今朝、イケハヤさんの新記事でまずこのニュース知りました。で、東洋経済オンラインさんの記事今回はすごく良かった。
ヤフーのZOZO買収がアマゾンを意識する理由
ただし、同じ9月12日日本時間夜、ダイアモンド・オンラインの筆頭記事はこちら、
ZOZO失墜は本当か?「前澤商法」の限界を読み解く
内容は、いつものながらのZozo失墜という観点のお話。そして日経ビジネスは、ヤフー買収に触れているものの、
斜陽のZOZO、売り抜けた前沢氏の「すご腕」
内容は、前沢社長が結構高値で売り抜けた、すげーといっているだけで基本内容なし。
色々と変な記事もあるけど、私がなぜ東洋経済オンラインが一番好きな理由がわかった気がします。
なんなの、この偏向と情報量の少なさ。
ホリエモンバッシングの時を思い出しました。大体、日経系で一番面白いのは、旧日経Trendyの日経クロストレンド。今日もついApple Watch5の記事読みましたし。
さて、東洋経済さんの記事から私が初めて学んだ最大のことは、Zozoの強みが、
物流インフラへの巨額投資とその成功なんだそうです。
え、これってすごいじゃん。だって日本のE-commerceは、Amazon Japanを含めて物流が最大の課題でしょう。
しかも、アパレル系はこれがものすごくコストを圧迫していたのだそうです。なんでこういう話が今の今まで出てこなかったんでしょう。
日本に入ってくるRetailのニュースって、ともかくAmazonに偏ってますよね。でも、Amazon以前に、こと物流インフラに最初に大掛かりな投資をさせて成功させた企業があります。
それがアメリカ最大の総合スーパー、Walmart
Amazonがなんでも配達し始める前は、圧倒的に強かった。ここはSupply Chainを完全にIT化したことで、ものすごいコストカットに成功してるのです。だからRetailのTopをずーっとキープしてきたのです。
これはもう、MBAでSupply Chain Managementについて習うときに、お手本としてでてくるCaseです。
でも、AmazonはPrime Membershipとともに、配送費無料の商品をどんどん増やしていきました。まあ、そこから本当にAmazon の絶対王者への道が始まった感があるのです。
とはいえWalmartも頑張ってます。で、これは少なくともAmericaのAmazonの弱みと関係してます。
Walmartはまず値段に関してはAmazonと競合できてます。問題はデリバリーなのですが、もちろん配達します。
でも、Walmartの強みはAmazonとのガチの宅配ではなく、
店頭受け取りなのです。
実は、いくら宅配が便利と言ってもそうでないものがあります。それは家具や大物家電そしてとにかくかさばるものや重いもの。
この手のものはまだ、アマゾンそれほど強くないし、配達を頼むとさすが時間指定せざるおえなかったり、さらに別料金がかかることもあります。
その点、Walmartは最盛期に実店舗のNetworkを築いてしまったので、受け取り場所はいくらでもある。特に田舎などは基本Walmartでほとんどすべて済ますところもあるます。(診療所や、郵便ポスト、ファストフードとかまで。)
まあ、私はそんな田舎に住んでいるわけではありませんが、基本店舗Pick Upには最大のメリットがあります。
自分の好きなときにPick Upできる!!
いや、ここ数年冷暖房費の節約のために、部屋ごとのヒーターやACを増やしているのですが、これ買うのにWalmartを使ったら簡単で早くてサービスがいいのに驚きました。(これ、Ikeaとかに比べるとあまりの早さに感動します。)
そういえば、確か立花さんのブログを読んでいて、冷蔵庫の搬入に関しての記事があったのです。で、彼によると
ヨドバシカメラが最高だったそうです。
ヨドバシカメラの場合、配達は全部自社スタップなのだそうです。ネット通販はすべて送料無料だそうです。もちろんヨドバシカメラの場合も、全国にチェーン展開してますから。
まあ、アメリカと違って日本の大都市は基本車社会ではないからそこは店頭Pick UpのWalmartとは違うけど、配達の質に明らかに資本投下してますよね。
こういう配達絡みのDetailは、日本のNet通販がAmazonに対応するために重要ですよね。
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次に、アメリカのAmazonの場合高級健康系食品スーパーWholefoodの買収後、とにかく同日配達にものすごく力を入れてますが、ここで多分今後問題になりそうなのが、
Gig Economyに対する揺り返し
うちは毎週日曜日の朝Wholefoodに買いだしに出かけますが、もはや半分以上は食料品リスト片手にShoppingと配達を請け負っている人たちばかりですよ。
こういう人たちのばあい、基本契約のみですから自分の出来高以外はなんの収入もなく、さらに福利厚生一切ありません。
で、California州で、ついにGig Economy対する規制が州レベルで通過しました。
英語ですがこちら、
California’s controversial labor bill has passed the Senate. Experts forecast more worker rights, higher prices for services
たとえば、Uberという、いわば白タクサービスの場合、現実問題として運転手がこれだけでほぼ生計を建てているという状況があるわけで、まあUberはいろいろと評判が悪い。
さらに、IT系のなかにも、Bill Gatesを始めとして今のトップの勝ち組総取りの経済は長期的に問題だと思っている人たちがだんだん増えてきています。
この新法の細かい内容はまだ、これからです。が、基本的に本業として働いている契約社員を、正社員扱いにして福利厚生をなどを保証することを企業側に強制することです。
もちろん、一番厄介な肝は、どこで線引きをするかです。
今後来年の大統領選もからんで、ギグ・エコノミーに対抗する規制は焦点になるはずです。
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さて、最後に東洋経済オンラインの記事は、後もう一つ日本の特殊性について言及してます。それは、皆さんおなじみの
ポイントカード
アメリカには、日本と同じようなポイントカードないですよ。イヤーなんなのあの気前の良さ。
たとえば、私は日本に行くたびに、いろいろとDrugストアで買い物しますが、アプリすらなくても、’薬の福太郎’ すごい還元率で、しかもすぐ使えるのでびっくり。
ヨドバシのポイントも貯まるし使いやすいしいい。
私はあまりまだ使ってないので知りませんが、楽天のポイントカードもすごいですよね。
Amazonで、ある種のポイントがアメリカで有ることはあるのですが、
使えるもののリストがまるでだめです。
Departとか、Chainとか熱心に出すのはPointCardではなくて、その小売業限定のクレジットカードなんですよね。
だから、支出が増えて困るという人のお財布を除くと、やたら店舗限定やデパート系のクレジットカードを抱えていたりするのです。
私も一時期増えました。というのはこういうカードを最初に登録するときって結構いい割引条件が初回限定でつくのです。
でも、一度とあるアパレル系カードの支払いを見落としして遅れたときに、普通のクレジットカードの3倍ほどの遅延料を取られましたので、その時腹をたててすべて解約しました。
今は自分の銀行のクレジットカード2枚だけ。(Visa とMaster)
アメリカの場合、Pointではなくクーポンが多い。Net経由でもあるし。でも、ほとんどのクーポンは商品縛りなので私はこれもすぐやめました。
というわけで、日本の皆さんが私羨ましいです。