私は、若い意識高い系のProgressiveの人たちに比べると、大企業でも商品が気に入っていて、ブラック企業体質でもない限り、あまり気にしないたちです。
その意味では、アメリカの政治的にごく真ん中の人たちと一緒。
アメリカの朝はまあ、コーヒーによって動いているようなものなので、皆それなりにお気に入りのコーヒーについては一言言いたいわけです。
私はスタバのDarkRoastが大好き。もともとカフェオレが好きで、そのためにFrench Roastを選んでましたが、いつもSuperで買うのはスタバのFrench Roastです。ダンキンドーナツのコーヒーが好きという人もいますが、あれは基本いかにもアメリカンと言う感じで私の好みじゃないです。
そして、スタバのお店そのものもやはり好き。
スタバって安くはないけど微妙に高すぎもしない。
Fastfoodチェーンよりは高いけど、朝ごはんとか美味しいし。後、独立系に比べるとやはり安い。
うちの近くにも、スタバ以外に、独立系のコーヒーショップが二軒ありますが、両方共スタバより高い。さらに両方共Ipadを会計に使っていて、微妙に、
チップを要求される。それも高め。
これって、基本店が十分な時給を払っていないから、客の方に負担がかかっているという具合です。スタバだと、基本大企業なので、多少のチップ(小銭とか)は随時払ってますが、嫌がらせのようにたいして愛想の良くないバリスタに、15%のチップを促されることはない。
さらに、私達がいつも土曜の朝に行くスタバでは、私達のことを覚えていてくれる店員さんがいます。ここ数年の現象ですが、どうやら日本人ではないかと疑われるとすごく嬉しそうに話しかけてくる人が特に若い人の間に増えてもいます。
このスタバにはひとり古株のお兄さんがいて、最近私の名前を覚えてくれました。知り合いに日本人がいたらしく。かなり前からこの人普段決まって注文するメニュー覚えていてくれたし。
ですから、私繰り返し強調しますが、意識高い系に嫌な顔されても、ほんとうにスタバ好きなのです。
でも私、今がっくり来てます。だってことと次第によっては、来年
スタバをボイコットするかもしれませんから。
トランプが大統領になって以来、大金持ちの有名人が何人か、大統領に立候補するかもしれないというニュースが2020年を、前にして相次いでいます。
民主党の政治家たちの中からは、すでに正式な立候補を表明した人間が何にも出てていますが、それとは別に、
Bloombergメディアで有名な、元New York 市長のMichael Bloombergもその一人ですし、さらに、アメリカ最大のEntertainment系コングロマリットのトップであり、いまだTopのPersonal Showのホストである、Oprahも正式ではありませんが、興味があるとの発言をしています。
Oprahに関しては、基本億万長者でありながら、かなりリベラルよりなので、民主党の中にはありかもと反応した層もあります。Bloombergに関しては、このひとなんども党を替えて、今サイド民主党に落ち着いたので、あまり好感を持つ民主党系は多くない。
ただ、Bloombergは、Oprahとは別のエリアで、重要なリベラル系のポリシーに貢献してきています。
彼は、反NRA, 自費でGun ロビーに対抗してきました。
2018年Floridaの高校での銃乱射事件で、生き残った被害者たちが立ち上がったことによって、反NRAの機運は高まり、Gunロビーに対抗する勢力はずいぶん伸びてきましたが、Bloombergはそのずっと前から頑張っています。
これって、結構勇気がいるのです。経済的にBoycottされてという心配はあまりありませんでしたが、Gunナッツ(とにかく銃が命のひとたち、圧倒的に右寄りで、Racistも多い。)はいろいろな脅しをかけてきますから。かなり怖いのです。
ともかく、2020年に向けて、大統領選目指しての候補者争いが乱戦模様になりつつある中で、Starbucksの創始者であるHoward schultzが、ちょうど一週間前、
Independentとして、大統領選に立候補する
発表したのです。
これが、民主党支持者からいまものすごい反発を食らっているのです。もともとスタバが嫌いというひとは特にProgressiveに多いのですが、それが理由ではありません。
BloombergやOprahとの最大の相違は、
Independentであることです。
簡単に言ってしまうと、現実問題としては誰が民主党の大統領候補になるかにもよりますが、Schlutzは、民主党系や、Independentの票を割って、
Trumpを勝たせかねないのです。
そもそも、日本ではまるで報道されてませんが、去年の11月の民主党による下院大勝利により、いまアメリカの政治は左よりに、かなりの勢いでふれつつあります。
新しい、民主党系の下院議員は、FDR(ルーズベルト大統領、New Dealで有名な人です。日本にとっては、いろいろとしてやられた恨みもありませが、老獪ででもアメリカ史上、一番労働者よりの大統領でした。)以来初めてというぐらいに、Progressiveが増えましたし、しかも
史上最高の女性議員が当選してます。
もはや、ヒラリーの恨みを全員で晴らしている感が強い、勢い。
例えば、今や共和党系Mediaで、なぜかスターリンの再来(まるで見当はずれな比喩ですが。)などと口を極めて罵られている、通称AOCこと、若干28歳、ヒスパニック系そして自称SocialistのAlexandria Ocasio-Cortezさんなどが、今まででは考えられなかった発言をして、それが多くのひとの共感を呼んでいるのです。
彼女は、とにかく右翼の敵No1ですが、なかでも一番大きな反響を呼んだのはこれ、
年収10Million(日本円で、約11億円)を超える収入には、70%の税金を徴収し、その税収を温暖化対策にあてよう。
これです。
まあ、日本人の私から見ると、これのどこがだめなのか分かりません。だってすでに11億円も年収があったら、どうしてそれ以上いるのよって感じで。こんな年収ある人って、本当に数えるほどしかいないし。
ただ、アメリカの場合、信じられないことに、ごく最近までこの手の税収案は、’不公平’という身も蓋もないTalking Pointで瞬殺されていたのです。
それが、今や、こういうアイデアが、普通に議論されるレベルにまで、アメリカの政治の風の風向きが大きく変化しているのです。
大体、今のところ正式表明している民主党の大統領候補志願者たちは、基本日本やヨーロッパ並の国民皆保険をうち出しています。
そういう大きな変化を全く無視して、Shultzは、たとえばAOCの提案を極左として非難し、さらによせばいいのに、民主党も共和党もだめ(実はこれ、Sandarsの狂信的支持者や、Green Party候補が使ったTalking Pointであり、今や反Trumpなら誰でも反感をいだく言説でもあります。)みたいな一昔前のIndependentみたいな発言とともに、大統領候補としての出馬の可能性を表明したのです。
だから、Trumpに死ぬほどうんざりし、もう格差が同しようもないところまで来ている自覚しだした選挙民の大多数から、ものすごい非難を浴びました。
なんせ、なんだかんだとスタバが好きな私でさえ、このひとにバカなことをやめさせるためなら、ボイコットだって仕方ないかもと思いつめているわけです。
さて、来週火曜日は、Trump大統領が待ちに待った、State of Unionの演説が数週間遅れで実行されます。
ただし、Trumpに完全勝利した下院議長のNancyさんは、この機会にさらなる嫌がらせを着々と準備しております。
Trumpの演説なんて聞きたくもありませんが、下院の対抗演説はかなりの見ものになると思うので、そのご報告楽しみにしてくださいね。