ここのところ、Trumpのロシア疑惑関係ののニュースがものすごく盛り上がっています。
ただ、私自身の感覚からすると、いままでリベラル系のニュースショウ(なんといってもMSNBCのスター、Rachel Maddow Show, みごと右翼のFoxNewsの人気キャスターを打ち負かしてNew Show 視聴率のトップに躍り出ました。)でいろいろ憶測?!かつ分析してきたことが、一つ一つ具体的な個人が検挙されたり、起訴されたり、有罪判決がではじめたりしているだけなので、正直それほど興奮していないのです。
そんななかで、妙な訴訟が起こされました。まあ、保守系団体が、大学入試がらみのAffirmative Action, つまりMinorityのための特別枠や、底上げに対して逆差別だとする一連の訴訟の一つなのですが、変によじれています。
訴えられたのは全米トップのHarvard大学。そして訴訟する側が注目を集めたのは、不当な差別によリ落とされてしまったアジア系の受験者なのです。
さて、その内容がある意味非常に面白いのです。普通この手の訴訟の場合、マイノリティのための特別枠があるから、合格点だったのに入学できなかったという論旨で、基本訴訟するのは白人グループです。
が、今回は枠のもんだいではなくこんなことをあげている。
’The filing said that Harvard “uses a vague ‘personal rating’ that harms Asian-American applicants’ chances for admission and may be infected with racial bias;
意訳してしまうと、ハーバードは、あやふやなキャラクター点を使って、アジア人の評価を落とし、さらにその評価は人種偏見によるもではないのか。
これ、正直すごくわかるのです。
ぶっちゃけ、アメリカで一口に人種差別といっても、白人側の差別感情のもとはそれぞれです。かなりおおざっぱですが、まとめてみます。
まず、黒人にたいしては、これ完全に昔奴隷として虐待してきた恐れから来る罪悪感と、奴隷になったのは、彼らが劣等人種だったからだという典型的すり替えがもとですね。ですから差別のパターンも、一に暴力、二に知力がらみでの決めつけです。
つまり、黒人だったらきっと暴力をふるう、黒人だったら俺たちより頭が悪いに決まっていてなまけものだろる。この二つです。
つぎは、メキシコ系をはじめとする南米出身者。基本不法移民ではないのか、そして彼らは俺たちの仕事を奪い、さらにアメリカ市民だけが享受すべき公的サポートを不当に受け取っているのではないか、こんなことを考えている人が差別をさけぶ。
が、たしかに不当移民がかなりの数いるのは否定しませんが、基本アメリカ市民の嫌がる仕事を安値でやっているのがこういう人たち。そして全体で見た場合シッカリ税金は取られているというのが事実。つまりただのりはしていない。
後、いわゆる黒人なまりと並んで、スペイン語なまりの英語は低くみられる。ただ、黒人相手の場合を違うのは、怠け者とはみられてません。暴力というけんにかんしても、黒人にくらべると一部の都市をのぞいて過剰に警戒されてはいません。
さて、問題のアジア系です。
このハーバードのPersonal Rating、私のアメリカ34年の経験に照らしてみると正直何を言いたいか分かってしまいます。
アジア系のステレオタイプというのは、すべてNegativeではありません。アジア系は勤勉で、学力が高く、特に理数系は得意。
中国系の苦力にしろ、第二次世界大戦中の日本人収容所にしろ、ずいぶんとひどいめにあってますが、我慢図良いと思われています。
で、理数系が得意というのは統計では事実と一致し、理数系の大学ではとにかくもうアジア系が多いのです。これはもう大学側もあきらめてますね。
でも、たとえば、政治、法学などというジャンルになると、たぶんこのPersonal Ratingというのは、将来の成功ということを考えた場合、一番アジア系にとっての悩みなのです。
また、乱暴なことを言いますが、今大きく4人種に分けた場合、平均容姿が最低なのは、まあ白人至上主義的美意識をもとににしているとはいえ
アジア系なのです。
肉体的な、わかりやすい魅力に欠ける。
目が細く、えらが張っており、表情に乏しい。
アメリカの政治集会なんて、ショウです。
そして、アメリカの法廷というのは、いかに効果的に陪審員たちにアピールするかということがもう判決の結果を左右しかねない世界です。
RPGで言うところのカリスマを考えていただくとわかりやすい。
平均的アジア人は4人種の中でカリスマの基本点が最低ということです。
さらに、日本について考えてみると、日本って、
サービス業さんたちが、見かけで一番差別しない国です。
たとえばアメリカではそうはいかない。今でも覚えてます。たぶん15年前です。クリスマス近くになって、大きなリースを買ったのですがレジでクレジットカードを出したところ突然、身分証明書の提示を求められたのです。
そのころは、今より敏感だったので、食って掛かりました。混んでいたレジではそれでもクリスマスまえということで、レジとお客さんは和やかに談笑しながら支払いをすませてましたから。
それが、やっと私の番になって急に冷たい顔を身分証提示ですよ。これ人種差別以外のなんでしょう。あ、もちろんアジア人は私一人でしたから。
同じようなことはどういうわけか同じ時期に多かった気がします。
今思うと、ひとつに私が
どうでもいい恰好をしていたという理由があります。
白人以外は、どうでもいい恰好をしているといろいと痛くない腹を探られます。
ごく最近でも、トランプ政権発足以降アメリカでの再入国審査がとくに非白人に対してきつくなりました。
目の前でほかのアジア人がしつこくいろいろ質問を受けているのを見てますから。
でも、肝心の私自身はこの殺伐とした状況の中で、質問攻めは免れています。
基本、日本系で裕福で(まあ、実際はそんなでもありませんがそう見せてます。)なによりはっきりとした、比較的わかりやすい英語をしゃべる。これです。
だいたい、化粧でも、服装でも、人前でほかの人との関わり合いがある人達ほど、時にはコーチや、プロをやとって、それなりのイメージを作るのがアメリカです。
この東洋経済の記事、いいとこついているけど少し突っ込みが甘い。
実は、本業FPの所属先を変えたのをきっかけに、まめに化粧することに決めました。大体化粧していると、それなりのRole Playモードに入りやすいので、どうもいつもより滑らかにその時その時しゃべっている相手のガードを下ろさせるような言説が出てくるのです。
にこにこと、ほめたり、一般的に気分が上がっているような表現が簡単にでてくる。
今現在の、民主主義国家といわれるシステム、白人が作ったものです。で、その中での成功を目指すのなら、それなりのロールプレイをしなくてはならない。
ただ、白人たちも、シリコンバレーを中心とするカルチャーは、こういうロールプレイをひつようとせず、というかほぼ否定しながら力を持ってきた最初の権力構造といえると思います。
まあ、理系ですし。
この新カルチャーの最大の偏見は、人種に対してではなく、性差別です。まあ、その話は長くなりますのでまた今度。
ところで、アメリカでアメリカ的食事のもとに成長すると、やはり背は高くなりやすい。私も早いとこ膝の調子を直して、もう少しハイヒールがはけるようになりたいです。