長時間仕事は生産性が上がらないし、日本を不幸にしていると改めて思いました。

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日本時間ではもう土曜日の朝。でも正直疲れている。

私はアメリカ暮らしが長いから、完全に週休二日制に慣れている。だから土曜日である今日、この後ほぼ丸一日結構きつい仕事をしなくてはならないと思うとつらい。

昨日は、妹と営業部長と私の3人で、妹の会社の働き方改革の第一歩として、

Flex Timeをどう導入していくかという話のはずだった。

部長のほうは、下調べをお願いしたこともあり、昨日の段階ではもうかなり乗り気になっていた。

さらに、厚労省はすでにFlex Time導入のための手続きなどを明文化しているらしいので、昨日の会議はスムーズにいくと勝手に思い込んでいた。

それが、今回のネックは妹だった。とにかく何かにつけて反対する。こちらが説明すると話題を変える、でまたほかの反対する理由をもってくる。

私は金曜日の午後ということもあり、とうとう切れてしまった。まあ、一度爆発させると気分が収まるので、その後収束したのだが。ともかくいろいろなことを9月中旬まで保留にすることで落ち着いた。

そして、一つ思ったのは、

日本人は仕事に長時間拘束されることに慣れすぎている

たとえば、妹のいる建築業界の場合、土曜日現場が動いているのは当たり前。アメリカのこの手の作業現場はもはや移民第一世代が圧倒的に多いけど、それでも土日はしっかり休む。

大体アメリカは、ヨーロッパに比べると決して働く人への保護があつい国ではない。でも、それでも週休二日だけは、さすがにずいぶん前から当たり前になっている。

お店などは、年中無休のところもあるけど、そういうところだってシフトを組んで週休二日になっている。

妹の会社の場合、本社ではIT化によって、最終的にはリモートワークもFlex Timeも可能になるけど、その一方で工事現場は旧態依然のままです。

これはもう、制度レベルで現場の週休二日を規定しない限り無理なのかもしれない。

話を聞けば聞くほど、正直その構造的ブラックさに頭を抱え込んでしまう。今やっと、仕事日を調整して、一回か2回は週二日休めるようにするのがやっとだという。

さらに、往復に時間がかかるので、それによって取られてしまう個人時間も多すぎる。

日本人がここまで不幸で、ここまで自分であまりものを考えず、ただただ我慢だけする癖がついてしまったのは、

通勤時間含めての長時間労働を続けているから

だから、今度のコロナ禍でロックダウンを経験したことは、実は日本にとって奇貨です。

いままでは、結局リモートワークをはじめとする働き方改革は無理だと思いこまされてきました。

でも、ふたを開けてみたら、

  • 別に仕事そのものにはたいして困らない。
  • いつの間にかいろいろな便利なツールが出来ている。
  • 逆にIT化の必要性と可能性もしっかり見えてきた。

だから、若い人達はもう、この未来がまるで展望できない日本で、とてもじゃないが昭和と同じ働き方をしたいとは思わない。

それが当たり前だと思う。

妹の拒否反応は、私が今回いろいろなことを一度の開始しようとしたせいもありました。ただ、私にしてみれば、コロナによる自主隔離時間で2週間がつぶれたことでかなりあせっていました。

あとやはり、妹自身もかなりいっぱいいっぱいなのだと思う。でも、だからこそ先に進むべき時が来てはいるのだけど。

とにかく、このままでは日本は本当にひどい国になりそうでこわい。でも、その一方でコロナ禍がこの国の膠着状態を打ち破るきっかけになることも可能だと思います。