いやー、なんだかニュースが新型コロナウイルス一色になりつつあります。
実はさっき、Bobのお姉さんから電話があって、まじに日本に行くのをやめろといわれました。知り合いに親戚がタイに足止めを食らっている中国人がいるそうで、その人がいつ戻ってくるかわからないと泣いているのだそうです。
私はひとこと、タイや中国と日本は違います。そう言い返してしまいましたが。結局、アメリカ政府が、日本人の入国制限を始めない限り、日本行きは取りやめない。なぜなら高い航空券をキャンセルしたくないからと伝えました。かなり心配してくれたのはありがたいのですが、私、自分が感染してどうにかなってという心配は日本に関してあまりしてません。
とはいえ、お隣韓国の増え方はすごいですね。なんでも、CAさんで一人感染者が出たそうで、これは怖い。そういえば、私はANAで日本に行きますが、結構日本人以外のCAがいます。で、この人たちは果たして中国便も乗っているのかな?さすがきになります。
まあ、日本ではあの最悪なクルーズ船の後、クラスター感染はいまだ起きていません。これはかなりいい兆候だと思います。
結局、ひとりひとりがきちんと除菌する国民性が大きく影響しているのではないかと私は今のところ思っているのですが。
が、今日は、新型コロナウイルスそのものではなく、この問題が例えば日本にどんな影響を与ええるか考えてみます。
その前に、日本の場合まだあの東日本大震災から10年たっていないのですよね。
あれは、完全なWake Up Callであったわけで、私はアメリカにいましたが、ものすごくショックでした。
実は2011年の四月に、私のGreen Cardの最初の10年がきれるので、そろそろ真面目にアメリカの市民権取ろうかと悩んでいた矢先でした。
あの震災で、私の気持ちはいっぺんに代わりました。
あの時、いずれ日本に戻ることを心に決めたのです。
結局あの震災で日本そして日本人の何が変わったのでしょう。
若い人ほど、それまでの昭和のマテリアリズムを捨ててしまいましたね。
あれから、やたらミニマリストが増えたし。働き方改革とまではいわないけど、既存の組織が明日もあるという確固とした信頼は、亡くなってしまったと思います。
そして、福島の風評があったにもかかわらず、あれ以降の一番大きな変化は、
日本への観光客がどっと増えていったということ
サムネのグラフを見ていただければ分かりますが、2011年には、621万人まで落ち込んだのが、2019年には3000万人以上、
なんと5倍です
実は、震災後最大の事件は、
日本のブランド力が上がった
でしょう。
まあ、’日本すごい’的言説をすべてうのみにするわけではありませんが、日本人としては当たり前にやっていることが、日本以外では感動やら関心の対象になりやすいのは事実です。
少し前に、夜異種交流会にまめに出ていたことがあったのですが、そういう時私はあらかじめ、娘とBobに夕食を作ってから出かけます。
まあ、アメリカにいる間に、本当に料理の質が雑になりましたが、そうたいした物つくってません。でも、ある日、なんの気なしにその話をしたら、周り全員に死ぬほど驚かれて、逆にびっくりした経験があります。
というわけで、では今回の新型コロナウイルス騒ぎで、一体に日本に何が起きえるかということです。
それを考えていたら、日経ビジネスのこんな記事が目に入ってきたのです。
新型コロナウイルスが中国に広げた「テレワーク改革」
アメリカの場合、テレワークというか、クラウドベースのコラボレーションが広まったきっかけは、なんといっても継続的なコストカットの流れからでした。
何しろアメリカは広いので、いちいちMeetingのために、飛行機で飛びまわっていたら、すごいコストですよね。
それに比べて、今はZoomをはじめとするToolを使って、たいていの遠距離会議をクラウド経由で済ませてます。そして、私のような仕事もなるべく物理的なロケーションに関係なく、クライアントのお世話ができるように頑張ってるわけです。
で、この記事によると、特に学校とIT系から、中国で本格的にテレワークが進みそうです。
さて、全く同じことが日本にも言えるわけで、大企業やら、官公庁で、時差通勤やら、在宅ワークの日を設けるなどの新体制がとりいれられつつあるのですが、
いいな、いいなと思っていたら、こんな記事にぶつかりました。
「休めるのは“上級国民”だけ」新型コロナ非正規労働者の嘆き。テレワーク対象外に生活補償なし
そういえば、今現在の厚労省が、つくづく能無しで、基本休めというだけなのです。
でも確かに、非正規の方とか、有給なんてもちろんないし、休めといわれても、休んだらそのまんま収入が減ってやっていけないわけですよね。
これってすごく大事な問題で、国による対応が必要とされるべきではないですか?
実際、シンガポールでは、休んでもらうために、いわば日雇いの労働者クラスに対してすでに補償を支給しているのだそうです。
大体、スーパースプレッダーって、休むべき人が具合悪いのに、無理して働いているというケースが多いのですよ。
そうです、今国がやるべきことは、この際だから日本人に大規模な働き方改革を実行してもらうべきでしょう。
1.時差通勤を一般化し、Flex Timeとする。
2.週に数日は在宅勤務ができる体制をととのえる
3.有休とは別に、同じぐらいの日にちのPersonal Daysを設けて、安心して病欠、医療機関の利用などをしてもらう。
4.基本の労働時間を週40時間から週35時間に減らす
5.生活保護ではなく、Basic Income を導入する
世迷言と思いますか?
でも、これから、いろいろな突発事項やら、地球温暖化の未来やら、人口減少といったことに対応するには、このくらいやらないとたぶん日本はやっていけません。
つまり、日本という国は、日本人一人一人を大切にするべきなんです。