箕輪厚介氏という若手名物編集者がいる。個人で本も出している。ちょっと読んでみたかったけど、よく考えて私には若すぎる本なのでぐっととどまった。
怪物編集者 見城徹のもとで完全に花ひらいた才能。というか見城氏のもとへ押しかけ編集者になったのかな。
とにかくこの人、構造不況の続く出版界で、紙の本のベストセラーを連発してきたのだからすごい。
『多動力』(堀江貴文)、『お金2.0』(佐藤航陽)、『日本再興戦略』(落合陽一)、『人生の勝算』(前田裕二)
あ、ロックダウン下での、Net 会談を見たくてつい一年メンバー登録してしまった、NewsPicksで、Newspicks Booksというのもやってるということを今日知った。
さらに、このかた「箕輪編集室」という人気のあるオンラインサロンをやっていて、個々のメンバーシップの収入だけで月収100万を超えている。
さらにさらに、最近はTVのNews showのコメンテーターもやっているらしい。
で、この人が
文春砲で、セクハラ事件を告発されたらしい
なんで、こんな漠然とした言い方になるかというと、正直なところ事件そのものが起こったのは、3年前らしい。
エイベックス会長・松浦勝人という人のの自伝を執筆していたライター女性・Aさんという人の告発による。
で、ここまで時間がかかった最大の理由は、たぶんAさんが、どうやら数か月かかったらしいこの取材のギャラを払ってもらいたいがために、我慢していたらしい。
ぶっちゃけこの話を読んでまず思ったのは、アメリカ的基準から考えて、Aさんのセクハラは確かにあったのだと思う。
なんでそんなことが言えるかというと、私もフリーランスのライターとして働いていた期間が結構ある。
出版業界、そしてマスコミには、’セクハラ’’モラハラ’当たり前の男が一定数いる
大体、出版関係だと5-10%、これがTVとか広告業界だともっと高い。
でもまあ、’セクハラ’はともかく、フリーランスなら同性からの’モラハラ’にさらされることもある。あ、でもこれって日本特有の、
業者へのマウントか
ともかく、取材が中心でのフリーランスライターって結構立場が弱い。しかも、出版社って大抵のところは、結局中小企業だから、口約束で仕事を発注したものの、結局何らかの理由で本が出ず、取材したほうは泣き寝入りなんてことも結構ある。
正直私自身、本は出したものの全く売れず、自分を含め全員ギャラなしという苦い経験もあったし。
いまだって、Webの記事を書いて、ギャラがほとんどタダと変わりないなんて闇話はそこら中に転がっている。
だから少し前に書いたけど、ストレスやモラハラ、セクハラ、マウントがないという理由だけでも、昼間の仕事とは別に、Blogをしこしこやったり、Note みたいなサービスでじかに自分の記事を売ったほうがいいと思えている。
ともあれ、編集者でも、広告代理店のProducerでも、TV番組のDirectorでも、とにかくこういう世界は、枕営業を期待されたりする部分がすごく残っている。
ただ、男の意識がそんなまんまであるにもかかわらず、時代は動いている。
例の伊藤詩織さんの事件にしたって、日本にはこの事件が、
海外でどれだか大きく取り上げられたかわかってない
そういえば、この伊藤詩織さんについ最近訴えられた漫画家はすみとしこという人ですが、こういう本が出版されているということにショックを受けるような、そんな作品ばかり書かれてるみたい。
この人の漫画、マジ外国人の当事者に見つかったらかなりやばいと思います。
で、このひとは伊藤詩織さんの強姦もみ消し事件についてものすごい誹謗中傷をしているわけですが、今回タイミングよく(木村花さん事件の記憶があるうちに)訴えられて当然でしょう。
でも、こういうこと書くと日本人の一定数以上のオジサンたちが、やれ大げさだのなんだの被害妄想だの言うんでしょうね。
だから、男女差別指数で153ヶ国中121位なんでしょ
まあ、箕輪氏の事件についても、彼が自分ばかり売れる本を作って、結果すごくねたまれているからこんな事件に巻き込まれたと感じる感性、私には理解できます。
箕輪氏より、もっともっとひどい人は山ほどいるわけで。それこそ伊藤詩織を強姦した山口なんていわばエリートだし。
たとえば、変な逆恨み発言でなく、箕輪氏が、伊藤詩織さんの事件について、あるいは日本の男女差別指数がどうしてここまでひくいのかについて、もし本でも出すのでしたら、私すごく読んでみたいです。
英語で職場のセクハラを示す状況として、
Hostile work environment
というコンセプトがあります。日本って、まだまだ国全体が、女性にとってこれですよ。
だから、いつまでたっても、
韓国に、慰安婦のことでいちゃもんつけられるのです。
そうそう、そういえば、日本だけなんです、キャバクラでも銀座のクラブでも、感情商売をするホステス業が繁盛するのは。
まあ、日本はいまや、逆に女性がリアルな男性に愛想をつかし、逆感情商売である、ホストクラブがやたらのびてますが。
でも、今度のロックダウンでどうなるのでしょうか。
いままで、とにかく同じ場所でなるべく同じ空気を吸わないことによって耐えてきた、どうしようもないオジサンたちと、今や家で顔を突き合わせる時間が極端に長くなってきてます。
アメリカは、人種差別で今すごく盛り上がってますが、
私は、これを機会に女性がNoを突き付けてほしい。