明け方久しぶりに冷え込んだのです。寒くて目が冷めました。ここ一ヶ月ほどほんとうに寒くなく油断していたのですが。

それでも朝起きたときはちょっと具合悪いぐらいかなという感じで、車で45分ぐらいかかるアナポリスでのMeeting にでかけました。

いわゆるOpen talkで基本絶対こちらからは延期したくない。なんだかんだと2時間ぐらい話し、終わった時点でもう喉が痛く熱ぽかった。

その後又ドライブしてBaltimoreにもどり遅いランチをすましたら、そろそろ娘を迎えに行く時間。

娘と一緒に帰宅した時点で限界で、薬を飲んで仮眠しました。

いまさっき起きて簡単に食べられるものと娘の簡単な夕食を作り、相変わらず具合はよくないのですが、こうやってどうにか書き出しました。

 

昨日、Profileの続きについてかいたので、あの後いろいろと頭の中の記憶が蘇り動き出してしまいました。

で、昨夜は元気だったので入浴しながら読み返したのが、これ

 

 

これは、中村うさぎさんの地獄めぐりのなかでも、読んでいてほんとうにつらくなる紀行の一つですね。

 

勝手な話ですが、娘ができて私は女としての辛さからある種脱却することができました。別にだから子供を作れと言っているわけではない。

 

むしろ、彼女が、ほんの短い時間でやめたデリヘル体験の後で、それでも時折50を過ぎでもデリヘルをやっているもうひとりの自分が亡霊のように浮かぶその感覚がこちらに伝わってきてしまって怖い。

 

もしずっと日本にいたら、たぶん子供は産めなかったし、世の中にはそんなにひどい男ばかりではないということも経験できた。

 

日本のある年齢(未だに大体40歳ぐらい)以上の男の世界基準で見て異常なまでの無自覚さは凄まじい。

この記事を見てほしい。

 

まあ、こういうおじさんたちって女性だけでなく、今の若い男の子たちにも激しく惹かれるとは思うけど。

 

私だって、BL漫画をひとに見られないように読みますよ。嫌な人もいるでしょうから。

 

どうも、話がずれていきます。

 

そもそも自分のことを書き出して、あらためてこの少し前のちきりんさんのツイートに余計な腹を立てたのです。

 

と問題のツイートにはこれ、

 

’あたしは10代の終わりに一人暮らしを始め、20代で水商売含めて多彩なバイトをし、起業も経験し、バブルに踊り、共産国や途上国をひとりで歩き回ったあと、アメリカに2年間住んで学位をとった。すくなくともこの「行動の量」で負けてる人には、「ちきりん」以上のブログは書けない。’

 

これ、たまたまManabuさんのブログで’ツイッターでフオロワーを増やす方法とか言う記事のなかで見つけたのですよね。

 

実は以前、この人の本をBookOffで見つけて、買って読んでものすごく腹を立てた記憶があります。なんか読んでいてずーっと微妙にムカムカしていたのですが、次の文章に行き当たったところではっきりしました。

’自分にとっての妥当な値段’という章で、

(1)いつも数千円のものをかっている、1-2万は高過ぎ

(2)いつも2-3万のものをよく買う、5万を買えると高い

(3)5-10万のものを買うのはよくある、30万を超えると高い。

この調子で区分けが続き、最終段階は

(6)値段を見ない。

で、結論は’高度資本主義’ではは’本質的なものの価値’などとは無関係の価格がついているから、自分のお金で買えるものが妥当な価格である。といったところが落とし所になっています。

で、この少し前の章のタイトルは’身の程を知ろう’です。

まあ、この’妥当な値段’という章も、もっと露骨な形で’身の程を知ろう’と行っているわけですし。

 

確かに自己啓発ブームで疲れていた人たちにとって、すごく楽にしてくれる言説ではあったのでしょう。

でもこういうことってひとこと、

’身も蓋もない’

といいます。

 

あのさ、人生って要領よく生きているだけだったら、何も変わらないし、何も起こらない。

 

こういう人に対しては、あなたがわかっているような人生ですが、私は私なりにいろいろとあがき、間違えてみたいのでほっといてください。

 

林真理子はいつも読んだ後で、女性週刊誌を読んだ後のような感じがするし、今のところはあちゅうさんというのは今一判断保留だけど、

ちきりんさんの言説は本当に’12歳の女の子’に行ってあげたいようなものではない。

 

このひとは共感とか、痛みというものが分からないのだと思う。

 

いつも外からいろいろな出来事を眺め、それが絶対自分の内部を侵食しないようにきちんとした鉄壁の防壁を張り巡らしている。

 

自分はずいぶんな年だけど、わかったことを言うような大人だけは嫌いだ。

 

それって無自覚なオジサンとIsomorphicでしょう。

 

昔々、確か石井隆の劇画が原作の日活ロマンポルノを見ていて、そのなかで強姦された過去を持つ女が言った一言がある。

 

’想像はできても、想像はつかないと思うわ’

 

ひとりひとりのあなたは、唯一無二のあなた、経験とは固有なものです。

 

それを理解し、自分で生きない限り、経験値は上がっても、経験知はあがらない。

 

すみません、まとまり悪いけど今日はもう限界、すぐ寝ます。

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