昨日は、事細かにレポートの内容をレビューしていて長くなってしまったので、果たして日本はこれからどういうことをすべきか、今日は7つ書き出してみます。

これは、ジェンダーギャップ是正先進国では普通にやっていることです。

G7の中では、日本、イタリアに続いて下から3番めのアメリカでもこの中でやっていることは多いのです。

 

一つはっきりさせておきたいのは、格差の是正はかなりジェンダーギャップの是正とかぶります。理由は簡単で、格差によって苦しむのはまず弱いものからだから。

 

というわけで、

 

1.シングルペアレンツサポートを充実させる

日本の場合、いまだに離婚後両方の親に親権を授与することがほぼないので、シングルペアレンツは、たいてい貧困化への、第一歩です。

 

さらに、ペアレンツといいましたが、実際のところ圧倒的にシングルマザーです。とある統計によると、すでにシングルマザーの約3分の一が貧困化しているそうで、昨日一番怖い変化としてあげた、中等教育への参加順位が急降下したのは、この辺に直に関わってきます。

 

良く、親になる資格もないのに子供を生んでという言い方をする人たちがいますが、まあそういうひとたちは、一方で’高年齢出産なんて不自然で可哀想’と平気で言うことが多い。

 

で、こういう人たちこそ少子化の解決策は、明治時代の(昭和ですらない)専業主婦と従順な下層労働者層だと思っている。

 

ですから、現実に生まれてしまった子どもたちと、その親達をサポートするのが火急な案件ではと思います。

 

同じ様に、

2.貧困ライン以下の育児、教育サポートを増やす

 

とにかく、義務教育卒業までのサポートをしっかりしないと日本に未来はないですよ。

 

ヨーロッパに比べると遅れているアメリカでさえ

公立学校ならランチも、教科書も高校卒業までただです。

 

義務教育は中学までですが、ただなのは高校まで。

高校と義務教育の違いは、授業についていけなかったら転校はできても、リピートはできません。

 

さらに、これはすべての公立校ではありませんが、中学いっぱいまでは、ランチだけでなく簡単な朝食を学校で無料で食べることができます。

 

娘は、裕福でない層が多い、Baltimore市内の公立でずっとやってきましたからこういうことをすべて肌身で知ってます。

 

ちなみに、娘が幼稚園から、日本の中2に当たる8年生までを過ごした公立学校は、Charter Schoolと言って、普通の公立に比べて極端に規模が小さく、後それほどですが’貧困層登録’をしていない親たちはいくばくかのFeeを支払ってます。(あ、貧困登録していない子は、ランチ持参か、有料のランチシステムかでした。)

 

そのかわり、一クラス20名、一学年一組だけというこじんまりとした学校で、基本先生方はほぼ全ての子供のことを覚えてましたね。発達障害のある娘にとって実は、お高い私立にくらべても理想的でした。(じつは、有名大学目指すための私立は、発達障害のサポートはほとんどしません。)

 

改めて別の記事で書くつもりですが、アメリカの大学がらみの教育ローンはとにかくひどいことになってます。

 

でも、こと高校卒業までは、実は日本よりずっとサポートが徹底しているのですよ。これをお忘れなく。

 

つぎは、中高レベルのジェンダーギャップのお話

3.共学校でのジェンダーステレオタイプの浸透を止める

 

もし今の日本で、それなりのレベルでしたら、私女の子には女子校を進めます。

 

性差別でも、それこそ人種差別でも、中高のようにいろいろと勉強以外のストレスも多い時期に、(特に、Peer Pressure ) いわゆるMinorityにとって、Majorityから隔離された世界は、自由に自分の可能性を探せる空気が強いです。

 

私は典型的な女子校育ちで、男性と付き合うのがずっと苦手でした。一方で女だからと男より能力が劣っているというふうには感じないである程度育ちました。(私の場合、学校のほうが救いで、むしろ家庭内とくに祖母からの極端なステレオタイプの押し付けと、幼少期の虐待が後々影を落としましたが。)

 

これは多分少しずつ変化しているのでしょうが、それでも共学で、思春期でというと、結果的に異性からの眼差しに影響されやすい。

 

日本の女性はとくに、男性を立てろとか、男性を差し置いての行動は控えろというプレッシャーのもとに、いつも

 

