在宅勤務にして、もし通勤していたころと同じ時間数働いていたら、それは何かがおかしいと思います。

 

私自身としては、長い期間ではなかったけど一応大企業に勤めてアメリカで通勤していたこともあるし、さらに大昔まだ日本を出る前に、高卒のOLとしていわゆる事務をやっていたことも少しはあります。

 

で、OLをしていた時は、正直

 

通勤が一番疲れた。

 

仕事そのものは気合を入れてやれば本当に半日で終わってしまうし、後はむしろ電話番だったし。

 

アメリカで、大手コンサルで働いていた時も、私の通勤はほかの人に比べるとずいぶんと短くて楽だったけど、それでもオフィスについてすぐは仕事をする気に慣れず、ゆっくりパソコンや、Mainframeの端末を立ち上げたり、コーヒーを入れたりして時間を稼いだ。

 

コンサルといってもいわば下っ端のTech Supportから始めたので、Mainframeのお守と、なんとCobolのスパゲッティコードのデバッグとかが最初は主な仕事で、企業側が提供してくれる各種研修が本格的に忙しくなる前に、さっさとBig DataのStart Upを見つけて転職するというあっけなさだったけど。

 

残業はコンサルなのでいわば少し無理につけさせられた。ほらコンサルというのは時間でクライアントに請求書をきるので、本来そうそう定時に帰られては困るみたい。

 

まあ、こういう超大企業のコンサルだと、ある程度の残業は確かに要求させられる反面、いわゆる有休とその同数のPersonal Timeというのを、初年から合わせて4週間取ることができるので、あまり文句はなかったけど。

 

で、結果的に通勤以上で私が辛かったのは、

 

仕事のふりをすること

 

残業が嫌というより、引き延ばしが嫌だったのですね。だってもう

 

死ぬほど退屈でしたから

 

だから、通勤時間はほぼ倍になったけど、BigDataのStartUpに飛びついたのです。

 

結果的にこの会社長く持たなかったけど、勤め先としては一番楽しかった。というのは

 

とにかく習うことがいろいろあったのです。

 

数学のPH.Dと、かなり高い読解力の組み合わせは、いろいろなToolやプロセスをほぼ自力で学ぶのに最強の組み合わせで、EXCELのより高度な使い方とか、SASという統計ソフトの使い方とか、DATAベースの使い方とかせっせと学びながらのお仕事でした。ですから、

 

楽しかったのです。

 

で、今やっと在宅仕事に慣れてきて、正直頑張って仕事した日は、クライアントとのZoomの時間を含めて、大体、

 

6時間です。

 

これは実働です。仕事場に出勤してたとえ8時間勤務だとしても、普通は8時間ぎっしりと仕事するわけじゃないです。

 

雑談したり、なんとなくパソコンの前で仕事以外のことしていたりとかいう時間も、

 

仕事場にいる時間です。

 

正直、6時間の日はきつすぎる。大体昔々、通勤してオフィスで仕事していた時の密度だったら、むしろ

 

5時間いきません

 

ですから、在宅仕事を今までの同じ密度の結果で測るのなら、本来仕事時間そのものは最低3割方は減るはずなのです。

 

ということを考えていたら、今朝こんな記事が東洋経済オンラインで、目に入ってきました。

 

自粛生活に「幸福を感じた人」が口々に語る理由150人調査で見えてきた、意外な「要不要」

 

もちろん、失職や孤立など、Negativeな状況で辛い方もたくさんいますが、一方この記事を読んで私がうなずいたのは、

 

まるで、

 

今までの当たり前という悪夢から覚めた

 

人たちの’幸福感’なのです。

 

もう、わざわざきちんと朝化粧して、仕事用の洋服を着て長時間の満員電車に乗る必要がないということ、ただそれだけでどれほどQuality of Lifeが向上するかということです。

 

ですから、今までのように、まるでレミングの大群のように、

 

みんなと一緒に不幸せになるのやめたいと思いだすわけです。

 

私なんて、ずいぶん前にこの手のパターンから降りてしまいましたし。

 

あと、日本に比べるとアメリカはたとえば在宅勤務と同時に職場のカジュアル化すすんでますし、女性でもほとんど化粧しない人が圧倒的に多い。

 

男性の目を楽しませるだけに、’職場に潤いを’なんて美辞麗句に結局強要されて、雑用をおしつけられるだけどころか、小ぎれいにしろ男から魅力的に見えるようにしろというのも、日本のオジサン中心の、恐ろしい世界観です。

 

本当に日本の職場ってどうでもいいことに今までリソース使いすぎ。

 

アメリカの正常化にはまだ時間がかかりそうですが、日本の感染状況はかなり急速に改善しているようです。

 

で、どうするのでしょう。

 

正常化のもとに、すべても元の生産性が低く、みなが一緒に不幸になるライフスタイルにもどるのでしょうか。

 

それが一番今気になります。

 

アメリカにいる私は、もはや在宅勤務をきちんとやる方法の仕組みができつつあるので、外出はしますが、もはやオフィスに出かけるのは正直月数回にするつもりです。

 

これで、どれだけいろいろなリソースの節約になることか。

 

そう思うと私は結構今回の経験結果的には良かったとも思えてきます。

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