秋アメリカにいる間に、新国立劇場の存在を知って、さらに新国立劇場バレエ団のことも初めて知ったのです。

というわけで、私は最初にこの劇場の日本にしては非常に珍しい、ある意味こじんまりとしてクラシカルなオペラハウス設計に興味を持ちました。私はまあ、あまり旅行はしませんが、それでも比較的近いせいもあり、New York Cityだけはかなりの回数訪れています。で、いつもではありませんでしたが、何度もMetや、New York City Balletでの公演を見に行っています。

Balletでも、Operaでも、そしてクラッシックコンサートでも、ただだだっ広いコンサートホールは実は見る方にとって良いものではありません。ですから、まずこの新国立劇場のオペラハウスのいわば小ささにひかれたのです。そしてここもすごいところなのですが、座席部分よりも舞台部分の方が大きい。さらに、座席数が2000に満たないだけでなく、垂直方向に延びる4階構造で、一階の座席数はなんと1000をきります。

え、これってすごく贅沢でしょう。

バレエ団の方は、まあNetで調べた結果、日本のバレエ団のTop2だそうで、もう一つは熊川哲也さんの、K-Balletです。ただ、K-Balletの東京でのベースは、文化村のオーチャードホールで、新国立劇場のオペラハウスとことなり、ずっと奥行きが深い。22列に対する38列。まあ、これが採算を取りやすい大きめのサイズということでしょね。

そんなこんなで、今年久しぶりに秋冬年末にかけて日本に滞在することになり、

そうだ、くるみ割り人形見よう

 

実は私は大のバレエファンで、さらにアメリカの場合中流以上の白人の場合、女の子がいると結構、クリスマスにはBalletのくるみ割り人形を見に行くというパターン一般的です。

で、かくいう私も、アメリカでは、もう10回以上、暮れのくるみ割り人形のBallet公演を、玉石混淆ですが、見ています。もう、チャイコフスキーの曲を聴くと、踊りのどの部分か浮かびますから。

さらに、コロナ禍で、Home Party一つ開けない状態で、社員さんと何かやりたいなあと思っていた矢先だったので、

そうだ、みんなも連れて行こう

 

と、まだアメリカにいるうちからZoomで説明。女性は一人を除いてとても喜んでくれましたが、さすがに男性社員の反応はいまいち。でも最終的に、役員3人と、今年入社したばかりの男性がひとり。あと、女性社員の一人が友人と一緒に来たいというので、そちらも一緒ということで、昨夜は全部で9人。(21日に、土曜日どうしても時間が空かなかった二人が別に出かけますが)

あ、社長のOKが出て、チケット(S席13,200円)と、After Theatre Dinnerは会社持ち。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。

昼間用事のある人も多かったので、バラバラでしたが、私は運転してくれた役員の人を含め3人で車でいき、首都高が込んでて遅れそうで怖かった。(着ていくコートが長いので、ハイヒールを履いたので、土壇場で地下鉄諦めました。)

歩くのには苦労しましたが、劇場内に入って思わず、

なんてきれいな舞台なんだ

 

とまず感動。席としては後ろから三番目ですが、大きなホールの感覚だとど真ん中という距離感で、すごく見やすい。舞台の天井が高くて、緞帳のドレープの高級感がすごい。

暗くなると本当にドキドキしました。

あまりネタバレはしたくないのですが、基本2幕なのですが、とにかく場面転換が多い。

Productionそのものが良すぎる

 

照明もすごく効いている。

もちろん、

音もすごくいい、Balletを乗せている感すごい

 

全体のレベルが高すぎて、20年前に、ワシントンのケネディセンターで見た、確か松山バレエ団の時の、Negativeな意味での日本人感がまるでない。え、いつの間にこんなにレベル上がっちゃったのの愕然。

 

前半もよかったのですが、後半の

花のワルツのコールド最高

 

私、Youtubeでちらっと見たときは、なんかオレンジってちょっと雰囲気違うとか勝手にケチつけていたのですが、反省、訂正。

本当にお花が咲いている感じでもうすごく素敵。

そして、最後のGrand Pas de Deuxがすごかった。

特に前半がすごかった、え、吉田都様の再来なんて泣きそうになりましたよ。

 

似てるというより、さすがに若々しいのですが、Royal感がすごく素敵なのです。

吉田都Versionは、Youtubeで繰り返し見ているので、ほとんど振り付け覚えてますから。もう素敵すぎてたまりませんでした。

別に悪かったわけではないのですが、この木村優里さんが良すぎて、男性の方があまり印象に残らなかったです。

ほかに印象が強かったのは、

まあ、いわばキャラクタータイプのお二人、ネズミの王様と、ドロッセルマイヤーさん。

というわけで、

アンコールが長かった。私が経験したアンコールの中では最多。5回だったと思う。まあ、数え方によると7回にもなるし。

 

女性が感動したのはもちろんですが、男性のおじさんである役員二人がとても本気でよかったと言ってくれたので、私は実はすごくうれしかったんです。

 

ああ、そうですね。Dinnerの後半は疲れて眠かったけど、こうやってみんなを連れてきて本当に良かったです。お金ってこういう風に使うためにあるのですね。

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