やはり書いておきます。
今日は娘の高校生第一日目でした。が、いろいろと通常とは言い難い始まりでした。
まず第一に、昨日からアメリカ東海岸は、大陸を横切るように通過する熱帯低気圧の影響で季節外れの高温。
娘の高校はBaltimore市立の公立校で、教室ごとに一応古ぼけた冷房がついてはいますが、35度を越す猛暑では荷が重い。うちの高校よりさらにひどく、冷房がほとんどないところもあるので、市全体として新学期初日は全校正午でおしまい。
さて、娘個人の状況も普通ではありません。
娘には発達障害があり、幼稚園以来、IEP(Indivisual Education Program)のお世話になってます。いわゆるアメリカ版の特殊学級は主に知能の面でついていけない生徒を人クラスに集めサポートしますが、それに対してIEPは発達障害などで知能的には問題ないものの、それ以外でサポートが必要な児童のために公立の教育機関が提供しているものです。
娘の場合、ソーシャルワーカーとかスピーチセラピストとのセッションが主でしが、あとひとつクラス内でのサポートのために娘専属のアシストさんが提供されていました。
アメリカの教育システムは9月が新学期ですが、このIEPというサービスは毎年春に検討と更新が行われます。
IEPと、娘の行っていたCharter Schoolという、公立なのにものすごく少人数で程度の良い学校のおかげで、5歳で幼稚園に入学して以来、信じられないぐらい改善かつ成長しました。
ただ、とても家庭的な小さな学校から、4学年合わせて1600人の大所帯に移るわけですのでかなり心配ではあります。
先週金曜日の新入生(こちらでは高校一年とは言わず、9年生といいます。ちなみにアメリカは同じ12年間でも、小学校5年、中学校3年、そして高校が4年です。)向けの直前オリエンテーションがあったのですが、相変わらず肝心のクラス内アシストさんの情報がなく、結局私自身が今日は仕事を休んで朝から娘と行動しました。
いやー、アメリカの一応バルチモア市内では一番の進学校ということで、各クラスの授業内容説明を聞きながらかなりげっそりしました。
さらに、アメリカは完全週五日制ですから、この5日に全て詰め込みます。
朝の8時15分から午後3時5分まで、8時限に分割され、更に時限ごとのブレイクはたったの3分。その三分の間に基本全校が次のクラスの部屋に移動するわけです。
朝は、全く右も左もわからなかったのですが、さすが半日の間に8っ箇所移動したので、ほぼ部屋番号がどんなふうにつながっているか、同移動すると近道化なんてことが基本頭に入りました。
そう、いいわすれましたが、12時終了と言ってもクラス数を半分にカットしたのではなく、一クラスあたりの時間を半分にし、そのかわり全クラスカバー。
今日の朝一は、Homeroomのクラスがあり、そこでまず一人ひとりに個別の時間表が渡されます。この学校の場合、いくつかの違ったTrackがあるのと、数学の基礎ができているかによっていろいろ区分けされます。娘は普通にAlgebra Iから始めることになりましたが、出身中学のレベルによってはそのもう一レベル前のクラスに振り当てられてしまいます。
娘の時間割を見て、一番以外だったのが、外国語が何故か仏語になっていたこと。幸い彼女のクラスの過半数が仏語はじめてということがわかりホッとしました。まあ、スペイン語と違って仏語なら手伝えますし。
一番愕然としたのは、国語(英語)のクラス。なんかやたら程度が高くて怖い。これ本当に高一のレベル?だってShakespereとかもReading Assignment(クラスのために読まなくては行けない作品。)
そもそも、この高校いやゆる理系強化高校だから、選んだのに、文化系のクラスが難しいのは辛い。私自身の大学時代を思い出します。
まあ、いろいろなサポートありますので手遅れにならないうちにTutorとか手配するつもりです。
ともあれ帰宅後、学校用のルーズリーフをきちんと用意させ、まあ宿題というほどではないけど授業内容を読んだり、いろいろな書類にサインしたりで結構やることがありました。
すごく大変そうです。
でも、娘も私も何故かやる気まんまんです。
あ、アシストさんとは3クラス目で落ち合えました。
明日からはまあその分安心。もちろん家は私ががんばります。