副委員長どまり

 

で、どんなにリーダーシップを取りたくてもそこで抑えている。

 

で、この最終形態が、TV番組の司会というと、必ず男がメインで、女がサポートの、昭和夫婦型ペアで、

 

本当にうんざりする。

 

まあ、今のアメリカなんで、逆にヒラリーが最大のGlass Ceilingを破壊することができず、色々な悪条件が重なってトランプ大統領なんてものが生まれたわけです。

 

で、このいわばヒラリーという優等生キャラに対するいじめのような選挙結果を見て、その後改めてアメリカで女性の政治参加が再度活性化してきたという感じです。

 

ここまでが、教育レベル、つぎは働き方改革です。

4.出産、育児、子育てを前提としたキャリアパスの設定

 

これも、今まで随分言われてますが、大事なことはすべて両性が関わることを前提とすべきだと言うこと。

 

女性だけが、こういう人生のステージで重要な時期に必要な時間をついやすことを前提とすると、結局

Mommy Track

 

何ぞという、勝手に劣化を前提としたキャリアパスを生むことになりますから。

 

大体人生100年時代とか言っているのですから、子供なんて経済基盤さえしっかり作っとけば、いつ生んでもいいでしょう。いや、産まなくたって、世界中に育ての親が必要な子供はあふれるばかりだし。

 

とにかく、企業が長期的に見て、子育てを前提としたキャリアパスを作れない限り、この国に未来はないですよ。

 

5.家族と両立しやすいよりFlexibleな働き方

これも、4と少しかぶりますが、こちらは就業時間帯そのものの改革ということ。

 

私は、基本収入は売上が立たないとZeroという業態なので、ごく一部の所属先でのMeetingやTrainingなどを除き、すべて自分で働く時間をコントロールできます。

 

で、自分で時間をコントロールできる割合が増えると、基本的に

 

無駄な時間が減る

 

無駄の最たるものは、延々と続くMeeting(その点アメリカのMeetingは、基本始まりだけでなく、終わり時間もきっちり守られるので効率いいですが。)と各種移動時間。

 

赤ちゃんだって、夜通しで眠ってくれる時期に入ってさえくれれば、在宅作業はきっちりできます。そして二親いるのなら、交代できるのでストレスもそれほど貯めないで済む。

 

まあ、育児も子育ても、基本仕事よりきついのが普通ですが、それでも在宅作業、Flex Time,そしてクラウドベースのワークなどは、これから普通に増やして言ってほしいです。

 

私は、基本普通のサラリーワーカーでも、こういう働き方を増やすことは可能だと思います。

 

6.政党ごと、女性議員増加を党の基本方針とする

これはもう、私達が要求するしかないです。

 

優秀は女性が、得てして政治に関わりたがらないから、逆に

どうしようもない男性議員がのさばる

 

特に野党の方々、考えてみてください。ただくれぐれも美人コンテストはやめてくださいね。

 

今となっては、ひどいおじさん政治家と全く変わらないことがわかって東京都知事にはがっかりしましたが、でも彼女が選べれたという事実は、女性がもっと政治に顔を出すことを待ち望んでいる層はすでにかなりあるということだと思います。

 

私も、後7年ぐらいで、日本にほぼ常駐するようになるので、その時期に区会議員に立候補してみようかな。いや、妹のほうが向いていそう。

 

7.日本の女性よ、もう男へ忖度はすべてやめよう

 

もう、話をシンプルにします。もし何かをやろうと思って、

う、こんなコトしたら男に嫌われる

 

なんて思うことがあったら、必ずその’こんなコト’やっちゃってください。

 

別に人間性を疑われるようなことをやれと言っているわけではありません。

 

ミニスカートはいているのに、奥が見えるような座り方したら、流石に困りますが、スラックスやジーンズなら、女ずわりの必要ないでうよ。

 

みたいな感じです。

 

何かをやってみたいと思って、ためらっている自分がいたら、その理由を確かめてください。もしその理由が’男の目への忖度’でしたら、そんなものは無視しましょう。

 

正直この漫画ちょっと取り上げ過ぎですが、下手なフェミニスト本よりずっと元気がでるし、あるある度が半端でないので、もう一度リンク貼りますね。

 

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