということも経験上知ってます。

 

この作品の突出した面白さは、とてもリアルな加古のキャラです。

 

で、ビジュアル的には、小柄ですごく若くみえるタイプ。移籍先で早速可愛いなんて言われるくらい。

 

まあ、このへんでストーリーをたどるのはやめて、ともかくぶっちゃけ北村はずーっと加古を引きずってきたとてもとても重いひとだったのよね。

そのへんの細かな描写はぜひ読んでください。

ただこれが振られた直後の北村。可愛そう。

 

もう、北村、加古のことどれだけ好きなのようって感じ。

 

痛いのです。

 

さて、少しずづ、北村の本当の気持ち、そしてかなり暗くネジ曲がった言動の後ろにあるものを理解しだした加古は、あらためてすごく北村に惹かれていくのです。

私が加古を好きなのは、この

億面のなさ

自分のバカさ加減で、北村を傷つけたことをそのまま受け入れ、加古は逆に北村と距離を縮めようと頑張るのです。

 

 

加古って、実にあかっぴろげでもう完全開き直り。

弁解なんてしない。

 

なんせ、加古って北村にそこまで好かれていたなんてこの再開にいたるまで全く気がついていなかったという超鈍感男です。

 

でも、あらためてなぜあれ以来誰ともあまり長続きしなかったのかがわかったとも言い募る。

さらに、北村は完全にゲイですが、加古は北村以外の男に惹かれたことはないということも。

 

 

結局、加古があまりにも臆面もなく北村との距離を縮めるので、ついにまあふたりは関係を再開するのですが。まあ、良かった、良かった。

 

ただ、この恋まだ少し波乱があるのかしら。それともここで終わるのかしら。

というのはサムネイルに上げた扉絵ですが、なぜか加古の手を掴んでいるもう一つの手が見えてます。これとても意味深です。

 

ともあれ、この二人の拗れ、そして気持ちのぶつけあい、ひさしぶりに盛り上がるものを見せていただきました。

私、今日これ書くためという口実で、もう4回も読み直しているのよね。

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