日高ショーコ’嵐のあと’ノンケリーマンとのクラッシク恋愛が熱い

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日高さんのキャラってとても現実感があるのですよね。このお話はBLというより、ゲイのための乙女チックロマンみたいな趣です。

さっきレビューのためにパラパラめくっていて気がついていたのですが、この作品も今の若いBL漫画ファンから見ると、本当に一昔なのですよね。

ガラケー使っている。

主人公は小さいながらも高級家具商の社長けんコーディネーターをやっている榊、多分見かけはセンスの良いイケメンだけど、普段はメガネを掛けているので神経質そうな感じ。

実際、BLきゃらというよりありげなゲイキャラですね。

彼がひと目で惹かれた、仕事絡みの供給マンションの営業岡田になにげなく’カマっぽい’といわれてかなり激しく傷つく。

岡田のほうは、榊より実は2歳年上であるのにもかかわらずなーんか好青年ぽいのよね。

だいたい榊が最初に岡田に惹かれるきっけというのが、飲み会に参加中に退屈してこころのなかで周りの人間の見た目にあれこれけちつけていたあげく、岡田に紹介されてつぶやくのです。

’きれいな爪’

と。

わー、ゲイっぽい。その後も趣味の良いシャツ、きれいな指の内心の品定めが続きノンケじゃなければすぐ連れ込むのにという結論。

と、それで終わっていたはずが、榊と岡田は二人で意気投合して飲み続け、翌朝榊が目覚めたのは自分の部屋とは段違いに汚く乱雑な岡田の部屋。

びっくりしてそれでもひげを剃ろう岡田に、ゲイの自分基準のグルーミングセットをしょもうしたところ、

’カマっぽい’

発言になったのですね。

この漫画って、とにかく榊のゲイっぽさというのが書き込まれて感心するのです。でも、やはりBL漫画だと思うのは、岡田が榊を受け入れること。

まあ、百歩譲って岡田は実はBisexualだったというのはありですね。

ともあれ、人間のSex Orientationというのは早々白黒つけられるものじゃないからいいけど。

それにしても、この作品ガラケーが登場するだけあって2007年発表なのよね。その頃の作品てよほどエロ中心でない限り、結構エロがあっさりめだったりします。で、このお話もかなりあっけないぐらいにサラッとしたエロシーンです。

でも、でもですよ私は声をだいにしていいたい。

細やかな感情を伝えるちょっとした描写のあれこれあよいのです。

エロが無いとつまんなにという人にこそ試してほしい。

だって、あなた少女漫画も読むでしょう。

ちなみに、電子版限定で、その後の彼らの様子をきっとふうにいろいろ収めたAfterもでてます。特にメガネ萌えする人には嬉しいかも。やはりこのカップル根っこがつくづく可愛いのです。

でも、岡田のほうが歳上なのに、価値観彼のほうが今っぽいなあ。