‘日本人はなぜ自虐的になったのか’ 占領とWGIP  有馬哲夫著、を読んで思ったこと  その3 慰安婦問題にどう対処すべきか

シェアする

最初に、日本人の団塊世代の次に生まれた女性として、慰安婦問題に私が何を感じるかをはっきりさせましょう。

はじめて慰安婦という言葉とその意味することを学んだとき、私に生まれた感情は

圧倒的な嫌悪でした。

こじれにこじれてしまった日韓併合時代の韓国人慰安婦問題について何か語る前に、男性は特に私が、そして現代女性なら普通に抱くこの嫌悪について少し内省してみてほしいのです。

慰安婦は、そもそも日本の問題だけではありません。欧米諸国も、アジアも呼び名や、制度のタイプは変われど、第二次大戦後かなり立って本格的に女性の地位向上が確立されるまで、当たり前のように設けてきた制度です。

まあ太古の昔から、戦争に

略奪と強姦はつきものでしたよね。

だからこその、基本的な反戦なのですがね。

この手の政府がサポートし、兵士たちが規律を守りながら殺し合いにいそしめるように’安全に、犯罪を犯すことなく性欲を発散させるように設けた公娼制度は、

占領米軍も要求し、日本政府は当たり前のように設置

さらに、朝鮮戦争中はすでに日本から独立していた韓国も設置

今の若い世代はこういう史実すべてわかっているのだろうか。

私が一番やりきれないのは、韓国の元慰安婦たちは、まがりなりにも戦争の被害者と扱ってもらえるのに対し、

日本人の元慰安婦は、過去を恥じ補償なんて当然ありえない

日本の場合、正直一番私が憤りを覚えるのは、

特殊慰安施設協会

占領軍の性欲処理と、性犯罪予防のために、日本政府が1945年8月末には設置に動き出している。

韓国人慰安婦の中には、末端レベルでだまして連れてこられた女性がある程度の人数います。

が、この日本の戦後直後のの慰安婦たちは、何も知らない戦争未亡人などがかなり集められています。なにしろ募集要項には、娼婦が本業とは明記されてませんですから。

日本と韓国の男尊女卑文化は、ある種とても似ている。たとえば妓生と芸者とか。

まあ、少なくとも江戸時代の場合、明治以降のよじれた処女信仰はなかったので、今の私たちが考えるほど売春という職業が上からの道徳の押し付けによって2重に貶められることはなかったのですよね、

それが、明治以降の日本は、自分の都合で女性を娼婦として使い捨てにし、さらに世間的にも恥を押し付けてきた。

私なんか、韓流時代ドラマのせいもあって、李朝朝鮮の社会制度や状況を以前より知るようになった体たらくですが、すくなくとも韓国の非支配者層にとっては、日本領となって生活改善や、インフラ整備、そして普通教育が勧められたのは事実です。

だから、非支配者層の日本領下の韓国をよく知っている年配の世代は、決して日本領時代をすべて否定的に思い出すわけではない。

そこは、欧米諸国による植民地化プロセスとはかなり違うと私が知る限りの範囲では思っています。

さて、こういうもつれた糸のような歴史的状況の上に、さらに韓国自身の事大主義に根差した支配層の愛国主義がさらにことをわかりにくくしてます。

もちろん、GWIPの影響はあったにしろ、日本の外交力のなさも事態をさらに悪化されました。

結局今の時点で、韓国のあげつらう慰安婦問題の実情について、事実に基づいてのできる限りの反論をしても、

そんなものは誰も聞いてくれない

日本人の私たちにできることは、事実関係で反論することに重点を置くのではなく、慰安婦という形の、極端な女性蔑視と虐待について積極的に啓もうすることだと思います。

GWIPがらみでいうなら、占領軍のプレッシャーや、日本人に対する差別意識もあって、性犯罪防止の名目のもとに、占領軍の乱れた性欲に対応するために戦後日本政府は、日本人を大量にだまして国内慰安業務につかせたことだったりします。

つまり、戦争の2次災害で一番苦しむのは女と子供

で、この連載の最初にリストアップした、

2.慰安婦問題は、今後女性問題として日本がパラダイムシフトを率いるべきだ。

を、私は提案する。

ちなみに、日本はこと男女差別という面からみて、欧米どころか今やほとんどの国に比べてもものすごく遅れているとみなされていることをお忘れなく。

少子化なんて当然でしょう。

だって、貧困層で一番多いのは、

Single Mother ですし。

こと女性のライフスタイルに関する限り、もし仕事も子育てもなんて思ったら最後、

無理ゲーです。

だから、今の若い女の子たちは、逆に専業主婦のほうがチートでしょうという結論になる。