いや、朝っぱらから腹を立ててます。まあ、日本の’男女平等ランキング’が低いのはわかってましたが、更に下がるとかないでしょ。

男女平等ランキング、日本は過去最低に 中国、韓国、UAEより下

 

これ下がったということは、別に日本が以前よりひどくなったというわけではありません。

そうではなくて、世界的流れとして、ジェンダーギャップを埋めようとする動きが着々と進んでいるということです。

正直、中国より下なのは当然でしょう。あの国はいまや性差より、出身地域差のほうがそもそもずっと大きいし。後、ほかにも日本と決定的に違う文化背景もあるし。(中国は、ある程度以上のキャリアを持っている人は、割と平気で家事を外注したりするのが当たり前。さらに一人っ子制作もあり、とにかく親が子供の世話をする。)

 

でも、正直言ってショックなのは、

韓国にすら抜かれたところ

 

韓国は、日本と並びアジア諸国のなかで一番ジェンダーギャップのひどい国です。アジア諸国の場合、基本ジェンダーギャップより、経済格差のほうがずっと大きな問題なので。

 

つまり、一定の教育を受けた層に関しては、日本よりずっと、ずっとジェンダーギャップの解消が進んでいるということです。

 

まずトップテン、4位まで相変わらず北欧4国が占めています。8位に昨年の21位から急上昇したスペインが、そして10位にG7トップとなったドイツが入ってます。

残りのG7の順位は、

  • フランス 15位
  • カナダ 19位
  • 英国  21位
  • アメリカ 53位
  • イタリア 76位

 

そして、

  • 中国 106位
  • 韓国 108位
  • インド 112位

日本 121位 過去最低

 

ちなみに、日本の直前と後ろはなんと、

  • UAE 120位
  • クウェート 122位

 

日本の記事が細かくなかったので、371ページにわたるオリジナルのレポートを参照しました。

リンクはこちら

 

このリポートの9ページ目に、全ランキングが載ってます。これだけでも見てみると面白いです。

 

更にレポートの分析と要約がこちら

 

なんだかんだと指数そのものは、なんと101カ国において改善してるのです。(前149カ国)

 

では、日本の何が一番問題なのか。最大の問題は単純です。

世界のトレンドと関係なく、相変わらずジェンダーギャップを放置です。

 

日本の場合、とにかく政治参加の指数がひどい。

まあ、男のそれもかなり人格的にも能力的にも問題のある男のまねをしないと議員さんに慣れない国ですし。

いまだ、この日経ビジネスオンライン版のコメントにも、

やれ、能力のある女性がいない
女性も女性に投票したに

なんてのがありますが、一体いつの時代の話なんでしょう。

 

もう、目に入るものすべてことジェンダーギャップに関する限り、日本は異常です。

私が住んでいるのはアメリカで、ほかのG7に比べると、かなりまだジェンダーギャップに色々問題のある国です。なんせアメリカの保守層というのは本当に後ろ向きなので。

 

でも、少なくとも建前、法律、そしてメデイアレベルでは、だいぶ日本と違いますから。

 

例えば、ディズニーは本当に逆に呆れるほど、ダイバーシティにこだわっているし。

 

何より一番目につくのは、日本のニュースショウでも、バラエティでも、すべて

男が司会、女はサブ

 

あれすごい刷り込みですよ。

 

私は、中高女子校でしたので、

女は万年副委員長設定からは免れてますが

 

まあ、クリントンが何故か負けて、トランプが大統領になって、流石にこれはやばいと思った女性が増えたせいか、アメリカの場合下院は2016年に民主党の大躍進とともに、女性議員が増えましたし。

 

そうそう、下院議長は、いまや民主党の要のペロシさんです。(このひとは、とにかく戦略的動きがうまいと評価されてます。)

 

トランプが大統領になって、当然政治がらみの風刺コメディは活気づきましたが、なかでも一番頭角を表したのは、女性Samantah Bee

 

そして、私も繰り返し取り上げた、MSNBCのスターニュースキャスターは、もちろんRachel Maddow. めでたくそれまで最高視聴率をとっていたFox Newsの同時枠をぶち切りました。

 

 

こういうのに慣れていて、日本に戻ってTVをつけると、はっきり言って

異様です。

 

日本は日本なって思わないほうがいいですよ。女性の能力を活かせなかったり、性差別を野放しにしておくような会社は、どんどん淘汰されていきます。

 

アメリカの最近の動きで大きいのは、ハイテック系の社内文化の見直しですね。こういうことが可能なのは、社会レベルでの大きな流れがあるからです。

 

さて、日本が取り残されている、全てが未だあまりに遅れていると言いましたが、一つだけひどく悪化した指標があります。

 

それは、教育指数、全体のランキングが65位から91位まで落ちているのですが、実はその最大の理由は、

小項目では中等教育への就学率が1位から128位に落ちている!!

 

これは、すごく怖いです。

 

シングルマザーを始めとする増大する貧困層で、子供を中等教育にやれない家庭が目に余るほど増えてきたいということですから。

 

この数字の怖さを今の日本人はどれだけわかっていることやら。

 

いまだに、少子化を食い止めるには女性が働かないほうがいいなんて馬鹿な男が蔓延する日本ですが、これはさすがの私も、

 

日本オワコン化の引き金になりかねませんよ。

 

今回は、長くなってしまったのでこの続きまた書きますね。もう少し具体的に日本のどこがおかしいか、詰めたいと思います。

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