何に比べてすごすぎるかというと、それは、日本のアニメ、そして漫画が台頭するまで、第二次大戦後のPop Cultureを基本支配してきたアメリカのコンテンツに対してです。
最近は、ハリウッドだけでなく、Amazon やら Netflixが色々なコンテンツを作ってますが、正直、日本のアニメや漫画にくらべると、
ものすごくパターン化して見える
私はアメリカに来てもう35年以上たってますので、その間のいろいろな移り変わりを見ています。中国の台頭で、いわゆるビジネスの相手という形で日本が注目を浴びることは亡くなりましたが、一方で、アニメや漫画に限らず、
日本の文化の浸透はすさまじい
まあ、最初はなんといっても食べ物です。とにかくいろいろな日本食が少しずつ入ってきて、そのままどんどん広がっていくパターンが続いています。そしてアニメのほうが良く取り上げられますが、実は漫画の浸透がすごいのです。
Amazonのせいで、今リアルなテンポのチェーンとして残っているのはここだけという、Barns & Noblesという、書籍チェーンがありますが、ここの生き残り戦略は、基本若い子というか、いろいろな本来のアメリカのコンテンツではない物が主になってます。
なかでも、
アメコミが、漫画にどんどん置き換えられていく流れがすごかったです
アメコミって、まあ例外ももちろんあるのでしょうが、基本スーパーヒーローものが主流なことがあり、とにかく、
勧善懲悪がすぎる
正直、アメリカのそもそも若い人向けに作られているお話って、日本の漫画に比べて、単純です。
結局日本は、全共闘世代、(あるいは団塊の世代)が何も生み出さなかった一方で、その下のせだいから、本当の意味でのカウンターカルチャーを育ててしまったのですよね。あ、私が言っている原点は、
コミケです。
大体、平成の人気漫画一つとっても、昭和だったら決して主流にならなかった漫画がブレイクしてますよね。
で、令和の今は、もちろん’呪術廻戦’で盛り上がってます。
第十六話は、基本
パンダ先輩かっけー
それしかありませんでした。おかげで、メカ丸が、すごくまともな人間に見えました。よくよく考えなくても、この’パンダ’というキャラはすごいですよね。アメリカ人の呪術ファンにも大人気ですが。こういうキャラは、アメコミからは一億年経ってもでてきません。だって、パンダ先輩はコミックリリーフではないのですよ。
関係ないけど、呪骸って、育つものなのね。でVCが子供時代も同じというコトを知って共学しましたが、普通になごめる可愛さでした。
ただ、さすがに今回は漢も、乙女も萌シーンはなかったですね。で、思い立って、見るのが怖くて先延ばしにしていた’進撃の巨人’ 第64-66話を見たのです。
まあ、ネットでネタバレとかも読んでますから、どんどん暗くなるのは分かってましたがね、それでも、ライナーとエレンの対自シーンには正直鳥肌立ちました。
だって、エレンにはもう絶望しかないでしょう
そして、ライナーです。
何というか、私たちが衝撃を受けたこの物語の始まりが、実はライナーとその仲間の、いわばちょっとして’功を焦った’行動の結果でしかなかったことが、私たちにも今分かったわけです。
でも、それを知るエレンの背負わされたものの重みを思うと。
なんせ、エレンはグリシャの息子であり、ジークとも血がつながっているのですからね。
アニメとして、これが最終シーズンだそうで、原作の漫画はあと少しで完結するそうですが、すでに分かっているストーリーだけでも、もっとすさまじい地獄が深まっているそうです。
このお話は、単に暗いものが足りというより、広大な叙事詩でありながら、最終的に救いがないという寓話でもあります。
お話は、壁の中で進んできて、やっと壁の外の状況が分かってきた時点で、目の前に広がったのは、約束の地ではなく、さらなる地獄と、残酷なまでに些末な真実。
どうしてこんな物語が生まれてしまったのでしょう。
あ、それとこれ大事です。Mappaいい仕事してます。怖い、迫力すごすぎ。CGがどうのという話、私からみるとバカみたいガン無視。
ときどき、見るのをためらってしまいますが、でも、最後まで見届けるつもりではあります。