WGIP の存在を受け入れ、これについて学び始めるとき、私自身が一番気にしているのはやはり自分の立ち位置と信条です。

 

私の原点は、昨日も書きましたが、

ホロコーストと原爆にたいしての根源的な恐怖ですから。

 

だから、WGIPがいかに戦後の言説をよじれたものにしてしまったのかということを受け入れる反面、そう簡単に改憲論者の言説を受け入れる気はありません。

 

ともあれ、昨日最後にはっきりさせた点について、今日から説明していこうと思います。

 

1.憲法第九条はアメリカに押し付けられたものであるからこそ、世界唯一の平和条項としてむしろ保持するべきだと思う。

歳をとるにつれて、世の中のいろいろなことがらが最初予想していたよりずっと複雑でニュアンスに満ちたものであると正直思うようになってきています。

 

その一つが自衛隊に対する私の立ち位置です。もともとは、自衛隊など廃止してし合えばよいとナイーブに信じていましたから。

 

それが、アメリカという移民の国にこんなに長くいつづけていると、この世界の移民や難民の辛苦がいやでも目に入ってくる。

 

まあ、若い頃って単純に、殺すより殺されたほうがまし、蹂躙するくらいなら、蹂躙されるほうあましぐらいの気持ちがありました。

 

あと、今思うと自己評価が非常に低く、守るものを持ちえなかった。

 

今はそれがまず第一に違う。

 

私には娘という自分の命に代えても守りたいものがある。

 

娘はほとんど日本語が話せませんが、それでも何度かの夏休みを経験した後で、すっかり日本が好きになってしまいました。

 

ですから、私は今の自衛隊の存続を望みます。そしてこの専守防衛の軍事力にきちんとそれなりの予算を振ることを認めます。

 

ただし、あくまで、

 

憲法第9条を守る

 

アメリカの都合にあわせて、日本の自衛隊の機能をこれ以上拡張する必要はありません。

 

自分の中で、改憲か護憲か、そして自衛隊の存続か廃止かを考え混乱していた時、結構読み込んでいる柄谷行人の言説が助けてくれました。

 

彼は、むしろ憲法第九条が、アメリカのリアルに比べても極端に理想主義だったからこそ、これを、ちょうどヨーロッパが本来ユダヤ教の分派であるキリスト教をここまで広げ発達させたことに、モデルを見出しているのです。

 

私たちは、もっと積極的に

 

平和の伝道者となればいいのです。

 

それこそアメリカの後ろに隠れてばかりいるのではなく。

 

大体、中国が国際舞台に躍り出て、あっという間に国連でコンセンサスを取り付けスタープレイヤーになってしまったのを日本は簡単に許したのですよ。

 

こういう外交上の無策をほっておいて、

 

改憲を言うなといいたい。

 

外交力の一つとして、実は経済力も重要ですが、日本は、

 

腐ってもG7ですよ。

 

中国のGDPはずいぶん前に世界2位になりましたが、今後ますます中国がこの国際経済倶楽部のメンバーに加入できる可能性はもっと減っていると思います。

 

中国は、賄賂とパテント違反の国ですから。あ、共産主義だし

 

ともあれ、改憲論者でないと愛国者とは言えないというバカにはどんどん反論しましょう。

 

同時に、GWIPのそんざいを受け入れ、日本の自虐史観を拒否することが、即右翼化であり歴史修正主義者であるとする頭の固いいわゆるリベラルの押し付けも拒否しましょう。

 

私は、

 

  • 天皇制の存続を認めます。ただしさっさと女系継承を可能にすべきです。これは万世一系という神話から、Head of the Stateとしてシステムへの明確な移行ということです。
  • 改憲どころか、アメリカにとっても本来理想が過ぎた第九条を、むしろ錦の旗として担ぎ、外交力を磨き、反戦に励みましょう。
  • 日本の文化に誇りを持ちましょう。それは右翼になることとは違う。
  • 終戦記念日以外に、時々靖国神社のお参りしましょう。

アメリカにいると感じるのですが、日本は日本人が感じている以上に、かなりユニークな国です。それはいわゆるハードだけでなくソフトも。

 

例えば、アニメなどがここまで広がっていった背景には、明らかにその基本メッセージや、価値観、そして日本的幸福の情景が受け入れられたからこそです。

 

もちろん、アメリカひとつとっても日本の文化や価値観に魅かれる人たちはまだそこまで大きくはありません。

 

でも、その一方で、特に若い世代だけを見るとこういう変化は私が最初に渡米したことに比べ、信じられないようなレベルに達しています。

 

大体アメリカ事態も、今大きな変化の波にさらされているわけですが、ただし、人口動態は若い世代と有色人種の割合が最終的に、白人のより保守的な層を凌駕していくことははっきりしてますが。まあ、その危機感こそが、白人のより中道保守の部分にトランプ支持をさせたのですがね。

 

話がひどく飛びますが、アニメの世界では、アメリカってほとんど悪役なのですよね。というか帝国とは、最終的には悪なのです。

 

2020年、私たちは、愛国の新世代となりましょう。

 

そうそう、天皇制を私は支持します。正直にいって、外交上とても便利で都合がいいから。まあ日本の商標みたいなもんだと思ってます。ただし右翼に’万世一系’という神話を利用されるのは嫌です。だからこそ、たとえばヨーロッパの王室はほとんどそうですが女系天皇をさっさと認めるべきでしょう。だいたい、今の皇室の若い世代のなかで、愛子様が一番優秀だし!!

 

正直、GWIPを真実として自分が受け入れたうえで、自分の根本的価値と、自虐観からの解放をどう整理するのか心配してましたが、実際に書き出してみると思いのほか簡単でした。

 

ちなみに、私にとっての国体は天皇家ではないのです。日本人がとにかく一番なくしてはいけないものそれは、

 

日本語です。

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