昨日に引き続き、日本の会社文化の異様さと、後ろ向きさ加減の話です。
この話ももうとてもじゃないけど、無視できない物凄さ。でも、日本の会社のどうしようもないあるあるですよね。
2日続けて東洋経済だけど、だってあまりに納得がいく内容です。
国内営業部に「外国人を配属した会社」の大失敗、「営業のために方言を学ぶのはちょっと…」
この著者は、さすがに日独ハーフ。
本はこちら、
ほら、昔からよくあったでしょう。大企業で若手にMBAを取らせるのがはやって、でせっかく外国で頑張っていろいろな知識を身に着けてきたのに、いざ社に戻ってみると、
ひたすら煙たがられる
そしてこの記事に抜粋されたお話というのは、MBAならぬ、’日本企業でせっかく働きたいとやってきた優秀な外国人を’
心底あきれさせるという事例ですよ。
正直、これ本当かよというほとんど笑ってしまうお話なのですが、でも実は似たようなことは日本の企業、そして国の官僚機関だって一向になくなりはしないでしょうね。
とあるデンマーク語、英語、フランス語、そして日本語ができるデンマーク人の女性がヨーロッパとも盛んなBusiness がある日本の旅行会社に雇われたのだそうです。
普通にかんがえて、こういう人どういうところに配置しますか?
当然、彼女のマルチリンガル力が生かせる部署になるはずですよね。
ところが蓋を開けてみたら、この方はなんと国内営業部、それも日本人客だけを相手にする部署に配属されたのです。
さらに、中心となるタスクは、
日本人のそれも地方からのお客様の電話をとること
あのさー、私アメリカで何十年も暮らしてるけど、やっぱり電話だけで話すのはいまだにきついよ。
しかも、この方の場合は、お客様の中には結構なまりのある方がいたらしい。
なんでこんなことになったのかというと、その会社の基本方針では、どんなにキャリアがあろうが、特殊能力があろうが、
’新人はすべて国内営業部から始める’
という方針なのだそうです。
でこの方は、さんざん苦労し、しかも丁寧語がなってないといちゃもんもつけられ、もちろん営業成績は上がらない。どうにかしてほしいと相談しても、
これが決まりだから
と請け合ってもらえず、もちろんさっさとやめられてしまいました。
で、体育会系の精神論まんまといわれてしまうのは、たとえば中学で花形だった選手も、高校一年生でまた部活を始めれば、どうしたって新人としてそして部内のピラミッドの底辺として例えば球拾いとかやらされるわけ。これです。
こういうのがそれなりに機能する組織というのもあると思いますよ。とくに昭和の日本には多かった。それこそちょっと我慢すれば、必ず未来は開けるという予定調和のもとに見な納得してましたから。
でも、それは、
昭和の、そして実は歴史の偶然が生んだおとぎ話だった
これは、能力のある人を使いこなせないという事象だけど、たぶんそれ以上に問題なのは、
どうでもいいことを後生大事にやり続けること
例えば、稟議書作って、いちいちハンコ押すとかもう典型的でしょう。
そこまで誰もがやれるわけではないけど、体育会系の真逆のアプローチはこんな感じ。
プロスポーツ、それも個人プレイが中心のスポーツの場合、プロを目指す人たちははなっから
部活なんてやらず、コーチにつく
もしくはそこまでいかなくとも、例えばテニス部なんてものに入ったら、新人はシッカリ球拾いだけど、私立のテニスクラブだったら、そこで訓練している人は、
球拾いに貴重な時間を費やさないでしょう。
にほんて、オジサンの価値観にいまだ支配されているから、会社じゃなくてもとにかく精神論のオンパレード。
例えば女性の家事問題。
家事を全くやらないくせに、オジサンてやれ手作りだの、丁寧にやれだの本当にうるさい。
大体日本で皿洗い機があまり普及しない最大の理由は、
日本的お茶碗、お椀、おかず皿と細かいから
もちろん、たまに趣味で作るとか、ゆっくり料理に時間をかけられるひととか、そもそも料理が専門ならいいですよ。
でも、働いていて子供もいて、
ワンプレートで皿洗い機使用、一番楽でしょう
本当に、やりたくないことはなるべくやらないか、機械にやらせるか、お金出してほかの人にやってもらう。
で、自分は、一番得意なことに集中する。もしくは一番重要なことに時間をかける。
これのどこが悪いんですか。
でも、おじさんて平気で女は家事をやってこそ一人前みたいな昭和のおとぎ話を平然と押し付ける。
だったら、自分で仕事しながら家事やら料理やら、育児やら全部やってみろというのだ。
実は、たまにはまるのです。Youtubeの’スカッとする話’系動画。
私だけじゃないよね、偉そうな亭主関白の男にモラハラされて、しまいにブチ切れ見事仕返しする話好きな人。
自分としてはどうでもいいことはもう、
さっさと手抜きましょう。
そして、自分の特異なところ、ことを生かして、もっと幸せになりましょうよ。