アメリカのStarbucks, Philadelphia店で、一年ほど前ちょっとした事件が起きました。

何も買わないで待っていた黒人男性と、そこに待ち合わせてやって来た同じく黒人男性を、ストアポリシーということで、警察を呼んで逮捕させたのです。

 

これで、Starbucksはものすごく叩かれました。もともとCoffee Shop Cultureというのは、イメージとしてはまあオープンでリベラルということもあり、Starbucksは結構このイメージに気を使ってます。

 

で、この後すぐ、社内でRacismなどに関する再訓練が行われ、各お店のOpen Policy の確認も行われました。

 

後、コレは全てのお店というわけではありませんでしたが、基本人通りが多い場所のスタバの場合、

トイレに入るのにはパスワードが必要でした。

 

さて、それから年が開け、私は春の日本訪問からもどり、久しぶりにいつも行くBaltimore市内の、Mt Vernonという、いわばレストランなどが多いエリアのスタバにやって来ましたが、なんと、

 

改装中

 

で、一ヶ月ほどしかたなく土曜日の朝は、他のCoffee Shop 行き。

 

で、5月のはじめ、ちょうど3週間前の土曜日に久しぶりに、行ってびっくり。第一印象は、

 

座るところが減った

 

で、第二印象は、カラースキームは生成りで明るくはなった。でもCommunity用の掲示板もなくなり、基本落ち着ける場所ではなく、コーヒーや食べ物を買って、さっさと出ていく場所になったという感じでした。

 

面白いことに、私の第一印象とは裏腹に、席数が減ってはいないのです。

 

ただ、まず椅子が、あまり長い間座っていたくない、デザインに変わったこと。

 

それと、大きな共有テーブルが、

いくつかのコーヒーテーブルが入れ替えられました。

 

これって、例えば一人が一つのテーブル席を占領していると、他の人がそこに相席するのはちょっとということになります。

 

以前は、一つの巨大なテーブルを皆で共有し、結構長々とラップトップを持ち出して、勉強したり仕事したりするのがとても楽でしたし。

 

日本でも、酔っぱらいが寝そべるのを防ぐために、長椅子をわざわざ仕切ってあったりすることあるでしょう。

 

あの理屈です。

 

この件に関しては、少なくともBaltimoreでは改めてNewsに、なってません。

 

ただ、私が今回スタバの変化について書く気になったのは、もう一つの大きな異変なのです。

 

私が行くスタバは、改装を期に、トイレのパスワードを取り除きました。そして今日改装以来初めて、トイレを使ったのですが、もう

ショックを受けました。

 

まず、空いていた方の扉を開けたら、

 

人間の排泄物が、便器だけでなく、

洗面台の上にもなすりつけられてました。

 

慌てて飛び出して初めて、’故障中’の張り紙に気がついたのです。

 

で、もう一方が空くのを待って、中にはいったところ、なんと

 

使い捨ての注射器を捨てるための容器が備え付けられてました。

 

つまりこれ、主にヘロイン中毒者が使った注射器を捨てるためのものです。

 

結局、パスワードをやめ、Open ポリシーに踏み切ったものの、もちろん色々な人がトイレを使うようになって、色々なものを残していくわけです。

 

で、使用後の注射器ほど、取扱が大変なものはありません。一つ間違えば、ヘルペス、いやエイズに感染する可能性だってあるのです。

 

で、Newsのバックログを調べたところ、こんな事になっていたのですね。

Starbucks will begin installing needle disposal boxes in some of its bathrooms

 

これ、今年の1月のNewsです。全米25都市の安全上必要性のあるスタバのトイレに、使用済み注射器のDisposal Boxを取り付ける方針を発表していたのです。

 

結局、ほんの数人のBadAppleが、都市のスタバを、どんどん居心地の悪い空間に変えているということですね。

 

日本の場合、まだホームレスの人たちは、スタバのようなところに入ってきませんが、この先日本の格差が進行すると、アメリカのような状況は生まれやすいとおもいます。

 

変な話ですが、日本で一番平和のありがたみを感じるのは、

トイレがキレイだということ

 

色々な人が使う可能性のある公衆トイレでさえ、基本こういう恐ろしさに出会わなくてすむのです。

 

 

日本人は今のところ貧乏でも、荒まないで済んでいます。

 

でも、親子三代に渡って、貧困が固定するとそこから本当の意味での民度の崩壊が始まります。

 

生まれたときからの絶望ほど人を狂わせるものはありません。

 

実は、この記事を書いているところにBobがやってきたので、スタバの異変について行ったのですが、彼はすごくショックを受けてました。

 

大体、トイレが今朝あんな風になっていたということは、今朝誰かがやったということです。私、少しトロイのかしら。もうあそこのトイレを使うのはやめたほうがいいのでしょうか?

 

そうか、だから基本アメリカの大都市って、どこもトイレが少なくて超不便だったのね。

 

なんとなく、娘が日本に行くと、妙に穏やかになる理由がわかった気がしました。ああ、また後2ヶ月弱で、日本に戻ります。

 

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