この週末、9月の新学期、そして高校進学を控え、久しぶりに家族三人で二泊三日の小旅行、かなり予算に限りがあったので、昨年の冬休みに行った今時シーズンオフのスキーリゾート、Liberty Mountain Resortに行ってきました。

 

夏なので、いるのは結婚式(スキーセンターのビジタールームを使ってます。)に参加する人たちと、冬とはうってかわって年配ばかりのゴルフ客。

 

ただここには、夏のみの屋外プールだけでなく、大きなジャクジーやら、打たれ水のある屋内プールが充実してます。

 

日本滞在と、Summer Campで夏休みの三分の二がつぶれるようになって、今年ついに自宅があるBolton HillのSwimming Clubの会員権を手放してしまったので、アメリカに戻ってきてずっと泳ぐ機会がありませんでした。

 

ですから、ついた夜もさっそくこの屋内プールをエンジョイ。

 

さて、私たち家族にとって夏のリゾートでやりたいことというと、なんといってもハイキング。そもそも私が仕事のスランプでストレスがたまり、その解消に何か始めなくてはと選んだのが、軽めのハイキング。基本半日で終わる長さが気に入っています。

 

リゾートについて、ハイキングトレイルの地図がないかと尋ねたところ、手ごろなオプションは二つあるということ。

 

一つはもちろん、冬スキー場になる山をスロープ伝いに上ること。私はこちらに飛びついて、わざわざ、’スロープを破壊しないように’という受諾書まで三人別々にサインしました。

もう一つは、車で15分ぐらいのところに、かの有名なAppalachian Trailへの入り口があるとのこと、そこから数マイルはそんなにきつくはないハイキングが楽しめるとのこと。

 

さて、スロープでハイキングというつもりで部屋に戻ると、うちのが構わなければAppalachian Trailのほうに行きたいとのこと。大変そうで嫌かなと思ったのですが、実は私も興味あったので即決定。

 

開けて翌日、前日とは打って変わって気温がどんどん上昇します。食事をしてホテルを出発したのは、すでに10時近く。さらに途中でアメリカ版の100円均一のスーパーに寄ったので(この辺りは田舎なので、このDollar Generalが日本のコンビニのような役目なのです。)やっと入り口を見つけたのは10時半近かったです。

 

小さな駐車場があり、車道がTrailを横切っている形なので、果たしてどちらに行くべきか。この地域のTrail地図は展示されていて、一番近い名前がついているStopはShelter Centerらしく、そこを結局目指すことにしました。

 

 

トレイルは、幅のそれなりに広いところもあったのですが、半分ぐらいはとにかく石がごろご

ろしていて、かなり歩きづらかったです。

正直Walking Shoesでは私にはつらく、ハイキングシューズを履くべきでした。

 

私はシッカリ一回転びました。

 

幸いそれほどひどい傷はなし。とはいってもかすり傷数か所に、右膝に打ち身作りました。

こうやって転ぶのって必ず、下りの時です。

トレイルは最初ずっと登り、それからしばらく下りが続き、さらにまた緩やかな登りとなりました。

 

かなり、いろいろなキノコの多いところで、妙にゆっくり歩いているカップルがいたので理由をたずねたところ、やはりキノコを探しているとのこと。

 

これたぶん毒でしょうけど、すごくりっぱ。

 

こちらは、これでもキノコです、見たことない。

 

 

それなりにほかの人とも行き違いましたよ。私たちを追い越していったグループの一人は生まれて間もない赤ちゃんをおんぶしてました。

 

勘違いしないでほしいのですが、決して歩きやすくはないのです。でもジョギングをしていた人もいましたし、犬を連れている人もいましたし、Back Packerもいました。

 

肝心のGoalは、見晴らしの良いSummitではなく、かなりがっくり。本当に床がたかくなっているだけの小さなシェルターが二軒、あとこの山のどまんなんかにトイレが一つあっていかにもAppalachian Trailだなと思いました。Back Packerは何か月もかけて、このTrailを歩いていくのです。

 

Appalatiacn TrailはDeep SouthのGeorgia 州から、東海岸最北の州Main州まで続く全部で14州をまたぐ、全長約2,200マイル、キロにすると、なんと3500キロという全米最長のHiking Trailです。

 

Back Packerにとっても、あるいは何か人生の転換期を迎えて自分探しをしているひとにとっても、このAppalatian Trailを全踏歩するのはいかにもやりがいのあるProject. アメリカで一番愛され有名な哲学者というと、ソロウ (Henry David Thoreau)ですから。もちろんたいして読んでませんが、有名な一説とか引用とか見ると、森林の賢者か、禅大師かというかんじなのです。

 

森林を歩きながら瞑想、あるいは修行したいみたいな感覚って、結構ある層のアメリカ人に多いのです。

アメリカにはあと2つ有名な巨大Trail があり、一つは西海岸最大のPacific Crest Trail,沿てもう一つがContinental Divide Trail.

Pacific Crest Trail は映画になりました。愛嬌いちばんのReese Witherspoo主演の’Wild‘私シッカリVideoで見ましたから。原作はWild ‘from lost to found on Pacific Crest Trail’ by Cheryl Strayed。

 

Appalatian Trailに関しては、アメリカの人気Travel Writer、Billy Brysonの’A walk in the woods (Rediscovering America through the Appalachian Train’)

確か3分の2位で飽きてきてそのままになって、少し前に本を減らしたときに処分してしまった。ただあれは娘が生まれる前だから、たぶん英語力ずっと上がってます。今度電子書籍で読んでみよう。あいにく、翻訳はなし。このひとHumor Writerでもあるので、そういうのが分からないとなんか入っていけないし、たぶん翻訳しにくいのだと思います。

 

この本特に東海岸側では、完全に超ロングセラーですから。

とにかく、黙々と歩きだすとずいぶんあれこれといろいろなことを考えます。

 

まだ数学をやっていたころ、学界に行ってヨーロッパの有名な数学者さんたちとハイキングに行ったことがありましたが、一人がずーとその時取り掛かり中の問題を考え続けていてかなりあきれたのを覚えてます。

 

まあ、私は最近運動不足なので、歩きながら考えるにはこのTrail ちょっときつすぎました。

 

帰りは、しっかりWalking Trackのアプリで時間と距離を測り、結果は距離2.26マイル(約3.6キロ)、帰りは1時間半までかかりませんでした。行きは一時間40分ぐらいのペースでしたから。

 

そうそう、帰りには泉と書いてあるところで探したところ確かにきれいな泉が湧き出ててちょっと嬉しかった。

 

 

まあ、普通のハイキングより、日本で言えば四国のお遍路さんを2、3か所歩いた気分といえば感じが伝わるでしょうか。

 

 

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