’進撃の巨人’ アニメ Ep 54 (Season 3 Ep17)神回の3乗、ネタバレ全開でレビューします。

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アニメ版’進撃の巨人’はいつもアメリカでは日曜日の午後に更新です。ですが、なぜか昨日は遅れに遅れ、夜の10時過ぎにやっと更新。

漫画は読んでいませんが、アニメは初回から欠かさず見ています。この作品は、数ある名作アニメの中でも、アニメ制作者の熱気がすごいしろもの。

第三期の二部のOPって、いつも第一期と第二期のMix版みたいの感じだなと思いながら聞いているのですが、あの頃は象徴的にいわば歌われえいたものが、

今、現実に追いつかれてしまった。

前回のエピソードで、完全に追い込まれた人間側である調査師団の熾烈な反撃の回であることは知っていました。

NetでWikiを見れば、ネタバレ前回ですじの展開を読めますから。

ただ、アメリカの場合、TVで吹き替え版を見ている人もいます。おもしろいことに私が使っているCrunchy Rollというアメリカ最大のアニメストリーミングサービスでは、’進撃の巨人’の英語吹き替え版がありません。

こちらの本格的ファンは、ファンと名乗る以上字幕版を熱心に視聴します。まあ、ことIntense(どう訳せばいいのかな、濃い、迫力がある、という感じですが、なにより見るものに緊張を強いる感じ。手に汗握るだと単にEntertainmentでしょ。日本のアニメがここまで伸びた最大の理由がここにあるのですがね。)

アメリカで放映されたのは昨夜なのに、すでに色々なリアクションビデオがYoutubeに上がってます。

こちらは、12人のReaction 総集編ビデオ、

はいここから完全にネタバレ前回ですので、まだ見ていない方は先にエピソードを見てください。

後、’進撃の巨人’しばらく追っていないという人、アニメファンを自称するなら、さっさとおいついてください。

今回のようなエピソードを見ると、Netflixケイのアニメ風アニメが本物に追いつくのにはまだものすごく時間がかかるということが良くわかります。

さて、まず最初に何故私が、’神回の3乗’と呼んだのかについて、

理由は簡単、一つで神回登録できそうな見せ場がなんと3つあるから。

その1,リヴァイの反撃

相手は、投石で街全体を破壊し、さらに突撃してくる調査師団兵たちを、馬ごと嬉々として殺戮し続ける獣の巨人、

ひたすら緑の煙幕弾だけを打ち上げるこの自殺集団の行動を訝しみながらも、上から目線の大量虐殺を続けるのですが、その時、

緑の煙幕の真っ只中からリヴァイ登場

リヴァイの戦闘シーンは、空中戦の描写が秀でたアニメ’進撃の巨人’の最大の見所の一つですが、

この血まみれリヴァイの神業は比類がない。

なんどみても、カタルシスにゾクゾクします。

結果的に、ジークには逃げられますが、獣の巨人とその傀儡はリヴァイが壊滅します。

次に、ミカサと他の生き残りたちが鎧の巨人に立ち向かいます。

一度は倒したはずのこの巨人、超大型巨人の助けを得て復活。残る調査兵団はミカサを入れてほんの数名。対鎧の巨人平気、雷槍もあと残り3本、

作戦は、2本を顎に命中させ口を開いた状態にし、ミカサが口内に突撃して最後の一本をうちこんで、中の人間ライナーを弾き飛ばすというもの。

ですが、一本しか当たらず、口はまだ閉じたまま、そこへ死んだと思われていたハイジが登場して、見事顎に命中。

この辺ものすごく見せ方がうまい。

正直、日本映画ってまだ編集や見せ方でタルいと思わせるものが多いのに、

うまい

さて、問題は自分自身と巨人化しているエレンを除いた全員を、鎧の巨人へとむかわせた、アルミンの思惑。

あの、金髪美少年、脳筋のエレンやミカサに比べると、基本戦略家であるアルミンです。

この神回、リヴァイの神業も、ミカサと仲間たちの素晴らしい連携をも超えて、

アルミンがこの神回で、Heroの栄冠に輝くのです。

でも、栄冠がなんだというのでしょう。

このアルミンの壮絶な死に様は、正直正視に耐えない。

彼は、エレンの反撃のために時間稼ぎをします。

でもそれは、皮膚をやく熱風に身を焦がすことです。

彼は至って、冷静にこの巨大巨人の歯に、自分の立体機動装置の先端を打ち抜き、筋肉とことなり、それが固定されることを予測しそのとおりに実行する。

さらに、彼はこの巨大巨人が熱風を放出している間は、自分の筋肉を動かせたにことも見抜いてます。

最終的に、さらに最高温度まで上げられたこの熱風によって、

装置はとけ、黒焦げになる

彼の最後の言葉は、

海をみてくれ

アルミンの時間稼ぎの甲斐あって、人間に戻ったエレンは見事、ベルハルトを巨大巨人から抜き出し捕らえますが…

エレンはこの後、アルミンがいじめられて泣いていた頃のことを思い出します。

’僕は負けていないよ、僕は逃げていない。’

黒焦げのアルミンの死体と、もはや黒焦げになった巨大巨人を対比させながら、この回は静かに終わります。

はい、この先がどうなるのかWikiのおかげである程度は知っています。でもそれはもう問題ではありません。

今は、アルミンの最強の意志を悼んで、冥福を祈りましょう。