ギャンブルって何でしょう。人それぞれですよね。

 

私の場合、完全適応型のレクリエーショナルギャンブラーが父だったので、ギャンブルが好きな人間という存在を長年身近に見てきています。

 

ただ、父の場合、ギャンブルが大好きな自分と、社会的に成功を目指しそしてキープする自分とははっきり棲み分けていました。ですから、父の家族であった私達が彼のギャンブル好きのおかげでひどい目に合ったというわけではない。

 

母は、ギャンブルが好きというより父と一緒にカジノに行くのが好きだったのだと思います。たぶん父に一番近いのは今会社経営をしている妹かと。もっとも彼女は歳をとってギャンブルやめてしまいましたが。(確か一度かなりの金額をとあるギャンブルで溶かしたことがあるはずです。)

 

私の場合、別にギャンブルに対して特別生理的に嫌いとかそういう問題はないのです。ただ純粋に

どこが面白いのかわからない。

 

20代の一番危うかった時期、麻雀を知らない人間とやっていたことが少しあります。あれはそれこそTVゲームすらなかった時代です。麻雀はとても面白かったです。トランプに比べるとずっと複雑だし’役作り’があるし。ただし、正直なところお金をかけなければならなかった状況はとても嫌でした。

 

もし、お金をかけることが嫌でなかったらずっと深みにはまって結構怖いことになっていた可能性もあります。いろいろな人がいましたから。一度あの頃の私にとっては大金の大負けをして、それですぐ怖くなってやめました。(今のお金で多分20万ぐらいだと思います。)

 

そして、フィクションはというと、自分なりに少しはギャンブル漫画(といってもアニメ化版が多いけど)読んでます。’カイジ’とか’赤木’とか。あ、’凍牌’は、むしろ子供のサバイバルものとして凄く気に入って漫画全巻買ってしまいましたっけ。

 

’賭けグルイ’という漫画が人気なのは知ってました。例のRentaで1巻無料のお試しで読んでましたが、その時はまるではまれませんでした。簡単に言って私はその時まるで

主人公の蛇喰夢子にかけらも共感できませんでした。

 

そしてその後しばらくして、Netflixでアニメ化を発見。’デビルマン’や新しい’Fate’シリーズにかなり腹をたて、ほぼ100%NetflixのアニメをDisりましたが、実はその時

’賭けグルイ’ 第一期全部見てしまいました。

 

それなりに面白かったです。蛇喰夢子というキャラは、アニメ版で非常にきちんと作り上げられていました。実はこの作品好き嫌いは別として、Netflixで独占放映していたアニメの中では、たぶんProduction Valueの高いものだったと思います。

 

まあ、夢子のビジュアルは、姫カットの長い黒髪に、巨乳ですからもう、いかにも大人のオトコにアピールすること狙いの強調シーンも多いです。

 

’賭けグルイ’を強調するために、夢子がギャンブルに燃える時は、

性的としか見えないエクスタシーの表情を顕にしています。

 

ですから、正直見ていて

怖い

 

大体、ギャンブルそのモノが好きな夢子は、負けてもあまり答えない。彼女にとって大事なことは、ただ純粋に

 

賭けを楽しむこと

 

ああそういえば、’一期は夢よ、ただ狂え’なんてのありました。だから夢子なのでしょうか。

そういえばこの言葉が好きだったのは、本能寺で火の中に滅した、織田信長でしたね。

 

さて、先週このアニメの第二期がNetflixに上がりました。

 

第一期のストーリーは、このギャンブルの勝負で生徒のカーストすべてが決まってしまう恐ろしい学園。そんなシステムを作った生徒会と、そしてそのシステムそのものと、まるで戦うかのように夢子がギャンブルに狂うさまが描かれたわけです。

 

さて、第二期は、この蛇喰夢子という存在によって、何らかの根源的な刺激を受けた生徒会長桃喰 綺羅莉が、生徒会を解散し選挙を始めますが、第一期は生徒会役員を中心に主なギャンブルが行われたのに対し、今回は喰の一字を含む、桃喰の分家筋の一族から、各家の特殊な能力を武器に戦う新キャラが登場します。

 

第二期で際立ってくるのは、ギャンブルの

絶対公正を守る選挙管理委員会の行動。

 

このグループの委員たちは、委員長黄泉月 るなを筆頭として、皆着ぐるみを着ているという、人を食ったビジュアルですが、第一期以上にはっきりしてくるテーマがあるのです。

 

それは、公正なギャンブルの場では、

誰もが対等であるということ

 

そして、正しいギャンブラー、というよりこれはもう正しいリスクのとり方といったほうがいいでしょうが、

人事を尽くして天命を待つ。

 

振り返れば’天命を待つ’ことに、ほぼ性的なエクスタシーを感じる夢子は、その反面寸分の狂いもなく、場を読み相手の心もイカサマも見抜くのです。

 

これ以上はネタバレにナルので具体的なエピソードには触れませんが、第二期を通して私ははじめて、

蛇喰夢子が好きになった。

 

というか、私はギャンブルこそしないけど、人生でよほどリスクの多い道ばかり選んできたのです。

 

そして、とても夢子と共通点がないなんて言えないほど、そんなリスクをとった最大の理由は

ソッチのほうが面白そうだから

 

というわけで、リスクを取るのを怖がっているあなた、特にまだ若いのでしたら、十分な下調べはした上で、自分が面白そうと思う方を選んではどうでしょう。

 

人生は所詮、無理ゲーです。だってみな死ぬのですから。

 

だったら、つまらないより面白いほうが私はいいと結局思ってしまうのです。

 

そういう人間は、そう簡単に潰されません。だって、他人をわざわざ潰そうと思う人間というのは、単に自分が潰される可能性に常に怯えていたりするので。

 

実は、この一週間結構仕事がらみのことで、落ち込んでいましたが、何故かこの漫画に引っかかって、引っかかって、でこうやって掘り下げてみて、私実は夢子さんに

元気づけられてしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

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