La Paix 日本橋三越裏の珠玉のフレンチは訪れるごとに進化している感じがすごい。

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今回の日本滞在最後のNight Outは、ここのところ日本に来るたびに伺っている、日本橋三越裏の小さな地下レストランLa Paix.

小さいけど半個室が二つもあり、仕事の会食にも向きます。

私が妹を連れて行って以来、妹がなんどかお得意さんと会食をして喜ばれてるそうなので、そういう話を聞くと嬉しい。

2015年から、日本にまた定期的に戻るようになってから、仕事がらみの会食を主な口実にしながら、ずいぶんといろいろなレストランを試しましたが、料理、コスパ、サービス全部含めて私はここが一番です。

もちろん、私が訪れるレストランは、実家のある江東区に隣接する中央区のそれも銀座まではいかない、東京、日本橋、人形町界隈だけですが。

料理だけですと、人形町のお肉の割烹花柳も大好きですが、あいにく去年から大幅値上げで、どうもコースの肉料理の品数が一つ増えた感じで、余分になった感じが否めません。

何よりあそこは、ステーキハウスと違った形で、いろいろな日本の特選牛が食べられるので、

中国などのお金持ち観光客に大人気

だから、予約のとりにくいこと。

さらに、確かに完成されたメニューはとてもとてもおいしいのですが、特別季節感を出すわけではない。

少し前から、晩夏からの季節メニュー松茸コースとかやってますが、肝心の松茸が少しもおいしくなくて、一度で嫌になりました。ただ高いばかり。

もちろん定番のお肉はほかでは食べられないおいしさなのでまたいきますけど。

それはともかく、フレンチのLa Paixは逆にいつも、

季節感をかんじさせてくれます。

オードブルのひとつは、ハマグリを使い清涼感のあるソース。そしてなんといってもフランス産の白いアスパラが春を食べている感じでした。

メインの魚の金目鯛もとてもおいしかったのですが、さらにお肉のアントレが仔羊というのがまた私にとって春らしい。

欧米ですと、春最大の祭日はEaster,復活祭。そしてこのお祝いのメインは普通仔羊のローストが定番なのです。付け合わせの芽キャベツを焼いたものがまたおいしかった。

こちらの場合、デザートも凝ってます。

まずは、定番のそば粉のブラマンジェがでてきて、これが口の中をすっきりとさせてくれる。

そのあと、今日のデザート。これはたいていすごく凝っているのです。昨日はチョコレートのムースに、しょうがのアイスリームに、さらにソースとクランチを合わせた複雑なおいしさ。

でもここで終わらずに、一番最後になぜか自家製のアイス最中。しかも中のアイスクリームは

蕗の薹のふれーばー

そして、最後にはしっかり25年物のカルバドスをいただきました。

ワインは、それぞれ飲める量が全く違うので、グラスで頼みます。あと妹はまるっきりアルコールがだめなのですが、ここの場合いわゆるジュース類も凝ったセレクション。ブドウ100%のぶどうジュースから、自家製のとてもぴりっとしたジンジャーエールまで。

なんか、いかにものレストラン評ぽくなってしまったけど、ここのOriginalityはすごいと思ってしまいます。

それでいて、確かにコースのみですが、コスパいいですよ。お料理は13000円ですから。

そしてここサービスも良いのです。食べ物の説明もなぜか押しつけがましくない。

ああ、そうそう、食器と盛り付けも独特です。使っている食器がかなりユニークですよ。

最後にワインですが、ここのグラスワインはすべてフレンチワインというのがかなりの子だわいだと思います。

昨日はモンラッシェがありました。これすごくおいしいだけでなく、香りが少しづつ変化し、味もお料理が変わるごとに違った味わいになるという不思議な代物でした。

あんまりこのいっぱいを楽しんでしまったので、二杯目ついいつものように赤を頼んで正直こうかいしてしまいました。だってモンラッシェに比べると、まるで印象が薄かったのです。

ちなみにここ、ミシュランの星一だそうです。まあそんなことどうでもいいのですけど。

まあ、私にとって一番うれしいことは、初めての時は反応がいまいちだった妹が、このレストランをかなり気に入ってくれたことです。

でも、帰宅するころには、完全に食べ過ぎかつ飲みすぎ状態っでした。もう年なので無理はできないですね。でも、おいしくて楽しかった。