私が一番日本の時事関係の記事を読んでいて腹が立つのは、とにかく

 

感覚的で、かつ逸話としてまとめてしまうことです。

 

Anecdotalすぎる、ということです。

確かに、そういう記事を読みたいときもあります。でも、アメリカの大統領選みたいな大きな動きのある時事についてこれやられると、

 

本当にうんざりする。

 

まあ、日本人向けの国際時事に関しての記事だから、それでもいいといってしまえばおしまいですが。でも、国外に対してこうだと、結局いつまでたっても自国いて腹が立つのは、とにかく正確な事実関係の早くを必要とすること柄にたいして、簡単に

 

杜撰なデマがNetで広がること

 

たとえば、最近の伊藤詩織さんが、書類送検された件について、何故か、

 

書類送検=有罪、というデマがNetで飛び交っていてあきれた

 

大体、一番最近の数字ですと、書類送検されても、実際に起訴まで行くのは約3分の一。そして、たとえ起訴までいっても、今度は裁判になるわけですから、そこで有罪が確定するかどうかはもう、また全く別の話です。だから、書類送検=有罪というのは決定的にデマなわけです。

 

トランプびいきの人は、やたらリベラルメディアがどうのという言い方をするけど、それ以前に、普通に事実関係のチェックをしたほうがいいですよ。

 

というわけで、今回は、アメリカではなくイギリスの、TLDRという若い世代をTargetにしたNews MediaのYou tubeにあげられていたものです。

 

あ、この名前はもともと、Net スラングの TL;DR (Too long, didn’t read)からとったものです。つまり、長い記事はパスしそうな世代相手に、きちんとした内容をわかりやすく伝えようというはっきりとした意図のもとに政策されています。

 

後、イギリスのメディアなので、アメリカのメディアに比べて、非常に現実から一歩引いて覚めた感じのトーンなので、政治臭が気になるかたにもおすすめです。

 

アメリカの、Fox News 以外のNews Mediaは、ホストによってその人の政治的傾向がはっきり出ます。ただ、2016年の時点では、基本、いろいろな人が混ぜこぜだったのです。

 

それが、トランプの4年間のうちに、もともと共和党支持だった人や(MSNBCの朝のホストは元、共和党の下院議員で、オバマ政権に散々ケチつけてましたし。)より保守寄りの人たちが、ずいぶんアンチトランプになってしまったんです。

 

これを称して、′リベラル メディア’というのは非常におかしい。ほかの共和党政権の時は、こんなこと起きませんでしたから。

 

では、このVideoの内容にもどって、

 

If Polls Were Wrong in 2016, Can We Trust Them in 2020? Why Polls are More Reliable – TLDR News

 

 

Voice Overは、イギリス英語なので、日本人にとっては逆に聞きやすいかもしれません。英語の聞き取りをしたい方にはお勧めです。

 

ちなみにPollsの一番の訳語は、

世論調査 (アンケート)

 

ということになるのですが、特にアメリカの場合、書けているお金もその正確さも桁が違います。アメリカって、結局非常に

 

裁判と、統計を重要視する国ですから

 

さて、なじんでいるし英語のタイトルでの用語でもあるので、ここはすべて、Pollsで行きますね。

 

まず、最初のPoint

 

2016年の、全米レベルでの大統領選挙のPollは当たっていた

 

1%ほど減りましたが、それでも300万票以上の差をつけてクリントンの勝利でした。

 

が、大統領選挙は、投票数ではなく、州ごとの、投票人を取ることで決められます。まあ、ぶっちゃけ、投票人の割り当ては、人口の多い州ほど不利なので、たとえば全米最大のカリフォルニア州で、それこそ100万単位で勝っても、人口の少ない州でほんの

 

数万単位でまけて、選挙人をとられてしまう。

 

とまあ、日本の自民党有利が、小選挙区制によってかなり支えられてきたのと似てます。

 

実際、トランプ勝利を決めたのは、

Wisconsin 州

Michigan 州

Pennsylvania 州

で、どれも1%未満の差で、トランプが州を取りました。

さて、ここで問題になるのは、どうしてこんなことが起きたのか、そしてそれはPollが間違っていたのかということですね。

 

MichiganとPennsylvaniaのひっくり返りは、誤差の範囲ないです

 

ですから、ここもPollが間違っていたわけではない。ただ、トランプサポーターへのサンプルが十分でなかった可能性はのこる。

 

唯一、Pollが完全に外したのは、

 

Wisconsin州でした!!

 

で、アメリカではPollはシリアスなBusinessですから、どうしてこういう結果が出たのかもちろんきっちり調べます。

 

Pollは、性別、人種、年齢などで区別して、その州の人口を正確に反映するようにサンプリングするのですが、実は2016年のPollでは、これ以外にもう一つ非常に重要なFactorがあり、それの反映が現実から隔離していたということが分かったのです。で、そのFactorは、

 

Education, 教育レベルです

 

実は、教育レベルが低いほど、Pollへの解答率が低いことが分かっています。その一方、トランプサポーターは、とにかく学歴の低い人口に多い。

 

その結果、教育レベルできちんと分けてサンプリングをしていなかったので、トランプサポーターを拾え切っていなかったということになります。

 

2016年のPollと実際の選挙結果の開きの原因は、このEducationほどではありませんが、後二つあります。

 

二つ目は、最後までどちらかにするか決めなかった割合が、最終結果を左右するくらい大きかったこと。

そして、三つめは、同じように最後の最後で、民主党でも共和党でもないIndependentがTrumpに流れたことです。

 

では、ここまでを踏まえて、2020年はどう違うのか。

 

サンプリングは2016年よりずっと正確になりました。

 

さらに、

 

Bidenのリードは、ここ数か月50%を超していて、しかもヒラリーより大差

 

ですから、Pollを見る限り、基本Bidenがほぼ当確なのです。

 

では、何を民主党はそんなに心配しているのか。

 

これもやはり、

 

コロナがらみの問題

 

コロナ対策のひどさで、どんどん支持を失っているトランプですが、奥の手があるのです。

彼と彼のサポーターが具体的に何をしようかとしてるかというと、

 

なるべくBiden票を数えないようにする

 

これなんです。というのは、いまアメリカのコロナ禍は本当にひどいことになっているので、この火曜日が投票日であるのにも関わらず、もう、本当に多くの人が投票を済ませているのですが、

 

このEarly Votingの大多数がMail in Votingです。

 

で、Mail in Votingは、民主党有利なのもすでにわかっているので、トランプ側は、どうにかして自分の都合の悪い票を無効にしようと、策を練っています。

 

長くなりましたので、続きは明日にします。

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